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6、長野・岐阜から北陸へ<最終回:富山県+α> [日本一周(一周目)]


9日目:8月21日(金)続き

富山県については、病気になる1か月前の2010年のゴールデンウィークに、黒部立山アルペンルート、立山のトロッコ列車、砺波のチューリップ祭りと五箇山・白川郷(岐阜県ですが)の合掌造り集落… と、その魅力を満喫しています。今回の日本一周のルールは過去の旅行には関係なく各地を回るルールであるとは言え、私にも妻にも当時の記憶がかなり鮮明で、同じ場所の訪問ではあまりモチベーションが上がらないので、今回は前回行った場所には行かずに富山県を楽しむことにしました。とは言え、アルペンルートだけは別で、前回はGWだったので、5メートル以上ある雪の壁”雪の大谷”を見るのがメインで、黒部ダムの観光放水などは見られていませんし、天気も悪かったので高地での景色も十分に楽しめていなかったたので、今回改めてのアルペンルート訪問は本当に楽しみにしていました。
(リハビリ中に記憶を辿って綴った、写真のない旅行記はこちらから。)

石川県から富山県に入り、本日の宿泊地は富山県第2の都市である高岡。予約していたホテルは高岡の駅前なのですが、ホテルへの入り口&駐車場が判らずにかなり苦労し、20分以上何度も駅前を往復する羽目になりました。”駅前といえども、地方都市だからすぐに判るだろう。”とたかを括っていたことが完全に裏目に出たためです。事前に、ホテルに契約駐車場駐車場とアクセス方法を確認しておくべきでした。

夕食は駅前の居酒屋へ。最近、痛感するのが”駅前の居酒屋は、どこに行っても全国同じお店になりつつある…”ことで、殆どのお店が全国チェーンの支店で、”勝手知った”お店ばかりです。ぼられたりする心配はありませんが、意外性・サプライズに出会う可能性もぐっと減るので、旅の醍醐味を味わえる機会は少なくなります。でも、予算も限られた旅なので、そんなに贅沢もできないのはいつものこと。居酒屋チェーンといえども、多少は地方色があり、同じチェーンでもこの地域にしかないメニューがあることも多いし、海に近い都市では魚介類も何となく新鮮な気もするので、チェーン店で満足することもあります。この日行ったのは”庄や”系のお店でしたが、それなりに満足のディナーでした。

10日目:8月22日(土)

富山のメインであるアルペンルートはやっぱり天気が気になりますので、この日でも翌日でもどちらでも行けるように日程を考えていました。この日の天気が良ければ、今日アルペンルートに行き、翌日は富山から(新潟県の)糸魚川あたりをゆっくりと観光するプランを考えていましたし、日曜の方がいい天気そうなら、土曜には高岡周辺を観光し、日曜日にアルペンルートに行く予定にしていました。そして、天気予報によると土曜日の方が天気が良くないという予報だったので、事前のプラン通りこの日は高岡と富山周辺の観光をすることにしました。

高岡の駅前ホテルの契約駐車場は、駅ビルの駐車場という都会ではあまり考えられないパターンだったのですが、しかもホテルに一晩の駐車場代金を払うと、24時間は追加料金が発生しないというこちらも都会では考えられない好待遇なので、とりあえず午前中はそのまま車を停めっぱなしにしておき、高岡駅前と高岡の市電を楽しむことにします。

高岡を走る市電”万葉線”。この市電には”ドラえもんトラム”が走っているので、元鉄っちゃんとしては興味があるところです。朝食がてら駅に情報収集に行くと、次の”ドラえもんトラム”は09:30発とのことなので、その時間まで我々には珍しくホテルでしばし寛ぐことにします。

”ドラえもんトラム”の写真を撮っているのはどうも私一人だけのようで、地元の子供たちも慣れたいつもの市電という感じで、ドラえもんにエキサイトするちびっこも皆無です。ちょっと恥ずかしい気もしながら、空いているトラムに乗り込んで高岡観光のスタートです。
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最初に訪れた観光地は”高岡大仏”。実は駅からは歩いた方が早いぐらいの場所にあるので、折角乗った”ドラえもんトラム”をすぐに降りてちょっと戻った場所に大仏様はあります。この大仏、”日本三大仏”の一つとのことなので、今回の日本一周で”三大仏”の制覇はめでたく完成です。
念のため三大仏とは、4月に行った奈良東大寺の大仏、6月に行った鎌倉大仏と、そしてこの高岡大仏とのことです。とは言え、ウィキペディアによると”三大仏”については、奈良&鎌倉はともかく、三つ目にはこの高岡大仏を含めて諸説あるらしいのです。確かに三つの中では一番マイナーだし観光客も少ないし、大仏の大きさもそれほどでもないような気がします。でも、私的にはこの高岡に敬意を表することにします!
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次に、すぐ近くにある山町筋という土蔵造りの歴史的町並み保存地区を散策してみます。
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散策するうち、町並みの中にある”御車山祭りの記念館”へ誘われるままに入場します。結構新しい記念館で、何より地元が力を入れて作られた記念館らしく、かなり気合が入っているさまが見受けられます。でも残念ながらお客さんが少なく、見る限り我々だけのようなので熱心な複数の係員の方が一つ一つの展示物をたいへん丁寧に説明してくださるので、展示物からなかなか離れられない状況でした。
「御車山祭りの本祭にも、是非いらしてください!」と勧誘していただきますが、例年本祭は4/30・5/1とのことで、何と五年前の我々の富山旅行のまさにその日でした! 個人的には、”五年前に知ってたらなぁ~!”とも思いましたが、そんなことは熱心な係員の方の前では言える筈もありませんでした。
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駅前に戻り、車を駐車場から出した後に、高岡のもう一つの古い町並みである「金屋町」に向かいます。近くに駐車場が見つからなかったので、コンビニの駐車場をドリンク一本で利用させていただき、散策してみました。
こちらは「鋳物の町」ということで、さまざまな細かいデザインが鋳物の町らしく工夫されているのが見どころとのことでしたが、残念ながら鋳物に疎い私には、それらの先人の工夫をあまり見つけることはできませんでした。
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次に向かったのは、高岡を代表するお寺である瑞龍寺。加賀100万石二代目藩主の前田利長公の菩提寺として建てられたお寺だそうです。流石に立派なお寺ではありましたが、この半年間本当にお寺もたくさん見てきたので、それ以上の感慨はなかなか起きなくなってきています。”修行が足らん”のでしょうか…
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高岡最後の見学地は、”雨晴海岸”。海越しに見える3000メートル級の立山連峰の風景が絶景とのことでとても楽しみにしていた場所の一つなのですが、残念ながら立山連峰には雲が掛かっていて、海越しの絶景は見えませんでした。
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この日の立山連峰が見事に見えるような絶景だったら、”アルペンルートは、明日ではなくこの日に行った方が良かった!”ということになる訳ですから、この日この風景が見えなくって別の意味では安心したので、ちょっと複雑な心境です。

高岡周辺を後にして、富山に向かいます。でも、妻の調子があまり良くないようなので、富山では観光せずにすぐにホテルに向かい早めにチェックインします。

とは言え、私はまだまだ元気なので、休憩する妻をホテルに残して、5年前に果たせなかった「富山ライトレール乗車」をしに富山駅に向かいます。
富山の路面電車ライトレールは最新型の市電で、5年前に泊まったホテルの近くでその姿を見てから、「乗ってみたい!」とずっと願っていた憧れの市電でした。
路線は富山駅前から富山港近くの岩瀬浜まで片道30分ほどの路線なので、鉄道に興味のない妻を連れて行くには理由がなく、この旅での乗車は諦めていたのですが、”体調不良で寝ていたい”というのは勿論心配ではありますが、この日この時間での休憩希望は、旅行全体の計画にも影響はあまりなく、タイミング的にはベストのタイミングではあります。

ライトレールは富山駅を快調にスタートします。2両が繋がったライトレールは、高校生を始め地元住民で結構混雑しています。運転しながら眺める景色ではなく、ぼ~っと何もせずに・何も考えずに眺める景色は、やっぱりいいものです。
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終点岩瀬浜に着き、少しばかり散歩をしてみることにします。人が殆ど歩いていない道路をトボトボと歩いて、富山港展望台とやらを目指してみます。”展望台”というので、有料でエレベーターがあるような施設を期待していましたが、着いた展望台は有料ではありませんでしたが、無人でエレベーターなどはなく階段があるだけです。しかも、階段の手すりが片方しかないので、私的には展望を断念せざるを得ませんでした。
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この日の夕食も全国チェーン系の居酒屋でしたが、この日は最近経営不振が噂されている”W”系列のお店。正直、少しはあると期待していた”富山らしさ”が全く感じられず、がっかりの夕食でした。

11日目:8月23日(日)

半日の休憩で妻はすっかり元気になったようで、この日はいよいよアルペンルートに向かうために、ホテルで無料サービスされる朝食を権利放棄して、朝早く6時前にはホテルを出発します。
ところが、”今日は晴れ”の予報のはずなのに、アルペンルートの出発駅である立山駅に向かう間、ずっと雨が降っています。「嘘だろぉ~! 晴れだっていうから、アルペンルート行きを今日にしたのに… お願い、何とか晴れて下さい!」と1時間以上祈りながらドライブしたものの、立山駅に着くまで、ずっと雨は止んでくれません。ここまで来てアルペンルートに行かないわけにもいかないので、自分の運のなさ&判断の甘さを恨みたくもなりました。

おまけに、立山駅の駐車場探しにはかなり苦労しました。5年前のアルペンルート行きの時には、長野側の玄関扇沢からのスタートでしたが、扇沢にはだだっ広い駐車場があり、なおかつこの時は立山まで自家用車を回送だったので、GW中とはいえ駐車場には全く苦労しなかったのですが、ここ立山は比較的小規模な駐車場がいくつかあり、どの駐車場に行っても満車です。まだ、時間は7時過ぎなのにこの満車状態… 「さすがに夏休み中の日曜日は恐ろしい!」と、相変わらず悪い天気と混雑ぶりに辟易し、気持ちが萎えそうになりましたが、何とか駅から遠い臨時駐車場の端に空車スペースを発見し、ようやく車を停めることが出来ました。
もう少し駐車場が見つからなかったら、本当に気持ちが折れていたかも知れません。

スタート時には相変わらずの小雨模様でしたが、アルペンルート2つ目交通機関で、50分という最長の乗車時間の”立山高原バス”乗車中に雨が上がりはじめて、終点のアルペンルート最高地点室堂に着く頃には、少しずつですが晴れ間が広がります! 運転しながらのお祈りが功を奏したようです!

室堂では早速外に出て少しだけ散策をしてみます。5年前には、この付近にも雪が降っており散策を断念した場所です。
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徐々に回復する天気に、無宗教なのにお祈りした日本中の神様&仏様に感謝です。今回の旅では、上高地・新穂高・アルペンルートと3つの日本を代表する山岳スポット全てで好天に恵まれ、本当に我々は幸せ者です!
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室堂の景色だけでも十分満足なのですが、ここまで来るとやはり黒部ダムまでは行きたいところです。トロリーバス、ロープウェイ、ケーブルカーを乗り継いで、黒部湖を目指します。
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黒部平から眺める黒部湖。雲はかかっていますが、周囲の山々も綺麗です!
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黒部湖に到着。相変わらず綺麗な湖面です!
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念願の黒部ダムの観光放水がようやく見られました!大迫力&虹が綺麗でした!
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黒部ダム・黒部湖を満喫してからは、来た道を逆戻りして立山に戻ります。夏休み期間中&日曜日なので勿論混んではいるのですが、アルペンルートぐらいの観光地になると、常に混んではいるもののそれ以上の混雑にはなかなかならずに、高いレベルで安定しているように見えます。混雑する客を捌くオペレーションも見事で、行列は常にあるものの、ストレスを感じずに行動することが出来ました。

室堂に戻り、5年前にお昼を食べた懐かしのレストランの5年前に食べた同じ席で(違うメニューの)お昼をいただきます。妻も同じ席からの景観で何となく5年前のことを思い出してくれたようです。
でも、山々に掛かっている雲は、来た時よりも少し厚くなっているようでした。

立山に戻った後は、この旅行最後の宿泊地である妙高高原に向かいます。北陸道をひた走り、たくさんたくさんトンネルを抜けて、新潟県の妙高高原に辿り着きます。
ここ妙高高原には、昔会社の仲間と2組でゴルフ合宿に来たことがあり、12年振りの訪問です。当時は1泊で2ラウンドのゴルフを楽しみ、更に日暮れまでショートコースを回り、パー3のコースを真っ暗になるまで何度も回った記憶があります。
余談ですが、その時の帰りの関越道で、渋滞に嵌った瞬間に後から追突されて、レンタカーが大破し助手席に乗っていた私はむち打ちになり、その後約2か月の間病院通いを続け、相手とレンタカーの保険で治療費全額の他に20万近い慰謝料を貰ったことも忘れられない思い出です。
当時はロイヤルパインズが経営する「妙高パインバレーホテル」でしたが、その後APAがに経営が変り、今は夜のイルミネーションをTVCMでも盛んに宣伝しているので、そのイルミネーションを見ようと選んだホテルです。

この日に自分が犯したチョンボも、いつまでたっても忘れられない汚点です。(詳細はこちら
気付いてからは、食事もまともに取らずに顔面蒼白になって捜索を続けていました。「もう、諦めてイルミネーションを見に行こう。」と決意した最後の最後で見つかったので、そのままイルミネーション観光に突入したのですが、しばらくは興奮状態でイルミネーションも何も殆どが上の空でした。

APAホテルイチ押しのイルミネーション観光は、ホテルゲストは無料(宿泊費に含む)ですが、イルミネーション観光だけで来られる方には1000円以上の入場料が掛かるようです。でも、イルミネーション目的で観光バスが何台も来ており、1000円以上でも想像以上に賑わっています。

ホテル玄関前の庭に入口があり、しばらくは上り坂になりますが、ゲストを飽きさせないために何色もの色が付いたトンネル状の通路を徐々に登ってゆきます
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色が何度も変わり、かなり長い通路でしたが、上に登った時にホテルがずっと下に見えたので、ホテルの10階以上には上がって来たのだろうと思います。
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それからは、各エリアごとに様々なイルミネーションがあり、観客を飽きさせません。
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イルミネーションの殆どはついたり消えたりを繰り返すので、そのライティングショーは1つ1つに飽きることがありません。
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カメラを構えていても、シャッターを押した瞬間にライトが消えたりして、中々ベストショットを撮ることが出来ず、イライラしながらも楽しいひとときでした。

1時間以上もさまざまなイルミネーションを楽しんだ後には、下り坂を降りながら最大の見どころであるこの巨大なドラゴンのイルミネーションが楽しめます。当然、このドラゴンの色も周囲の青色も点滅するので、全部色が付いた状態の写真を撮るまでには、何度も失敗しています。
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でも、このイルミネーションは想像以上に凄く、本当に”一見の価値あり”です。来年以降も続けるのであれば、間もなくもっと話題になると思います。特に中国人は龍が大好きなので… 数年後には、「中国人だらけ」になっていても不思議ではないと思います!(そこまで意識して、ドラゴンをメインにしたような気がします!)

12日目:8月24日(月)

この日はいよいよ埼玉に帰る日です。高速道路をまっすぐ帰れば、お昼前には自宅に着いてしまうのですが、ちょっとだけ寄り道して夕方までには家に帰ることにします。

長野~岐阜~北陸3県~新潟と、本州の真ん中周辺をぐるっと一周した感じの今回の旅だったので、ここ妙高のすぐ近くにこの旅の初めの方で観光した町があり、妻共々「もう一度来たい」と思っていた場所に行くことにしました。
その地とは、旅の2日目に訪れた長野県の小布施。もう一度小布施に行きたかった理由は、”もう一回、栗を使ったケーキが食べたい!”ということと、”(前回、賞味期限の関係で買えなかった)栗のお土産を買いたい”。そんなわけで、10日振りの再訪です。
ケーキと紅茶が美味しかった喫茶店に行き、前回と違うケーキと違う種類の紅茶をオーダー。
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でも、妻共々感想は、”前回食べたケーキ(モンブラン)と、前に飲んだ紅茶の方が、美味しかったね。”。やっぱり初回を超える感動は、そう簡単に得られるものではないようでした。

お昼は長野県の総仕上げとして軽井沢で食べようと思い、高速を軽井沢で降りてみますが、これは夏休みの軽井沢を甘く見ていた私の完全な失敗! 軽井沢で人気のレストランをいくつかリストアップして向かってみますが、どのお店も例外なく駐車場にすら入れないような大混雑です。人気のお店どころか、ファミレスのチェーン店ですら大行列で、どこも簡単に食べられる状況にはありません。
何とか車を停められたアウトレットのフードコートで席を見つけるまで30分かかり、食事にありつくまで更に30分掛かってしまいました。
やっぱり、「夏の軽井沢、恐るべし!」でした。

これで6回にわたったこの旅のレポートを終わることにします。
次回、九州旅行のレポートをかき始める前に、中間ですが一旦総括をする予定です。


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makimaki

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by makimaki (2015-10-29 17:30) 

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