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日本一周の旅 総括 [日本一周(一周目)]


2014年9月から始めた日本一周を、振り返ってみようと思います。

<データ編>

1.旅行期間
 日本一周を開始したのは:2014年9月23日
  2015年3月31日までは前の会社に勤務(旅行会社)
  2015年11月1日からは今の会社に勤務(学校法人)
 日本一周を完遂したのは:2016年12月4日

2.全旅行数
 日帰りを含む全旅行は:26回
  内、日帰りの旅は:9回
  宿泊を伴う旅は:17回  でした。
 長かった旅のBEST5は:
  ①九州一周(2015年9月 18日間)
   2位は同日数で2つ
  ②山陰・山陽周遊(2015年5月 16日間)
  ②北海道一周(2015年6~7月 16日間)
  ④東北一周(2016年8月 15日間)
  ⑤四国一周(2015年10月 14日間)
 全旅行日数は:146日でした。

3.ドライブ
 車で行った旅行は:全17回 128日
 (公共交通機関での旅行は:全9回 18日)
 全ドライブキロ数(一部推定値を含む): 25,666キロ
 ※勿論、自分で運転したキロ数のみで、タクシー観光等のキロ数は含まず
 最も運転した旅行BEST3
  ①北海道一周(2015年6~7月 全4,011キロ)
  ②九州一周(2015年9月 全3,724キロ)
  ③東北一周(2016年8月 全3,093キロ)

4.徒歩
 万歩計全歩数(一部推定値を含む):1,507,020歩
 最も歩いた旅行BEST3
  ①九州一周(2015年9月 全236,872歩)
  ②四国一周(2015年10月 全176,567歩)
  ③東北一周(2016年8月 全176,450歩)

5.宿泊
 全宿泊数:120泊
 120泊のうちには、フェリー泊が4泊あるので、
 47都道府県宿泊数:116泊 宿泊地数:105
 最多宿泊都道府県は:①北海道(12泊) ②宮城県(8泊 但し実家を含む)
 その他では4泊した都道府県が:青森、山形、三重、京都、兵庫
 反対に、1泊しかできななかった都道府県は:
 茨城、栃木、群馬、山梨、奈良、滋賀、大阪、岡山、福岡、佐賀 
 と10もありました。2周目の課題ですね.
 泊まっていない都道府県は埼玉と東京(日帰りの旅各3回)
 うち、温泉に宿泊した数:39 と全体の約1/3
 特に、前半ケチケチだったため、全体的には温泉泊はやや少なかった気がします。

6.旅行中の天気
 以前に、「この日本一周が終わる頃には、自分が晴れ男かそうではないかがわかる。」という投稿をした記憶がありますが、結論としては、「これだけ長い間旅をしていると、当然ではあるが晴れの日もあるし雨の日もある。」というごく当たり前の事実が判ります。つまり私は、「晴れ男でもなければ雨男でもないごく普通の人。」ということになりますが、全体的には”ここ”という晴れて欲しい日には全体的に晴れが多かったような気がします。 今回の7回のロングトリップを天気的に分類してみると

・天気に恵まれなかった旅
 2015年4月 紀伊半島 旅行中、ほぼ毎日ずっと雨ばかりでした。吉野の桜も雨中でした
 2015年6~7月 北海道 北海道らしい眺望はほぼ全滅でした!

・どっちともいえない旅
 2015年8月 長野・岐阜・北陸 雨が多い旅でしたが、ハイライトである上高地、新穂高、アルペンルートは全部晴れでした!
 2016年8月 北東北 前半戦は最高の天気続きでしたが、後半に台風が来て以降残念な天気が続きました

・天気には恵まれた旅
 2015年10月 四国 全く雨に遭うことがありませんでした
 2015年5月 山陰・山陽 城崎で台風に遭遇、山口でも豪雨に遭いましたが、この2日以外は天気に恵まれました
 2015年9月 九州 九州滞在中は宮崎での1日と門司での最終日以外はいい天気でした!

 と、例外はありますが、やっぱり「私は晴れ男」とポジティブに信じるようにすることにします。

7.費用について
 額の公表は控えさせていただきますが、ほぼ2年前に立てた計画通りでした。
 いくらケチケチと言っても、夫婦二人で毎晩ホテルor旅館に泊まる旅ですから、それなりにかかるものはかかり、結果再就職を早めざるを得ない事態になりました。

 今回の日本一周では、全国各地で「身障者割引」の恩恵を大きく受けたことも事実です。バリアフリーの対応が全くないのに身障者割引もない施設も全国にはかなりありましたが、反面バリアフリー対応が万全なのに身障者割引もあり、こっちが恐縮してしまう施設も本当にたくさんありました。例えば沖縄の美ら海水族館なんて、バリアフリー対策もしっかりしている上に、2千円もする入場料が身障者と随行者共に無料になるのですから、思わず「せめて、半額ぐらいは払いたい…」と窓口で申し出たい気分にすらなりました。そう、大阪城もバリアフリーは完璧なのに、ここも随行者共に入場料免除で、身障者用のエレベーターを呼ぶ都度、「申し訳ない」という気持ちになりました。お城は、全国的に身障者と随行者は無料になるところが大半でした。

<個人的印象編>

ここからは、データではなく個人的な印象で書きます。
あくまで行った時の天気やタイミングなどさまざまな条件が重なっての主観ですので、完全な個人的な意見であることをご了解ください。写真は全てこのブログに1回は掲載した写真です。全部の写真を掲載したいところですが、ブログの制限もあるので、テーマ毎に代表的な1枚だけにさせていただきます。
全体的に南のほうが多く北海道や東北が少ないのは、私が若い頃から北志向で北海道と東北ばっかり旅していたので、北海道・東北には”新たな発見”が少なかった故で、決してその2方面の感動が少なかったわけではありません。

◇印象的な山岳風景
何といっても上高地。
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同じ日に続けて訪ねた新穂高
その数日後に訪ねた、アルペンルート
結果的に、同じ旅の3つの山岳風景が強く印象に残る格好になりました。
その他も大山などの秀峰、阿蘇や私の初恋の山開聞岳など、感動した山岳風景も枚挙にいとまがないほどたくさんありました。

◇印象的な海の風景
沖縄の古宇利島に負けず劣らずの山口の角島
瀬戸内海はどこも良かったけれど、とびしま海道としまなみ海道の亀老山展望台は、本当に素晴らしくってため息が出ました。
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何故か痛烈に印象に残っている島原の原城址から見えた海
それこそ日本を代表するような風景が、あちこちにありました。

◇滝
滝好きとして、本当にたくさんの滝を見られて、幸せなひと時でした。
何といっても那智の滝はやっぱり凄かったなぁ~!
知床半島の遊覧船から見られたたくさんの滝も壮観でした
群馬の吹割の滝、茨城の袋田の滝、日光のたくさんの滝、岐阜の養老の滝… 忘れられない滝は本当にたくさんありました!
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◇湖
今回、初めてじっくりと見ることができた琵琶湖。
サロマ湖では、33年振りに突端まで行くことができました。
でも自分が無知だった分、三方五湖には感動したなぁ~!
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◇岬めぐり
高知では念願の足摺岬と室戸岬のダブル制覇を達成できました。
本州最南端の潮岬など、たくさんの岬に立つことができたのは、日本一周の旅ならではではないでしょうか!? でも、襟裳岬で体験した強風は本当に驚きました。この巨体の私が本当に飛ばされそうになったのですから…
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◇好きな町並み(寅さんがいそうな街)
寅さんがいそうな街を探す"ことが今回の大きなテーマでした。日本の原風景がある街にたくさん出会うことができましたが、特に印象に残った町は
実際に寅さん映画の舞台にもなった宮崎県の飫肥
もっともっとゆっくり見たかった、京都の伊根
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郡上八幡 今度は晴れの日にゆっくり散歩してみたい
北海道の港町増毛。列車が廃止になる前に、散策することができました。
比叡山麓の町、坂本も忘れられません。

※つい先日、今年の10月の終りに訪れ、「この町、いいなぁ~。今度ゆっくり散歩してみたいなぁ~。」と思った新潟県の糸魚川。このとき、「いいなぁ~」と思ったこの場所が、先日の大火ですべて燃えてしまった場所でした。
糸魚川の皆様、復興に向けて頑張ってください! また、行きます!
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◇好きな街並み(その2)
寅さんはともかく、とっても気に入った街
平戸 港もお城もいいけれど、教会のある風景は秀逸
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宇和島 何といっても旨い魚と郷土料理が最高でした!
萩 高杉晋作と寅さんが会話したら最高ですよね!?
福島県の山奥にひっそりとあった、前沢曲家集落
四国の内子も大洲もやっぱり良かったなぁ~!

◇有名な観光地ですが、予想以上に良かったところ
倉敷 町並みも大原美術館も良かった
鳥取砂丘 実は結構感動してしまいました
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宮島と厳島神社 ここにも、もう一度行ってみたい!
それ以外にもたくさんたくさんありましたが、とりあえずこれだけにさせていただきます。

◇遊覧船(海)
さまざまな場所でたくさん遊覧船にも乗りました。どれも強く印象に残っているのですが、海から鳥取砂丘が見えた浦富海岸の島めぐり遊覧船、伊勢志摩クルーズ、瀬戸内海で渦潮が見えるかもしれない来島海峡観潮船、山口の青海島遊覧船などどれも感動的な航海でした。
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無名ながら意外に感動したのは、宮崎南郷町の遊覧船。遊覧船がほぼ貸切状態でガイドをしてくれる方がいたことが良かったのかもしれませんね。!

◇遊覧船(川)
最上川や熊本の球磨川などの船下りや、紀伊半島瀞峡のジェットフォイルも楽しめましたが、先日の京都保津川下りの感動がまだ生々しく、強く記憶に残っています。
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◇お城
その地域を統治した象徴がお城なのですから、いい場所にある象徴的な存在で、どこに行ってもその旅のハイライトになれたのがお城です。
昔からのお城が残っている中では、やっぱり群を抜いていたのは世界遺産姫路城ですが、それ以外のお城もどれも素晴らしいものばかりでした!
個人的には、戦国時代好きの私が最高に歴史のロマンを感じることができた岐阜城(私的には今でも稲葉山城)が、戦国時代にタイムスリップできた感動の瞬間でした。
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◇棚田
たくさんの日本を代表する素晴らしい棚田を見ました。日本一の棚田と称する新潟の星峠の棚田や三重の丸山千枚田、能登半島では2時間ドラマによく登場する白米千枚田などが、強く印象に残っています。でも、ベストシーズンの感動的な時間に行った山口の東後畑の棚田が特に印象的でした。
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◇花を愛でる旅
桜の旅も紅葉の旅も、日本の良さを実感できる本当に素晴らしい旅で、「日本に生まれてきて良かった!」と改めて思えた瞬間でした。
茨城のネモフィラ、栃木の藤、埼玉の曼殊沙華や芝桜、神奈川のあじさい 関東にも素晴らしい花のみどころがたくさんありました!
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◇鉄ちゃんとして
殆どが車での旅でしたが、東西南北の鉄道の駅を全て制覇し、それ以外にも鉄ちゃんとしても大いに楽しませていただきました。
何といっても、”聖地”余部橋梁には本当に感動しました。
まだ乗ったことがない北海道新幹線。青函トンネルから出てくる新幹線をパチリと撮れた時には、感動で体中が震えました。
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◇廃線跡を走るトロッコ列車
鉄ちゃんとしては微妙な部分もありますが、北海道美幸線を走るトロッコも感動的でしたし、高千穂橋梁を走る高千穂トロッコも忘れ得ぬ貴重な時間でした。
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◇宗教の力はやっぱり凄いことを、改めて感じました
伊勢神宮も出雲大社も何となく気が引き締まって、不思議に神聖な気持ちになれましたが、やっぱり高千穂には強いパワーを感じました。
今回、仏教宗派の総本山もいくつか訪ねましたが、やっぱり高野山と比叡山のパワーは群を抜いているような気がします。特に高野山は、今度は最低でも2泊してのんびりと歩いてみたいものです。
憧れ続けてきた、大分の臼杵の石仏もやっぱり素晴らしかったなぁ~!
奈良の女人高野室生寺も、とっても印象的でした
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◇温泉
39の湯+日帰り温泉の全てが印象深かったけれど…
個人的にはやっぱり大好きな霧島温泉の巨大なお風呂
明け方に入った、無人の酸ヶ湯温泉も感動的で忘れられません。。
開聞岳が見える日帰り温泉も、開放的で最高でしたよ!
(温泉には、写真がありません)

◇美味しいもの
こればっかりは、本当に個人的趣向なので何とも言えません。旅館での美味しいものは、前半は特にケチケチ旅行が中心だったため、十分に味わえたとは言えません。
安い民宿のようなところで、美味しいものをたらふく食べられた経験だけで言えば、サロマ湖の船長の家、青森県のペンション深浦、天草の大漁丸と、毎回訪れている北海道のきりたっぷ里etc…
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各港町での海鮮丼、回転寿司、居酒屋もどこも超絶美味でした!

その他にも書き出すとキリがないのですが、この辺で総括を終わることとします。
2017年からは、新たな気持ちで新しい旅にチャレンジしたいと思います!


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13.日本一周達成!<その3:大阪+神戸> [日本一周(一周目)]



3日目:12月2日(金)つづき

いよいよ47都道府県の最後、大阪府です。京都から大阪までは新幹線を使わずとも、新快速で30分以内と本当にすぐ近くです。大阪には、病気になる前の6年以上前には本当にたびたび来ていました。大半が日帰りの出張で、行く場所と言えば、本町付近のビジネス街ばかりではありましたが…

今回、今まであまり馴染みのなかった大阪市以外の大阪府の各市にも行ってみたかったのですが、どうも大阪の他の市町村というとベッドタウンのイメージが強く、どうにも”ここに行きたい!”という場所が思いつきません。他の地方の人が、関東の市町村に行ってみたい街があまりないことと同じようなイメージです。
ついては、大阪市以外の街は二周目に取っておくことにして、とりあえず大阪市内のメジャーな観光地を回ることにします。大阪市のメジャー観光地と言えば、何といってもUSJですが、個人的にはUSJには行ったことがあり、洋画好きでもテーマパーク好きでもない老夫婦なので、妻にも全く興味はない… という事でスルーすることにします。
今回の大阪観光のキーワードは、”高いところ”。今日からは天気も良さそうなので、秀吉の気分になって高いところから関西を見下ろしてみようと思います。

地下鉄に乗り換えるために新快速を新大阪で下車。出張族当時に一番利用した地下鉄御堂筋線を目指しますが、6年振りの新大阪駅で見事に出口を間違えてしまいました。「大阪市内は勝手知った場所なので大丈夫。」と妻に散々言っていただけに、いきなり「この人、大丈夫?」と心配させる大阪観光のスタートです。

「関西地区のエスカレーターは、東京とは違い右側に立つのがルール。」のはずですが、京都駅は関西にも関わらず地元民より観光客の数が圧倒的なので、みんな東京のように左に立っています。私の知る限り、一番半々に競合するのが新大阪駅のエスカレーターなので、毎回周囲の人を見て合わせていたのですが、この日は出張族の到着時間としてはちょっと遅い11時前だったからか、普通にみんな関西風に右側に立っています。右麻痺の私にはいささか辛い右立ちですが、これから3日間は、郷に入っては郷に従わなければなりません。

御堂筋線を懐かしの本町まで、本町での乗り換えは順調に進み、天保山のある大阪港駅までは地下鉄中央線で向かいます。ところが、大阪港駅に着いて、天保山までの道をまた間違えてしまいました。「大きな観覧車を目印にすればいいので、方角を間違える筈がない!」と思っていたのですが、実際にはビルが多くて観覧車が見えなかったためです。初めて来る天保山なので、一度立ち止まって地図を確認すべきでした。
添乗員としての信頼を大きく失いながら、ようやく天保山に到着。とりあえずお昼に向かいます。大阪でのお昼は”お好み焼き”、おやつは”たこ焼き”と、夫婦の希望は一致していたので、天保山にあるのは古くからの老舗ではなくチェーン店であることを承知の上で入り、大阪のお好み焼きに満足しました。でも、焼いてくれる店員さんの怪しげなカタコトの日本語に、少しだけ嫌な予感がしました。
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大阪観光の第一段は海遊館。沖縄の美ら海水族館と並ぶ日本を代表する水族館に、敬意を評しての訪問です。水族館は大きな水槽の上部から螺旋状に下に降りる構造で、みどころもたくさんあります。
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何となく美ら海水族館や、たくさんのクラゲの展示は山形鶴岡の加茂水族館など、あちこちの水族館のいいとこ取りをしているような気もします。
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平日ですからちびっ子がいる訳はないのですが、水族館内にはちびっ子がたくさん… でもちびっ子はみんな中国語を喋っています。学校はどうしているんだろう? と、余計な心配をしてしまいます。

”大阪の高いところその1”として海遊館のすぐ横にある大きな観覧車に乗ってみます。行列は何台かあるシースルー観覧車の順番待ちらしいのですが、バカと煙のように高いところが好きな癖に、実は高所恐怖症だったりするので、行列のない普通の観覧車に乗ります。
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大阪港やUSJや大阪ドームなども見えていますが、案内のテープはUSJという単語を言えないらしく、滅茶滅茶回りくどくUSJを説明していました。
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地下鉄からJRの大阪環状線に乗り換えます。大阪環状線に乗るのは凄く久し振りです。記憶をたどると、15年前に二人の子供を連れて当時まだ出来たばかりのUSJに来て以来です。大阪の中心部はそれだけ地下鉄の路線網が発達しているので、出張族は環状線に乗るニーズがないのです!
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環状線を天王寺で降り、高いところその2として”あべのハルカス”を目指しますが、ハルカスに登る前にまずは行きたいところがあります。
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超高層ビルハルカスの裏に元気に営業しているそのお店は、たこ焼きの有名店”やまちゃん本店”。
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お店のイチオシ、何も着けずに食す”ベスト”を買い、食べる場所も座る場所もないので、立ったまま妻と半分づつ食べ始めましたが、噂通りカリッカリのたこ焼きの中が強烈に熱いのです。二人共に最初の一口で口じゅうに大やけどを負ってしまいます。ドリンクも持たずにこのたこ焼きにチャレンジしている暴挙に気付き、横にあるコンビニに飛び込んでとりあえずドリンクで口じゅうをクールダウンして、再び二口目にチャレンジしましたが、火傷しそうに熱いことには変わりありません。何とか半分の4個づつを完食しましたが、とにかく熱くて味わう余裕は最後までできませんでした。
このたこ焼きは、家に持ち帰って食べるのがベストなのですね!?

あべのハルカス展望台の受付は16階、ここでも既にもう”高いところ”ですが、入場料を払って更に上を目指します。休日には入場まで1時間以上待ちのような報道がありましたが、この日は平日なのですぐに入場できました。
スカイツリーを彷彿とさせる眺望ですが、いくら日本一とはいえビルなのでタワーの高さには敵いません。今回、これから行く通天閣と大阪城を探しましたが、すぐ近くの通天閣ってあべのハルカスから眺めると「こんなに低いの?」ってちょっと驚くほどに小さく見えます。
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大阪城は、周囲をビルに囲まれながらもよーく目を凝らすと何とか見えます。周囲に「頭が高い!」と威張っているかのようです。
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反対側には関空や和歌山や奈良も見えていますが、あまり馴染みがないので感動もありません。

あべのハルカスからタクシーで基本料金の場所にあるのは、先ほどハルカスから見下ろした通天閣。高いところその3の予定でしたが、ハルカスから見るとあまりに小さなタワーだったので若干訪問のモチベーションは下がりぎみです。とはいえ、昔から東京での東京タワーに対峙する大阪を代表する通天閣に生まれて初めて登れるのですから、エキサイティングな瞬間です。
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通天閣からの眺めは、特に何と言うこともなかったのですが、「今、自分は通天閣の上にいるんだ」という気持ちが何にも換えがたいひとときでした。ハルカスではずっと上から見下ろした大阪城が、自分と同じ世界にきたようで少しだけほっとしました。
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ハルカスは… 通天閣からはあまりに高すぎて別世界でした!
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通天閣の回りに広がる”新世界”が、実は今回の旅での大阪のハイライト。周囲には串カツの店が並び、大阪の典型的な下町風景です。新世界をゆっくり散歩するのは初めてですが、予想以上に観光化されていて外国人客も多いのには少々驚きましたが、街には自転車に乗った”大阪のおっちゃんとおばちゃん”がちゃんといます。
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暗くなってきたので、大分早いのですが”新世界の串カツ”で夕食にします。串カツの有名店もあるようで今の時間ならどこでも並ばずに入れそうなのですが、下町らしい普通の店で、カウンターではなくテーブルで食べられるごく普通のお店を選択、予想通り串カツとどて焼きは安くて美味でした。
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本日のホテルはこの日本一周で唯一のシェラトンホテル。ロビーに入りチェックインを待つ間、その風景に唖然としてしまいました。そう、聞こえてくる言葉は全て英語と中国語で、日本語が全く聞こえて来ないのです!
思わず、添乗員時代を思い出して、英語で話しだしそうになりました!?
(と言いながら、英語なんてすっかり忘れていますが…)

4日目:12月3日(土)

このホテルは、我々の日本一周の旅には珍しく朝食付きで予約をしていました。昨年の無職時代にはビジネスホテルの無料朝食以外はホテルでの朝食は食べないという徹底振りでしたが、シェラトンホテルで朝食を食べるなんて、1年以上経って本当に贅沢になったものです。一周のゴールが迫っているが故の贅沢なのです。
チェックイン時に中国人が多いことは自覚していて、朝のビュッフェにおける中国人客の傍若無人振りは以前に何度も経験していたので、朝食付きで予約したことを若干後悔しながら席に向かったのですが、流石はシェラトンホテル。レストランの数多い従業員が、さりげなく中国人客の傍若無人な振る舞いを間際で防いでくれました。「流石にシェラトンホテルの日本人従業員のクオリティは高い!」と感心しきりでしたが、やっぱりこの朝食会場でも日本人客は一人も見ることはありませんでした。

今日はもう少し大阪を見てから、日本一周のゴールを祝うべく予約した有馬温泉の(私的には)超高級旅館に泊まり、豪勢にゴールを祝う予定です。まずは荷物を持って観光をしたくない一心で探したクロネコヤマトのサービスのためになんばのOCATへ。OCATといっても飛行機や長距離バスには我々は全く関係ないのですが、ここのクロネコヤマトで、「朝10時までに荷物を持ち込むと、関西地区の主要ホテルに当日中に荷物を送ってくれる。」というサービスがあり、有馬温泉も対象エリアだということを調べておいたためです。荷物を託し、再び身軽になって大阪観光2日目のスタートです。

まずは歩いて近くのなんばエリアを観光します。地下道を歩きながら、初めて大阪に来た時に大きくカルチャーショックを受けた「動く歩道」を見て、懐かしい思い出が甦りました。高一の夏に、初めて一人旅で大阪に来た時、梅田で初めて大阪の動く歩道に乗ったのですが、当然のように歩道に立って乗っているのは私だけで、他の全員が全く普通に動く歩道上を歩いているのです! これは、全くカルチャーショックでした。新宿の地下の動く歩道を歩く人は東京では当時はきわめて稀で、ほぼ全員が大人しく立って乗っていたので、他の人が全員「邪魔!」的に私を一瞥して追い抜いて行く大阪との文化の違いを、こんなところで実感してしまったのです。お陰で、「関西人はせっかち。」というのが、この後しばらく私の先入観として残っていました。
その後は、郷に従うために大阪の動く歩道では私も必ず歩いていたので、病気以来久し振りに関西の動く歩道に立ち、40年振りに多くの関西人に抜かれました。
土曜日の朝なので、ラッシュの人並みではありませんでしたが… でも大阪の動く歩道って、東京のそれより大分遅いのに今更ながら気が付きました。歩道の上を歩くことが前提で遅くなっているのでしょうか? 確かに、この遅さなら歩きたくもなりますよね!?
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この日最初に訪ねたのは、たこ焼きの有名店”わなか本店”。昨日、イートインスペースのないたこ焼き屋さんで十分に満足できなかったので、イートインスペースがあるこのお店を選択、土日は8時半から営業しているのも嬉しいところです。
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観光客用(?)の4つの味が楽しめる”大入り”を、座ってゆっくりと味わうことができ、妻共々満足しました。
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わなかのすぐ隣には、有名な「なんばグランド花月」があります。実は今回の大阪観光でも本場のここで公演を見ようかとも計画していたのですが、出演者に好きな芸人がいなかったので逡巡しているうちに、一階席のチケットが取れなくなり、いくら本場でも二階席はちょっと… と諦めたのです。でも、この場に立つとやっぱり観たくなりますね!? 今度、大宮で見ることにしましょう。
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なんばと言えば道頓堀に行かない訳にはいきません。懐かしのグリコサインの場所は何といっても大阪を代表するスポットです。修学旅行らしい人たちも多く、やはり大阪を代表する風景なのですね。TVでしか見たことはありませんが、阪神タイガースが優勝した時の盛り上がり振りは半端ではありませんね。今でも1985年の凄く久し振りの優勝時の光景が忘れられません。
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なんばを離れて次は大阪城。大阪城に来るのは1970年以来だから45年振りです。1970年に10歳(小5)だった私は、記憶がある最初で最後の親子三人の家族旅行で、前日に家族旅行のメインイベントである大阪万博を見て、その翌日の午前中に大阪城に来たのです。当時はまだ歴史になんて全く興味がなかった私が、少しでも大阪城を見て歴史に興味を持ってくれたらいいと考えた母親の発案だったらしいのですが、その目論見に見頃に嵌まり、それ以降図書館にあった伝記を片っ端から読み漁る”歴史好き”になったきっかけがここ大阪城なので、忘れもしないその時以来の訪問です。
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大阪城は、中国人も多いのですが、何よりも真田丸人気が凄く、土曜日なので物凄い人です。真田丸はまもなく最終回で、毎週大阪城が舞台で大いに盛り上がっているのですから、大阪城だけを考えると、最悪の訪問のタイミングですね。
(このブログ投稿時には、既に真田丸は終わっていますが、この旅行の時点ではラスト二回でした。)

大阪城にエレベーターがあることは記憶ではなく知識として知っていたのですが、大阪城のバリアフリーの対応は完璧でした。身障者と見るや普段は通過する各階でのエレベーターの呼び方を教えていただき、結局最上階から下までの全ての階を一度も階段を使わずに全て見学出来たのですから… ”大阪の高いところその4”として秀吉の気分ではなく10歳の時の自分に戻って、ビル群の景色を楽しみました。
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次は”水の都大阪”を楽しむべく水上バスの乗り場へ。出発15分前なのにもう満員の水上バスの最後のチケットを何とか入手し、大阪最後の観光のスタート!
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船から見る中之島などもなかなか良い感じでした。
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大阪駅に出て遅めのお昼を食べ、大阪の観光を終了。時間があれば高いところその5として梅田の空中回廊にも行こうとも考えていたのですが、もうその元気はありません。新快速で神戸三宮まで行き、電車を乗り継いで有馬温泉を目指します。いよいよ、ここ有馬温泉が日本一周のゴールなのです!

有馬温泉駅には旅館の車が出迎えてくれ、2年にわたる日本一周がついにここで完遂したことになります。誰にも祝福されるわけではないのですが、妻と顔を見合せて「やったね!」と頷き合います。もっと若ければ妻とハグする感動の瞬間なのでしょうが、初老の夫婦は照れがありさすがにハグまではできませんでした。

ゴールとして設定した宿は、私的には思いっきり贅沢に一人一泊3万5千円の高級温泉旅館。勿論、今回の日本一周の中では飛び抜けて最高値で、もしかしたら自分史上自分でお金を払った宿泊としても、最高額だったかもしれません。

早速、温泉を楽しむことにしますが、ここで一つの失敗に気付きます。片手なので浴衣が着られない(帯が結べない)私は、旅館に入ると簡単に着脱できるスウェットの上下を着るため、寝間着兼用でバッグに入れて旅をしているのですが、今日はそのバッグを朝に宅急便でこの宿に送ってしまっていたのでした!
ヤマトに確認してもらったところ、当日便はいつも20時前後の到着とのこと。そういえば、確かに預けた時にも「今日中着で時間指定はできません。」と言われたことを思い出しました。今はまだ16時前なので、荷物到着まで温泉を我慢するのも嫌なので、外出着のまま温泉に入ることとなりました。旅館に着いてからのことを考えていなかった、私のケアレスミスです。

3万5千円の夕食なので、期待しない訳がありません。「でも、あんまり期待しすぎると感動しないかも?」と多少の心配をしていたのですが、料理は十分期待以上で、最後の夜を飾るフィナーレとして十分に満喫しました。

5日目:12月4日(日)

朝はまず、ホテルの貸切露天風呂を楽しみます。有馬温泉の特徴である金銀2つのお風呂が付いていて、6~7人は入れるであろうお風呂を二人で独占できるのですから、とても贅沢な時間です。この貸切風呂も料金の内なのは、さすがに3万5千円ですね。私は泥湯のような金の湯、妻は無色透明の銀の湯をそれぞれ独占して悦に入りました。
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十分に美味しい朝食を食べて、満足の旅館を後にします。そういえば、予約時の旅館のアンケートに、「当日は、何かの記念日ですか?」という問いがあったので、「この日で、日本一周を達成する予定なので、その記念日です!」と書いたことを旅館を出た直後に思い出しましたが、見事に無視された格好です。まぁ今更言っても詮ないことですが…

今日は有馬温泉から六甲山を降りて神戸市内へ戻り、ちょっとだけ観光してから帰途につく予定です。まずは六甲山ロープウェイで六甲山頂を目指します。六甲山でも紅葉が見られるのではとちょっとだけ期待していたのですが、残念ながらもう紅葉は終わりの感じでした。
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六甲山頂駅を降りると、満員の乗客は一斉に展望台に向かって歩き出すので、我々もついてゆきます。着いた展望台にはデジャヴ感があり、すぐに思い出します。「この展望台、4年前に神戸市内をタクシー観光した時に最初に案内されたあの展望台だ?」(投稿はこちら) あの時の記憶では、この展望台から見える大部分が大阪だったという運転手さんの案内があって、あの時にはちょっとだけがっかりした記憶があるのですが、今回は予期せぬ大阪観光のゴールとしてのこの風景に、何だかとっても嬉しくなりました。大阪観光の、"高いところその5"は、最終日に無事達成です!
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次はバスに乗ってケーブルカーを目指します。途中にはいくつか魅力的そうな観光スポットもあるようだったのですが、今回はスルーします。その後、ケーブルカーに乗り換え、さらに六甲山を下ります。
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ケーブルカーからは普通の路線バスに乗り換えて電車の駅を目指します。この辺りは確か前回もタクシーで観光した神戸大学がある学園都市ですが、路線バスに乗っていてもわかるくらい坂がきつく、運転手さんがバスの中での立ち上がり等に関東ならば異常と思われるほどうるさいのですが、確かにこの坂道で不用意に立つと事故につながる危険性が高そうで、再三の注意も頷ける路線バスでした。
阪急電車にも久し振りに乗りたかったので、阪急の駅前でバスを下車して三宮へ。お昼まではまだ時間があったので、神戸の中心部をぶらぶらしながら生田神社に参拝。生田神社と言えば藤原紀香の一回目の結婚式で更に有名になった場所ですが、今やその効果もないとは思うのですが、昔から関西では愛され続けた神社なので、相変わらず参拝の人はたくさんいました。
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更に神戸市内を散策して、お昼を食べる予定の中華街である南京町に向かいます。神戸の南京町と、26年くらい前には私のセールスエリアだった横浜の中華街には、何か不思議な共通点があるような気がします。神戸南京町の最寄り駅は元町ですが、横浜にもすぐそばに元町があり、今や鉄道の最寄り駅は「元町中華街」です。横浜の古い人たちは、中華街のことを”南京町”と呼び、それも神戸と同じです。それ以外にももっとたくさん共通点はありそうなので、探してみようとも思いましたが、さすがにこの日は日曜日で、南京町の混雑は想像以上です。
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特に目的のレストランを決めていた訳でもないので、人波のプレッシャーに疲れてすぐ近くの呼び込みに釣られて昼食を取ります。なので味は、”中華料理”という以外の共通点は発見できませんでした。
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ゆっくりと南京町を見てゆっくりと昼食を楽しむ積もりでしたが、満員のお店に急かされ、早々に追い出されてしまいます。南京町は相変わらず凄い人だし、食事の後にはこの凄い人ごみの中を散策する気分にもなれませんので、少し早めに新神戸に向かい、列車を早い時刻に変更して帰途につきました。

これで2年にわたった日本一周の旅もめでたくフィナーレ。今年中に総括を投稿して、一周目を無事に終わることにします。



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13.日本一周達成!<その2:京都(後編)> [日本一周(一周目)]

 
2日目:12月1日(木)

昨晩、早く寝た分いつものように早く目が覚めてしまうという、毎度の老人的な起床です。
昨日はホテルの部屋の窓を開けて外を見る余裕すらありませんでした。そういえば京都駅内のこのホテル、「運が良ければ部屋から新幹線のホームが見える。」と何かに書いてあったのを思い出してカーテンを開けてみると、確かにすぐそこには新幹線のホームが見え、鉄ちゃん魂を大いに揺さぶります。
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今日も引き続き、京都市内を楽しむことにしています。今日は人気の嵯峨野トロッコ列車と保津川の舟下りを楽しめる定期観光バスを予約しており、その定期観光バスは京都駅発なので、その意味でも駅ナカのホテルはベストなのです。

トロッコ列車はその予約が取りにくいことでも有名で、予約を取るには1ヶ月前に旅行会社に行かなければなりません。埼玉や東京の旅行会社では、滅多にこのトロッコの個人予約をすることはないので、担当にあたった窓口の方にしてみれば、マニュアルを見ての慣れない予約も面倒だし、おまけにこの列車の単価はすごく安いので、手間ばっかりで儲からないし… と、招かれざる客になるのが昔の経験上100%確実なのですが、当日の予約では、立ち席になるか最悪乗れないこともあるので、何らかの手間のかからない手段で予約はしておきたいところです。
おまけに、トロッコ列車の終着駅と保津川下りの船の発着場所は近いとは言え歩くことはできません。馬車もあったりタクシーもいるようなのですが、何となく乗り継ぎも面倒そうです。

その点、この定期観光バスをポチっとネット予約すれば、トロッコ列車も保津川下りも自動的に予約が完了するのです。観光バスのスケジュールでは、保津川下り後に嵐山で2時間のフリータイムがあり、渡月橋や今年のJR東海の紅葉CMの舞台になった天龍寺も見られるので、バスの値段は1人1万円近くと決して安くはないけれど、利用価値は高そうという判断です。(船下りとトロッコ列車だけでも、普通に買ったら@5000円はします。)

昨晩泊まった京都駅ナカのホテルでは、宿泊者には無料でコインロッカーを使わせてくれるので、バッグ+リュックまで預けてすっかり身軽になり観光バスに乗り込みます。

紅葉のピークは過ぎているとは言え、このトロッコのコースは大人気で、この日も平日なのに二台での運行です。満員のバスはまず市内を抜け、1時間後のトロッコ列車を目指します。
たった25分のトロッコ列車ではあるものの全席指定席で、バスの中で座席指定を配られます。
10時発のトロッコ列車、すでに前の列車の混雑でやや遅れているらしく、数分遅れでの到着です。
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トロッコ列車は予想通り満席で、立っている人も多くいます。「眺めはどっちでも見られますからご安心ください。」とバスガイドさんは言い、確かに最初は我々が指定された左側に保津川の流れとややシーズン終り感満載の紅葉が展開します。
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景色は途中から右側に移り、その後の左側の景色はずっと単調。次に来るとき座席が指定できるのであれば、絶対右側にしようと思った瞬間でした。
呆気なく25分でトロッコ列車を降りると、小雨が降っています。そう、今朝の天気予報では関西でも京都だけが”曇り時々雨”。でもこの旅で雨に降られたのはこの駅でバスに乗り換えるこのタイミングだけでしたので、やはり我々はラッキーでした。

意外と遠かった船下りの乗り場までは朝とは別の貸切バスで移動します。「トロッコ列車のお客様を、前のバスで追いかけるのは時間的に無理。」なのだそうで、そうするとこの定期観光には2台の貸切バスを手配する必要があるのですから、そのコストを考えても定期観光バスが暴利ではないことが頷けます。

2台口のバスの乗客は、5艘ぐらいの船に分かれ、いよいよ保津川下りのスタートです。
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この保津川下り、急流をこぎ手3人で二時間近く船を操るので、今までに乗った熊本の球磨川や埼玉の長瀞の急流下りに比べても随分とスリリングで、乗り応えはMaxです。
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時折、本当に急流のところではスリル満点で、右端に座っている私はその都度かなり水しぶきを浴びます。
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横を走るのは、さっき乗ってきたトロッコ列車の線路。トロッコ列車とすれ違う時には、お互いに手を振りあいます。
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紅葉はもう終りの季節でしたが、それでも時折、美しい紅葉を眺めることができます。
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三人のこぎ手は、前と後ろで漕ぐ人と、進む位置を修正する役割を何度か交代しながら進みます。案内も関西風にユーモア溢れた掛け合いもあり、"2時間は、ちょっと長いかな?"とも思っていましたが、全然そんなことはありませんでした。
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ようやく嵐山に着いてフリータイムが始まったのは1時頃。観光客で大混雑の嵐山では、ピーク期間中は2時間あっても食事ができない人が続出するらしく、バスガイドさんは行きのバスの中で「昼食難民にならないように」と必死に万一の時の非常手段を説明していましたが、ピーク過ぎのこの日は渡月橋に近いごく普通の洋食屋さんに並ばずに入ることができました。

昼食後は、まず久し振りの渡月橋を往復。紅葉は終わっていたけれど、ここの風景は何回見てもいいものです。
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バスの乗客の皆さんの興味は天龍寺だったようですが、我々の興味はすぐ近くの宝巌院。もう紅葉が殆ど終りの天龍寺のすぐ近くでありながら、まだ紅葉が楽しめるという情報を得ていた故です。(今日のバスガイドさんは、一言もそんなことは言わなかったけど…)事実、宝巌院は美しかった! 昨日行った永観堂と甲乙つけがたいほどのギリギリ最後の紅葉で、散りもみじの風情とともに素晴らしい眺めでした。
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昼食にあまり時間を使わなかった分、天龍寺を見る時間もまだあります。いくら紅葉が終わっているとは言え、ツアー代金には天龍寺の入場料は含まれているし、何といっても世界遺産です。
JR東海のCMで散々見た紅葉の風景はありませんでしたが、世界遺産と池の風景は全くそのものでした。
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CMで使われた紅葉の風景は確かに終わってはいましたが、その周辺を散歩すると、あちこちにまだ紅葉はたくさん残っています。
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ちょっとだけ見るつもりの天龍寺でしたが、意外に見応えがありました。

天龍寺の奥には竹林もあり、周辺をゆっくりと観光したかったのですが、ぼちぼち3時20分のバスへの集合時間が迫っています。このバス、後は京都駅に帰るだけなので、別にこのバスに乗る必要もないので、「連絡さえしてくれれば、戻って来なくてもいいですよ。」とバスガイドさんからも戻って来ない人がいる想定で案内があります。我々も戻ろうかもう少し嵐山のお店やさんでのんびり見ようか少し迷ったのですが、途中、同じバスに乗っていたお年寄りから、「バス、こっちでしたっけ?」とまるで添乗員のように頼られたので、「こっちです。一緒に行きましょう。」と言わざるを得なくなってしまい、結局時間前に集合時間に戻ることになりました。でも、皆さん意外と真面目と言うか律儀で、結局集合時間前にはほぼ全員がバスに帰って来ていました。

京都駅で無料のホテルのロッカーから荷物を出して、今晩の宿である祇園にある料理旅館に向かいます。
京都を日本一周のゴールに考えていた時には、京都でも有名な純和風の名旅館に最後の宿泊をイメージしていたのですが、まだ最後の宿泊ではないので、一泊数万円までは出せません。とは言え、今回の旅ではまだ京都の美味しい料理を全く味わっていないのと、実はこの日12月1日は32回目の結婚記念日なので、ゴールの日ほどではないにせよ、少しは贅沢したいと思い、八坂神社そばの料理旅館の”記念日プラン”を数ヵ月前から予約していました。元気が良ければ夕食後にすぐ近くの高台寺のライトアップを見に行こうと目論んでもいました。
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料理旅館という名前に恥じずに、どの料理も京都らしい素晴らしい味でした。鍋のところで、”まる鍋”つまりすっぽんが出てきたことに妻は感激してくれたようです。最後のサプライズにホールケーキが出て来て、結婚記念日のセレモニーも無事終了。ケーキまでとっても美味でしたが、さすがに全部は食べられませんでした。

夕食に満足して、ほろ酔いの老夫婦にはもういくら近くでもライトアップ観光に行く元気はありません。早々に床についてしまいました。

3日目:12月2日(金)

旅館からほんの数分歩くと八坂神社、さらに少し歩くと円山公園があるのは地図を見て知っていましたので、早起きの老人は贅沢な朝の散歩で両方に行くことを考えていました。
私は5時半頃にはもうスタンバイ完了だったのですが、この時期の京都の日の出は6時45分頃なので、時間を潰してようやく6時半頃に散歩を始めます。
まだ朝が明けないうちに八坂神社で参拝を済ませます。
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朝の紅葉を眺めながら、八坂神社を隣の円山公園までぶらり。
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円山公園では地元の人たちがラジオ体操をやっていてます。いずこも同じ風景ではありますが、何をやっても絵になる場所(京都)には、そうでない場所(例えば、埼玉)はどうしても歯が立ちませんね!?円山公園の景色を愛でながら散歩を続け、至高のひとときです。
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公園の奥には坂本龍馬と中岡慎太郎の像があり、もみじでおめかししています。
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そういえば、龍馬たちが暗殺された近江屋は確かこの近くだったような記憶が…

朝食を食べ、京都旅行の荷物を我が家に送り返して、大満足の料理旅館を後にします。京都の最後の観光として、昨晩ライトアップに行かなかった高台寺に向かいます。
高台寺ですが、昨晩行かなくて正解でした。予想以上に坂が多く、暗い中を歩くことは私にとってはかなり危険で、ほろ酔いで来ても恐らくは引き返していたであろうと思われるからです。
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秀吉の妻ねねゆかりの高台寺で、この旅最後の京都の紅葉を満喫しました。
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次はいよいよ日本一周最後の地、大阪です!

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13.日本一周達成!<その1:京都(前編)> [日本一周(一周目)]


日本一周を始めた2年前から、「日本一周のゴールは、紅葉の京都で!」とその華麗なるフィニッシュを実は密かに意識していました。
昨年、無職になりせっせと日本のあちこちを訪ねていた時には、昨年11月のフィニッシュは十分に可能なペースだったのですが、我が家の家計的事情つまりお金が底を尽きはじめてきていて、早急に再就職しなければ、元々決して豊かではない我が家がギリシャ的な財政危機に瀕してしまうという危惧から、予定より数ヵ月早く昨年11月から再就職してしまいましたので、その時点で2015年中のゴールは諦め、翌年(つまり今年2016年)に一年間延期をしていたのです。

今年になってからも、11月のゴールを目標に1月には神奈川と千葉、GWには滋賀と愛知、そして夏には北東北と順調に踏破を増やし、いよいよ2年前に日本一周をはじめてからまだ踏破していない都道府県は京都と大阪の2府だけになり、順調にゴールが見えてきていました。

という事で、まだ多少は残っている有給休暇を取って、京都と大阪を踏破すればめでたく日本一周は達成なのですが、フィニッシュを決める旅ですから「ただ、行けばいい」というものではなく、美しい景色の下で「ゴ~ル!」という達成感と感動を味わいたいので、出来れば美しい古都の紅葉の下でフィニッシュしたいというのが憧れでした。
しかしながら、近年紅葉時期の京都の観光客の数は、JR東海のお陰で(!?)半端ではないらしく、いくら綺麗でももみじより人間の方が多い京都は流石に勘弁です。ついては、より美しく静かなゴールを目指し積極的な情報収集を1月からはじめていました。

4月のGWに比叡山に来たときに、京都で乗ったベテランの個人タクシーの運転手さんにその質問をしたところ、
「11月後半の勤労感謝の日のある週は絶対来ちゃダメ!どこに行くにも車も人も大渋滞で、ろくに観光なんてできないよ!」
「じゃあ、いつがいいの?」
「その翌週、出来れば12月に入ってすぐが人も減るのでオススメ!」
「でも、そうすると紅葉終わってない?」
「自然のことなので、毎年変わるからあるでは意味ギャンブル。でも、例年12月の最初までは恐らくは大丈夫。」
という地元のプロのアドバイスを参考に、プラン作りを進めます。

ピークを外したとは言え、この時期のホテル確保も容易ではなく、半年前に予約開始の東横インチェーンの予約は、発売日の午後には既に京都市内は全館満室になっているといういささか驚くべき京都人気です。

最初は2府の内、大阪を踏破してから京都に乗り込みたかったのですが、それだと休暇の関係で京都が週末に当たってしまうのと、やはり12月だと紅葉を楽しむには1日でも早い方が良いだろうと考え、理想のゴールとは残念ながらいかないのですが、京都→大阪の順番で回ることにしました。最後が京都ではなく大阪ということにいささかの抵抗はありましたが、「ゴールの旅」に京都が含まれていることで強引に自分を納得させたのです 。
この旅の最終日には、日本一周のゴールとして自分たちへのご褒美で少しはいい宿に泊まりたいと考えていましたので、温泉に拘った我々は最終宿泊地に有馬温泉を選択し、2府と言いながら結局京都・大阪・神戸の”三都物語”の旅になってしまいました。

1日目:11月30日(水)

この日はギリギリ11月なので、早速京都の紅葉を満喫する予定です。とは言え、始発で家を出る元気もなく、いつもと同じ時間の通勤電車へ。普段はギュウギュウの通勤電車ですが、グリーン車を奮発したお陰で何とか妻と二人分バラバラですが座席を確保でき、まずは幸先いいスタートです。

東京駅で朝食にと全国各地の駅弁を選び、8時半ののぞみで京都駅を目指します。
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ところで、この日本一周では再三富士山には嫌われ続けて、2年前一回目の沖縄行きの飛行機の窓から眺めて以来、一度も晴天の富士山をパチリと撮るチャンスはありませんでした。運転中には何度か富士山が見えた瞬間はあったのですが、片手運転の私は運転中にパチリと撮ることはできません。富士山の勇姿を収めようと慌てて次のパーキングに向かいますが、その時には意地悪な富士はもう姿を隠してしまっています。何度も中央や東名を走った各地への往復だけではなく、伊豆、静岡、山梨の旅の時も富士山のご機嫌はず~っと悪かったのです。
今回の行きの新幹線がこの日本一周でのラストチャンスなので、進行方向右側の窓際で運命の瞬間を駅弁を頬張りながら待ちます。
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本日は静岡・京都共に曇りの予報でしたが、神奈川県内走行中に綺麗な富士が遠くに見えます!
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「やった~! 遂に富士山とご対面だぁ~!」と、新しいデジカメの連写機能を準備して富士山に最接近する瞬間を待ちます。ネットで調べた情報通りに東京駅発の45分後にその瞬間を迎え、バチバチと連写します!
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この2年間の日本一周のさまざまなシーンが、走馬灯のように甦って感無量になった瞬間でした。

京都では到着後すぐにタクシーで観光する予定です。2013年、長崎でタクシー観光の魅力に取りつかれて以来何度目かの貸切タクシー利用ですが、足が悪いことを除いても、時間と利便性と料金を比較すると、市内の観光はタクシー貸切がベストであることを疑う余地はありません。

昔、修学旅行の添乗員として学生を引率して降りた懐かしの京都駅八条口には早速ドライバーさんのお出迎えです。このドライバーさん、出発前にはご丁寧に打ち合わせの電話を2回もいただきました。1月以上前の最初の電話では
「当日は、何処に行きたいですか?」
「まだわからないでしょうが、その時点で紅葉がベストの場所をお願いします。」
というやり取りがあり、2週間前の電話では、「今年は、紅葉が早い!」という情報を教えてくれました。

そうです、この1ヶ月京都の紅葉情報を毎日のようにネットでチェックしていましたが、ネットの情報でもとにかく2016年の紅葉は早く、例年なら12月上旬までは見頃が続く箇所も含めて大半の紅葉スポットが「見頃終わり」。おまけに「2日前の雨で、僅かに残っていた葉も落ちた。」というショッキングな報道で、思わず4月の運転手さんの発した”ギャンブル”というフレーズを思いだし、出発前から大いにモチベーションが下がったのですが、今更旅行を延期や中止する筈もありません。

「そんなに悲観することはなく、まだ紅葉が楽しめる場所はありますよ! じゃぁ、行きましょう!」運転手さんの力強い励ましに一度は萎んだ期待を膨らませて、京都の市内へと進みます。

紅葉を見たい場所とその状況は自分なりにしっかり下調べしていたのですが、信頼できそうな運転手さんのプランをベースにして、私が行きたい場所を加えてもらう方向で今日の方向性が決まります。
まずは運転手さんオススメの龍安寺方面に進み、最初に訪れたのは数少ない”今もまだ見頃”らしい「北野天満宮」。高校生時代、受験の願掛けで来て以来の北野天満宮で、まずは礼儀として紅葉の前に学問の神様に参拝をします。とは言え、今は学問の神様にお願いする対象者もいないので、まだハイハイもできない生後7ヶ月の孫の学問成就をお祈りします。そのお陰なのか、その翌日に孫がはじめてハイハイをする画像が娘より送られて来ます。「さすがに菅公、やっぱりそのご利益は凄い!」と密かに感動してしまいました。
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有料のもみじ園は、終わりかけの感じではあったものの、十分に楽しむことができました。
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運転手さんは車からずっとガイド役を務めてくれています。もみじの景色にはガイドは不要かなぁとも思っていましたが、そこは京都ですから深い歴史があり、プロのガイドさんに変身した運転手さんの口からは、我々の知らない天皇の名前が何人も出て来て、非常に新鮮です。日本史にもかなり詳しかったという自負はあったのですが、18歳の大学受験以来触れていないので、久し振りの日本史は新鮮です。「もう一度日本史の勉強をしなおさなきゃ!」と思い返した瞬間でした。
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次の見学地は龍安寺。龍安寺と言えば枯山水の庭園のイメージがあまりに強かったため、紅葉の観光としてはノーマークでした。
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高校時代もしくは昭和の時代修学旅行の添乗員として頻繁に京都に来ていた頃以来の龍安寺の枯山水を久し振りに見て、古寺+紅葉という京都の魅力を満喫しました。
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ここでも、運転手さんの歴史案内が旅を大いに盛り上げてくれました。
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次もすぐ近くの仁和寺。仁和寺も名前は知っていたけど、来るのははじめてかもしれません。勿論、紅葉スポットとしても恥ずかしながら構想外でした。
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仁和寺は、紅葉はともかくやはりお寺としての魅力に溢れたスポットで、心地よいひとときでした。
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次は遅めの昼食。運転手さんからは「美味しいお店を手配しましょうか?」というお誘いはあったのですが、この日は我々的には、「食事よりも紅葉」の気分だったので、ごく普通のうどん屋さんでのランチです。もう1時半を過ぎているのにタクシーの運転手さんたちが入ってきます。運転手さん仲間には定番のお店なのでしょうか?

昼食後は東山地区へ。今日最初に回った金閣寺(行ってませんが)周辺エリアは、運転手さんによると紅葉は少し遅めとのことでしたが、逆に東山地区にはみどころは多いものの今年はもう紅葉が終わりかけているとのネット情報でしたが、それでもまだみどころが残っていることを信じての訪問です。
東山最初のみどころは運転手さんおすすめの青蓮院。私も、ライトアップでマークしていた紅葉スポットでしたが、「昼も夜もいいよ!」という運転手さんのお薦めでの訪問です。
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さすがに紅葉スポットが集まる東山でも有数の人気スポットなので、景色と一緒に紅葉はまだ楽しめました。何よりも意外なほど観光客が少ないことに心からびっくりしました。あのピーク時からたった1週間後なのに…(とは言いながらピーク時の混雑を見た訳ではなく想像上だけですが…)
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ここまで来たら、「次は永観堂に行きたい!」と運転手さんにお願いします。私の事前リサーチによれば、「東山の中では、一番紅葉がまだ残っている場所」なのだとか。
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永観堂は予想以上に紅葉が残っていて、十分に見応えがありました。おまけに高台のみどころに行くには嬉しいことにエレベーターがあるのです!
大満足の永観堂でした。
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この時点で時刻は4時半になり、まもなく日没になります。京都の紅葉スポットの殆どはライトアップ営業をしているので、一旦5時にクローズして、6時に夜の部をオープンするので、しばらくは紅葉のみどころはどこも見られません。今日の最後は清水寺の参道でタクシーを終了して、参道付近で適当に夕食を取ってから清水寺のライトアップに行く予定にしていたのですが、さすがに今から清水寺に行くのはいくら何でも早すぎます。運転手さんは、「紅葉じゃぁ全然ないけど、三十三間堂にでも行きますか?」と提案してくれましたが、まだほんの僅か日没まで時間がありそうだったので、伏見稲荷に向かってもらうことにしました。
伏見稲荷は知ってはいたものの訪問経験はありません。昔はさほどメジャーな観光スポットではありませんでしたが、外国人から火がついてメジャー観光地化した代表例でしょう。有名になったあの千本鳥居を歩きたいための訪問で、紅葉スポットではないのでライトアップもありません。
ギリギリ日没直前の到着だったので、何とか真っ暗になる前にまず参拝だけは片付けます。
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秋の日はつるべ落としなので、あっという間に真っ暗になってしまいます。数分後、伏見稲荷目的地の千本鳥居に着いた時には、結構真っ暗になっていましたが、フラッシュで写真を撮った後、灯りが僅かにともる千本鳥居を歩きます。
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この時間、日本人はあまりいませんが、さすがに海外での有名観光地だけあって、外国人はたくさんいます。ここでも運転手さんの案内でとても興味深い見学ができました。

予定通り清水寺の参道まで送っていただき、大満足の貸切タクシーを終了します。大人気の清水寺のライトアップはオープン直後は激混みとの情報から、最初は運転手さんが電話で予約してくれた参道の京料理のお店に向かいます。この時間、清水寺に向かう人波は凄く、確かに今清水に行かない方が良さそうです。
私が修学旅行の添乗員としてしょっちゅう来ていた頃は、この参道のお店は修学旅行向けのお店ばかりだったので、今晩の夕食に大きな期待はしていません。4月に南禅寺で食べて以来の湯豆腐をいただきますが、期待していなかった分、4月の時とあまり変わらない印象でした。

夕食後、いよいよ清水寺に向かいます。予想通りこの時間は清水見学を終えて降りてくる人たちがとても多く、慌てて行っても相変わらずの人間渋滞に巻き込まれるだけだと思ったので、妻と参道のお店をゆっくりと覗きながらいつも以上に超スローペースで歩きます。7時半近くなって清水寺に着きましたが、想像通り人はかなり減っていて、これなら快適な見学ができそうです。
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清水の舞台上や、舞台と紅葉が見られる展望スポットでは、スタッフが、「立ち止まらないで下さい!」と連呼してはいましたが、それでも有名な風景の写真を撮る余裕は十分にありました。
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それにしても、先月買った新しいカメラ、夜景もバッチリで大満足です。思い切って買って大正解!
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今日の宿泊は京都駅の中のホテル。直前まで市内のビジネスホテルを押さえていたのですが、出発の数日前に”間際キャンセルの空室”を狙ってサイトを見てみると、期待通りの”直前割引”が出ています。半年前から、ずっと満室だったホテルなのに… です。

フロントで自宅から送った”京都分の荷物”を無事受け取ります。この旅のロジスティクスについては、荷物を持って観光することができない私の大きな課題でした。人気観光地故に連泊はできないし&京都のこの時期は寒いと言うし… 結局、荷物を2日分づつ2つに分けて京都と大阪のそれぞれのホテルに送ることにして、それぞれの翌日にも、荷物を持って観光をしない工夫を考えたのです。

1日観光してとにかく疲れた老夫婦は、部屋に入るなりあっという間に眠りに落ちてしまいました。

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