SSブログ

2019年夏の旅Ⅱ<京都・大阪>その1:京都へ [日本二周目]


紀伊半島の旅から埼玉県に帰って来て、その後1週間は何とか”旅ロス”にもならずに会社へ行き、普通に仕事をすることができました。その理由は、「また10日後には旅に出られる!」というワクワク感があったから。
今度の行き先は京都&大阪。前回の日本一周の時にもこの2府は一緒に片付けたのですが、今回もやはりペアを結成してもらいます。紀伊半島の時にはおかげさまで妻の足は何とか持ってくれたので、今回は更に図に乗って車ではなく列車の旅にしようと思っています。(というか、地理不案内の京都市内や大阪の中心街は、運転したくないので…)

日本二周目全体の主目的は、「離島」と「お祭り」。離島はともかくこの2府にはたくさんのお祭りがあり、どれも観たいお祭りばかりなのですが、今回はお祭りではないけれども伝統的な宗教行事である、「五山の送り火」を見るのが京都でのメインイベント。
”五山の送り火”、いわゆる”大文字焼き”は、毎年お盆の霊を送る8月16日に開催されるのだそうですが、その送り火を京都市内のどこから見るのかが悩みどころ。五山というくらいなので山を焼くところは合計6つもあり、その殆んどは京都タワーに上がれば見えるらしいのですが、6つの山はみんな京都市内を取り囲む反対側なので、見えるといっても非常に小さくしか見えなさそう。京都タワーでは五山の送り火に合わせてディナーと舞妓はんのショーなどの企画もあるようようですが、やっぱり何回地図を見てもどうみても双眼鏡でようやく小さい光が見える程度にしか思えず、予約には躊躇。

地元の人は「テレビで観る」以外は、鴨川の河原の公園や京都御所とかの広い場所で立って(もしくは折り畳み椅子持参で)観るようですが、足の悪い初老の夫婦は混んでるところで1時間以上立って見るのはとても無理。その他、定期観光バスにも見学コースがあるようですが、送り火を見学する場所は、やはり京都御所の広場だったり、西陣織会館のビルの屋上で立って見るのが殆んどで、我々がゆっくり座って送り火を見るのはどうやら難しそう。
ついては、今回は「近くで多くの」送り火を見ることは諦め、「ゆっくり夕食を食べながら、1つでも送り火が見られればいいや。」と、方針を転換することにして、鴨川のほとりのフレンチ料亭の「五山の送り火観賞プラン@20000円」を予約したのが5月中。
それでも、欲張りな私はその後ももっといい見学場所を探して、ネットの懸命な捜索を続けます。祇園のアパホテルの屋上のビアガーデンに五山の送り火観賞プランがあると知り、とりあえずアパホテルを3泊予約。結局、このビアガーデンは予約しなかったものの、アパホテルにはこの旅の3泊お世話になりました。その後も東山地区の人力車なども検討しましたが、結局最初に予約した鴨川のフレンチで観賞することにします。日程としては、送り火2日前に京都に行き、事前予約しないと見られない場所と、私が未訪だった大原へのタクシー観光を組み合わせ、京都での3日間の日程ができあがります。
その後に行く大阪のメインイベントは、昨年何度も予約して何度も行こうとしたのに、結局全部行けなかった”太陽の塔の復元された内部見学”。こちらも、満を持して4ヶ月前の受付開始当日に予約を完了。翌日には最近世界遺産に認定された仁徳天皇陵を見に行く予約や、最終日には吉本のなんばグランド花月のチケットを確保して、準備は万端。

ところが、紀伊半島から帰って来てからこの旅に出発するまでの間、以下の通り残念なことが立て続けに起きてしまいます。

その1:「鰻や」さんはお盆休み
大阪での初日のランチは、予約ができない鰻の名店に11時前から並ぶ覚悟をしていたのですが、やっぱりお盆休みが気になります。さすがに紀伊半島に行く前に確認して早くからがっかりしたくはなかったので、紀伊半島から帰った翌日にお店に電話してみたのですが、やっぱりお盆休みにドンピシャ遭遇で、「大阪の美味しい鰻」の夢は叶いませんでした!

その2:ノロノロ台風が迎え撃ち
随分前に発生した台風で、当初は我々が旅行に行く前に通り過ぎる予報だったのに、何故か異常にノロノロと日本周辺に居座り続けた台風10号。本州直撃の予報日も徐々に遅れてきて、まさしく我々と京都で正面衝突の予報にまでずれ込みます。まだまだ遅れるようならば、最悪の場合五山の送り火の日が台風なんてこともあるかも??  五山の送り火はお祭りではなくあくまで宗教行事なので、滅多なことでは中止になることはないらしく、ここ50年でも1度しか中止になっていないようなのですが、強い台風直撃ならば2度目もあり得るかも… いずれにしてもこの旅行中に台風とのニアミスは避けられそうになく、影響が最小限で済むようにひたすら祈るだけの小市民でした。

その3:宮内庁からの電話
どうやら、日程2日目の台風直撃は避けられそうもなく、とは言え翌日の送り火直撃は避けられそうなことが判り、予定通り明日の出発を控え全ての準備を整えて家でまったりしていた夕方、突然京都の見知らぬ番号から携帯に着信があります。
「もしもし、こちら宮内庁ですが…」
生まれてから59年、"宮内庁"から私に電話が来るなんて人生初の経験なので、一瞬で嫌な予感が脳裏を駆け巡ります。 電話は予想通り
「明後日予約されていた桂離宮ですが、台風のため見学中止になりました!」
その後は、2日目の午後の代案探し。でも予報ではその時間が一番台風の影響が強そうなので、嵐山の日帰り温泉を探すのが精一杯でした。

1日目:8月14日(水)

指定席を確保している新幹線の東京駅発は8時半。いつも仕事は都内の飯田橋で8時半業務開始なので、自宅発はいつもと同じ時間だったのですが、お盆の真っ最中なのでいつもの通勤列車はガラガラ 。普通車でも余裕で座れそうですが、我々は既にグリーン券を買っていたので、更に殆んど人がいないグリーン車へ。「私がいつも乗っている列車」であることを知った妻は、「へぇ~、こんな楽な通勤してるんだ!?」と思ったようですが、これはお盆だけの特殊な状況。
東京駅ではいつも通りに駅弁を仕入れます。今日の昼はスイーツだけの予定なので、列車内でお弁当でも食べてね! と言っておいたので、妻はいつもの駅弁屋"祭"で大好物の海鮮寿司系。私はと言えば今度の旅は何より運転から解放される喜びを爆発させるべく、朝からビールとおつまみ。
DSC_0275.JPG
(特に意味がない北海道のビールと、先日アクアイグニスで行けなかった”賛否両論”のおつまみ)
朝からほろ酔い気分が何より嬉しい、8時代の"のぞみ"の車内でした。
DSC_0270.JPG
それにしても、我々は相変わらず富士山ビューには縁がありません。直前の紀伊半島の旅でも、往復の新東名高速ですぐ近くを走っていたにも関わらず、富士山には会えずじまい。今日も新幹線車窓をずっと見ていたのに… 車窓には曇天が広がるだけ!

相変わらず新幹線のダイヤは正確無比で、定時に京都駅に滑り込みます。今日は久し振りに宇治に行ってみる予定なので、そのままJR奈良線へ乗り継ぎ。ところが奈良線の快速列車は激混み。混雑の理由は外国人観光客で、乗客の8割以上というか殆んどは外人の感じ。これは、JRが海外で販売しているJR全線乗り放題切符の影響なのでしょう。この後、京阪神でたくさんの私鉄に乗りましたが、外国人は殆んどいなかったのとは対照的ですね。

宇治で降りて、最初に目指したのはスイーツ屋さん。宇治といえば宇治茶、宇治茶と言えば抹茶スイーツというのが私の単純な発想。なので宇治駅前のスイーツ屋さん”伊藤久右衛門”が、我々この旅最初の目的地。
IMG_8351.JPG
混雑しているお土産売り場の奥の、飲食スペースも順番待ち。相変わらずお土産には興味がない我々は、椅子に座って順番を待ち、ようやく席に着くと妻も私もランチではなくスイーツを選択。私は、1000円を越える豪華な抹茶パフェ。この日も8月らしい猛暑日なので、お店に入ってスイーツをオーダーするまでは冷たいものを食べる気マンマンでしたが、お店の冷房が非常にキツく、おまけにスイーツが供されるまでかなりの時間がかかったため、我々がアイスになったが如くキンキンに冷やされた状態になり、パフェを味わうどころか寒さに耐える我慢比べの様相に… 暑い中、入ってすぐは天国でしたが、合計1時間も待たされると、そこはもう地獄!でした。
IMG_8353.JPG
宇治と言えば平等院。平等院には主に昭和の添乗員時代には必ずと言って良いほどバスで来た場所ですが、自分の意思で来るのは初めてです。
IMG_8359_censored.jpg
妻も初訪問なので、「10円玉の場所だよ」と言ってもピンと来ていないよう。確かに最近は(特に片手が不自由な私は)現金を使うことが殆んどなく、10円玉なんてもう何十年もじっくりとは見ていない気がします。昭和以来30年以上振りに見た平等院鳳凰堂、やっぱりあの時の記憶とおんなじで、10円玉でした!
DSC_0279.JPG
その後、宝物館を見学。由緒ある仏像を見ると、いつもながら何故か優しい気持ちになれますよね。
その後、院内のお茶カフェ(?)で本場の宇治茶をいただきます。
IMG_8370.JPG
ここで天気予報通りに雨が降り始めます。台風は明日の筈なのに… でも、最近の天気予報は本当によく当たります。今回、降り始める時間まで5分以内の誤差という正確さです。
帰りは京阪宇治駅まで散策。"宇治と言えば"の紫式部像と有名な宇治橋を雨天でも見学。
IMG_8373.JPG
宇治川もなんか素敵です。
IMG_8379.JPG
京都まではJRではなく京阪で戻ります。
DSC_0286.JPG
京阪の車内では、この旅の直前にこの付近で起きた京アニ放火事件があまりにも痛ましかったため、鉄ちゃんには珍しく、車窓を見ることが出来ずに、ずっと頭を垂れていました。(合掌)

京阪を祇園四条駅で降りると、これも天気予報通り雨は止んでいます。駅からは、今回の宿アパホテルはすぐ近くです。今回の宿をここに決めた理由は、祇園の中心にあり、バス停は目の前でどこへ行くにも便利だから。部屋はビジネスホテルサイズですが、値段も安いので3泊お世話になりました。今回は、前回の反動かホテルでの朝食を全く頼んでいないので、とりあえず近くのコンビニで3日分のドリンクや明日の台風に備えて頑丈な傘を仕入れます。

今日の夕食は二条城のそばのレストランを予約しているので、どうせなら久し振りに二条城を見学しようと、ホテル目の前のバス停からバスに乗車。二条城前のバス停も本当に世界遺産のすぐ前まで我々を連れて行ってくれるので、歩きたくない我々には、とてもありがたいことです。
IMG_8381.JPG
二条城には娘の高校入学祝いの家族旅行で来ているので、およそ17年振り。あの時は私も妻も元気一杯で老いた母親をエスコートして京都を歩き回った記憶がありますが、我々がエスコートされるのも、もうそんなに先の話でもないのかも??
IMG_8392.JPG
(二条城内は撮影禁止なので、庭園の風景です)

夕食は、「天ぷら食べ放題&飲み放題」で@4000円という値段に釣られての予約。京の天ぷらの名店はコースで@1万円以上のところが多く、天ぷら好きの妻には天ぷらは食べさせたいし、とは言え1万円以上は高過ぎるし… と悩んでいた時に見つけた救世主的なお店。昼がスイーツだけの我々は腹を空かせて6時前にお店に入ったので、天ぷらの他にもあるという"おばんざい"の品数はまだまだ少なかったものの、好きなネタを好きなだけ揚げてくれる天ぷらは、揚げたて熱々でとっても"まいう~!"
飲み放題も込みで4千円(税別)は、コスト抜群で幸先の良いスタート。
帰りはタクシーがすぐにつかまって、無事に宿に帰り着きました。

コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。