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【2018年東北夏祭り】<その1:準備編> [日本二周目]


8月1日~7日まで2018年夏の旅に行っていました。
旅行先は北東北。「日本2周目」のメインテーマで『離島』と並ぶもう一つのメインである『日本のお祭り』が今回の唯一最大の目的でした。6泊7日の日程で毎日日本有数の有名な6つのお祭りを見るという何とも贅沢な旅でしたが、贅沢とはいってもホテルはお祭り開催地市内にあるビジネスホテルを泊まり歩いたし、「夕食の時間=お祭りの本番の時間」なので、グルメにもお金を掛けなかった(掛けられなかった)ので、全旅行費用は2人で20万円をやや上回るという2015年ニート時代の旅行費用に匹敵するとてもリーズナブルな旅でした。
この、「お金を掛けずに東北の夏祭りを満喫する!」というのは、もしかしたら興味のある方には大変興味があることだと思いますので、今回の旅のレポートの前にそのノウハウを大公開(!?)したいと思いますので、今回は「準備編」をお届けします。

1、計画編その①<いつから計画を始めるか>
 今年の夏、青森のねぶたをはじめとした「東北のお祭りをまとめて見たい」と考え始めたのは昨年のGWに福岡で「どんたく」を見ている時。とは言え、昨年5月にその年の8月のお祭りを計画するのでは既にもう遅いことは元旅行会社にいた経験で充分にわかっていたのでので、「では来年、2018年度に行こう!」と考え、実際のプランニングは去年の夏の旅が終わった8月後半から始めたのです。

2.計画編その②<どのお祭りを見に行くか>
 今回のメインイベントは、旅行業界に32年もいながら(東北の仙台に6年間もいながら)恥ずかしながら一度も見たことがなかった「青森のねぶた」を見に行くことでしたが、何人かの東北在住の友人から「ねぶたはともかく、五所川原の立佞武多は凄いよ! 一度は見に行くべき!」というアドバイスを受けていたたので、この2つをメインにすることは最初から決めていました。
その他のお祭りについては、「昔はともかく、最近は凄く勢いのある盛岡の『さんさ踊り』、個人的には大学2年の夏の旅で見たことはあるけれど妻は見たことがないらしい『秋田竿燈』、同じく大学2年の時に参加したことがある『弘前のねぷた』」の3つに行くことはすぐに決まったのですが、地元に長い知人から「八戸の三社大祭は是非行くべき!」というアドバイスがあり、確かに調べてみると迫力が凄そうです。これ以外にもこの時期に東北の祭りはまだまだあるようですが、とりあえずこれだけで見たいお祭りは6つになります。お祭りはほぼ同じ時間に開催されるため1日に2つのお祭りを見ることは「どこでもドア」でもない限りは無理で、有給休暇を取って行く旅としては6泊7日が限度と考え、今回はこの6つのお祭りにすることを決めたのです。
その他にも、例えば能代にも”絶対に見るべき”と言われた「能代七夕 天空の不夜城」などのお祭りもあるのですが、お祭り期間が8/3・4と短いし、他のお祭りと組み合わせるのは難しそうなので今回は断念したのと、日程だけで考えれば帰りに山形の花笠(や、仙台の七夕)には寄れそうなのですが、さすがに有給だけを使った8連休(以上)は長すぎる気もしたので、この6つのお祭りに絞ることにしたのです。(昭和の時代ですが仙台には6年間住んでいたので、七夕はさんざん見ているので私的には対象外でした。)

3.計画編その③<日程の決定>
 行くべきお祭りが決まると、日程を作るのは簡単です。多くのお祭りが曜日にかかわらず日程は毎年同じとHP等に掲載されていますので、まずは2018年のお祭りの開催日をすべてカレンダーに落とし込みます。
旅の日程.JPG
(私のメモの抜粋)
それを地図の順番に廻ろうとすると、おのずと日程は以下のパターンがこの6つのお祭りを見るためにはベストであることが判ります。
その日程とは
8/1 盛岡
8/2 八戸
8/3 青森
8/4 弘前(または五所川原)
8/5 五所川原(または弘前)
8/6 秋田
8/7 帰宅

勿論、お祭りは毎日同じ内容ではなくどのお祭りにも「一番盛り上がる日」はあるようなのですが、それを加味すると残念ながら7日間でこの6つのお祭りに行くのは難しそうなので、「とりあえずお祭り本番日にかかればOK」ということにしました。
ということで、昨年10月にはこの日程が決定し、これに沿って休むことを早々と決めてしまいました!

4.ホテル予約編その①
 今回の旅行は当初車ではなく新幹線で行くつもりにしていました。どのお祭りも終わるのは21時頃になるので、ホテルは何としても市内に取ろうと決めていました。(車で行くとしても、夜知らない道を走るのは正直怖いので、これは絶対に止めようと思っていました。)そうなると、お祭り当日に人気の市内のホテル確保が必要です。
 さすがにねぶたの時期の青森市内のホテルの予約は困難であることは昔の経験からよく知っていたので、私が32年間働いていた旅行会社の同期で長年青森県内で働いていた同期にメールで相談してみますが、今は彼も青森市内ではなく青森にいたのも随分前のことなのでコネも効きそうもない…とのこと。藁をも縋るつもりで青森県内に住む知人にも相談してみますが、どうもよい回答は得られません。こうなると、もうホテルチェーンの予約開始日に賭けるしかないと腹を決めました。

目を付けたホテルチェーンは「東横イン」。東横インなら、今回の6都市の中では五所川原以外のすべてにホテルがあります。ニート時代の2015年からしばしば利用させていただいていて会員登録もしているので、会員は6か月前から予約を受け付けるようなので、その6カ月前に賭けることにしました。
とは言え、年明け早々楽天・じゃらんなどのホテルサイトを時折覗くと、盛岡・八戸・秋田のホテルがそんなに高くない料金(ツインで二人で1万円~1万5千円程度)で予約可能になっていますのですかさず予約。残るはやはり青森・弘前・五所川原の3都市のホテルだけになりました。

5.ホテル予約編その②<深夜の激闘>
 東横インの予約開始は「会員の予約開始は6か月前から」とは書かれているものの、6か月前の何時からとは書かれていないので、東横イン本社に問い合わせて「日付が変わった0時から発売開始」という情報を入手します。ついては、今回8月3日の青森市内のホテル予約が必要なので、その発売日はまだ真冬の2月3日00:00が、その勝負の瞬間です。普段ならば寝ている時間ですが、「真夏の感動」を味わうためには、この「真冬の激闘」を勝ち抜かなければならず、恐らく「この1分以内」が勝負です。いきなり、2月3日本番日に勝負を挑むにはいささか不安があったので、前日の2月2日にねぶたの初日である8月2日の予約で練習してみようと思い、その10分前からパソコンの前に待機します。
旅行会社時代に何度もやった発売日の売り出しを彷彿とさせる瞬間です。時報(117)でタイミングを合わせ、00:00ジャストに予約をクリックすると、さすが東横イン。瞬時に8/2の予約がオープンし、その後予約データを入力して約40秒後に「予約」をクリックすると、アクセス集中も起こさずに、すぐに帰ってきた答えはやはり「満室!」。やはり、日本全国で同じことを考え、この瞬間に勝負を挑んで来る人はたくさんいるのでしょう!?

翌日(2/3)の本番を前に対策を再検討します。東横インはビジネスホテルなのでツインが少なく、今回のようにねぶたの発売に賭ける人はツイン希望が多いだろうから、ここはツインを希望せず夫婦とは言えシングル×2ルームを希望した方が万一のことを考えると安心ではないか?と考え、最初にシングル×2ルームを予約して、取れたらもう1つのブラウザでツインにチャレンジしてみようと方針を改め、そうなると会員のアカウントが2つ必要になるので、今までは妻の名前で会員登録していたのに私のアカウントを追加することを決意、一番近いさいたま新都心の東横インまで出向いて、私の会員登録を済ませました。自宅に戻って再度東横インのサイトで入力のシミュレーションを行い、電話番号等を簡単にコピペできるように工夫を凝らし、勝負の時を迎えます。
2/3の00:00、前日同様117でジャスト00時00分00秒に予約サイトにアクセスでき、練習の成果通り素早く予約を入力することができ、20秒後には「予約」ボタンをクリックすると、すぐに「予約OK」の回答が! すぐにブラウザを切り替えてその20秒後にはツインを申し込みましたが、さすがにこちらは前日同様「満室」でした。でも、とりあえず最大の懸案である青森のホテルが取れたことで正直ホッとしました。
調子に乗って翌日、翌々日と弘前の東横インを予約。弘前のお祭りだけではなくホテルが極端に少ない五所川原のお祭りを見てからJRで帰ってこれるのも弘前駅前にある東横インならではなので、この弘前の2連泊は弘前のねぷたと五所川原の立佞武多のどっちでも対応できるための2連泊です。今度は前2日の経験値を生かしてツインで勝負に出て、ダメならシングル×2に切り替えようと考えていましたが、こちらは両日とも無事にツインを確保できました。その翌日には秋田の東横インのツインも確保でき、これで(半年前に)この旅の最大の懸念である各地のホテルがすべて揃ったことになります! 因みに、東横インには「お祭り料金」はなく、ねぶた期間中でも同料金。青森のシングル2ルームは@5,000円強×2部屋、弘前のツインは1万円未満でした!

とは言え、五所川原のお祭りを見てからJRで弘前駅まで帰ってくるというのはこの年の病人にとってはあまり歓迎されることではありません。とは言え、五所川原付近には駅前(お祭り会場近く)にサンルートがある程度なのですが、「できれば、五所川原市内に泊まりたい!」という思いは強くなるばかりなので、2月のある日に雪深いであろう五所川原のサンルートに直接電話してみました。
私「立佞武多期間中のホテルはどうしたら予約できますか?」
ホテル「お祭り期間中のホテルは、すべて旅行会社に販売を任せていますので、旅行会社に申し込んでください。」
というやり取りがあったので、古巣でまだカウンターで働いている同期に聞いてみたところ、「東北夏祭りの一斉発売は4月に入ってから。特別扱いは一切できないけど申し込むのならどうぞ。但し、ホテルの多い青森と違ってホテルが二つしかない五所川原は厳しいと思うよ!」と言われたので、ダメもとで申し込んでおきました。
殆ど諦めていて、発売日のことも忘れていたのですが、ある日見知らぬ番号から電話が入り、「8月5日の五所川原のサンルートホテルが無事に予約できました!」という嬉し連絡が!
これで本当に(奇跡的に)全てのホテルが揃ったのです!但し、この五所川原のホテルは流石に「お祭り料金」でした。(2人で朝食付きで3万円弱)

6.観覧席の予約
 お祭りといえばやっぱり参加したり一緒に踊ったりするのがその最大の醍醐味です。また、沿道で見るにしても一番いい場所を当日じっくりロケハンして確保するのがベストであることは十分に判ってはいるのですが、今の我々には立ったままで2時間のお祭りを見る体力はとてもないので、各お祭りで準備されている有料観覧席を予約することにしました。この点では、今は昔と違って現地に行かずとも遠く離れた埼玉県内のコンビニなどで予約・発見ができるので非常に便利です。
最初の有料観覧席発売開始は五所川原。ホテルが取れて日程が確定した5月には早速有料観覧席を申し込み、無事に埼玉のセブンイレブンで観覧席のチケットを入手しました。
その後「秋田の竿燈」はメールのやり取り。いい席が既に満員だったためA席を申し込み、「盛岡のさんさ踊り」も6月の発売日に職場近くのセブンイレブンで座席を確保しました。
八戸の三社大祭の有料観覧席は発売開始とは書いてあったものの詳細がHPに書かれていなかったのと、当日会う予定にしていた八戸在住の友人との連絡の関係で申し込みを保留していましたが、6月になり思い立って電話してみたものの、「8月2日の観覧席は既に満席です。キャンセル待ちなら承りますが…」という意外な回答が… とりあえずキャンセル待ちをしますが、これは八戸三社大祭を甘く見ていた私のミス。でも、7月になって八戸から携帯に着信があり、「観覧席、用意できます!」ということで、立って観覧する最悪の事態だけは回避することができました。

青森ねぶたの有料観覧席販売は6/30の10:00~。自宅パソコンからでも予約はできるようなのですが、手数料200円(だったかな?)が余分に掛かるので、発売当日10時過ぎまでリハビリを受けた後すぐに近所のローソンに向かいます。ところがLOPPIで操作を進んでねぶたの画面に行くと、そこから先は「アクセス集中で動かず」の状態が10分以上続きます。何度も繰り返し申し込みをしていましたがダメで、そのうちLOPPI待ちの行列もでき始めます。やむなくLOPPIでの予約・購入を諦めて急ぎ自宅に戻りパソコンを立ち上げますが、ねぶたのアクセス集中は相変わらずで、ようやくアクセスできた10:40過ぎには第一希望の場所は既に「満席」。その後も何度か操作を繰り返して、ようやく座席を確保できたのは11時過ぎでした。
弘前ねぷたの発売はその翌日。弘前は青森ほど人気集中しないのは判っていたのですが、偶々同日同時刻には青森ねぶたが「夏祭りの東の横綱」だとすれば間違いなく「西の横綱」である「徳島阿波踊り」の発売があるため、昨日の青森ねぶたに匹敵するアクセス集中があることを予測して、今回は200円の節約のためにコンビニに行くことはせずに家でパソコンに向かいます。(少なくとも弘前ねぷたが原因ではなく、恐らくは)阿波踊りによると思われるアクセス集中は予想通りあったものの、無事に弘前のねぷたのチケットを確保することができ、これで全ての観覧席の予約が揃ったのです!
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7.交通機関について
 今回の旅は計画段階からJRで行こうと決めていました。1か月前には早めにJRの指定券を確保し往復には快適なグリーン車にも乗ろうと、ビューカードのポイント特典である「グリーン車利用券」も早々と入手していたのです。
 ところが、6月を過ぎると妻の足の調子がますます悪くなり、旅行の実現が危ぶまれる事態になりました。種々検討の結果、「旅行に行けるとしても、足への負担を考えるとJRではなく車で行くのがベター。」という結論になります。車で行くとは言え、途中の観光はほとんどせずにあくまで移動手段としての車利用です。お祭りの時期は道路も混みあうし、祭り時間が近づくと交通規制もかかることが危惧されますが、早めに宿に入れば何とかなりそうだし、幸いなことに予約した各ホテルにもちゃんと駐車場がありそうですし、夜お祭り会場には車では行かずタクシーを使うことにすればいいわけです。
ということで1か月前にJR指定券を予約せずに、車で行くことにして昼間の僅かな観光やささやかな観光的ランチについてプランニングの練り直しを行いました。

8.夕食について
 今回の6泊は全てお祭り観光がメイン。お祭りは19:00~21:00頃の時間帯なので、夕食をどうするかは少々悩みどころです。旅行会社時代はと言えばお祭りの時には弁当を手配して、有料観覧席で缶ビールと一緒に食べるのが定番でしたが、旅行全日の6日間がそれでは何となく味気がありません。お祭り前に食べてしまうのも一案ですが、そうなるとあんまりお酒は飲めませんし、時間も気になります。
ついては、この旅での方向性については、「昼食をやや遅めに取り、お祭り終了後にできるだけホテル近くまで戻って居酒屋で夕食を取る。郷土料理色が強い居酒屋が予約できればベスト。」と方針を決めました。お祭り終了後の居酒屋の混雑状況が全く分からなかったので、とりあえず夕食難民にならないためには予約しておくのがベストと考えた次第です。
結果的には、友人とお祭りの前に食事をした八戸とネット予約できる店が1軒もなかった五所川原以外の各都市では全てホテルすぐ近くの居酒屋で21時以降に予約が取れて、どの居酒屋でもご当地メニューが楽しめ、満足することができました。

以上が、この旅の計画です。事前の綿密な計画のお陰で、結果的にこの旅は大成功になりました。普段の旅は「ぶらり旅」でもいいけれど、やっぱり最混雑期の夏祭り時期の成功の秘訣は、1にも2にも早めの計画が絶対に必要です!
このブログがこれから東北夏祭りを計画する方の参考になれば幸いです。

それでは、これからは旅のレポートを少しづつお届けします!
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