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【2017年夏の旅 山陽・山陰PARTⅡ】<その3> 笠岡諸島・真鍋島 [日本二周目]


5日目:8月8日(火)

鞆の浦鴎風亭のオーシャンビューの部屋からは見事な朝日が登っています。どうやら台風は無事に通過してくれたようです。
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今日はこの旅前半のハイライトである笠岡諸島の離島めぐり、念願の漁火(りょうか)での食事です。再び岡山県に戻り笠岡港から出港する行ったり来たりの変則日程ですが、昔のようにこの台風の”風待ち”だったと思えば、自分の旅行史上最高のアレンジなのかもしれません。

真鍋島に渡るその前に、昨日会えなかった社長が笠岡で待っていてくれるとのことなので、鞆の浦の観光ができなかった未練はあるものの、久々の再会に嬉々として早めに笠岡に戻ります。2年半振りに会った社長とよもやま話。会社を辞めてからは、全く思い出すこともなかったシステムや人の名前一つ一つがとても懐かしく、気持ちだけは2015年以前に戻った気分になり、1時間があっという間でした。

さあ、いよいよ待望の笠岡諸島行きです。笠岡諸島には車を持っていかないので、船着き場のすぐ近くの駐車場に明日まで愛車を預け、船に乗り込みます。
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笠岡諸島への船は各駅停車。10分おきに港に着いては、ほぼ満員だった乗客が少しずつ降りてゆきます。
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乗客もさまざま。島の人らしきお年寄りから、海水浴に行くらしい家族連れ、島に住んでいる外国人(?)まで。でもリュックを担いだ観光客は、どうも我々だけみたいでした。
各駅停車の連絡船の終点が真鍋島。大学生時代、”なんにもない島とユースホステル”が一部の旅人にうけて、旅仲間から「真鍋島、いいよぉ~!」と薦められて35年、ようやく宿願の真鍋島初上陸です。昔野田YHのペアレントNさんがよく口ずさんでいたのが真鍋島の歌。調べても誰の曲だかさっぱり判らなかったそのメロディーが、私の心の中だけで歓迎のメロディーとして鳴り響いています。
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漁師料理食堂の”漁火”は港の目の前。
「さぁ~、食うぞぉ~!」と気合いを入れ直して店に入ります。
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予想よりやや狭い店内でしたが、予約席に案内され今日はもう運転もしないので、予定通り昼からビールをガンガンいただきます。
コース料理のスタートは情報通りの生きているエビ。桶に手を入れてエビを捕まえて殻を剥いて頬張るのですが、元気のいい活きたエビは食われまいと桶から飛び出し、エビとの格闘状態がしばし続きます。残念ながら片手の私はエビとの格闘を制することができず、大半妻に捕まえて&剥いてもらったのですが…
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次も噂通りタコの刺身。足だけになってもまだ活きているタコは、「食われまい!」として吸盤で箸やら口の中やらあらゆる場所に吸い付きます。これも正にエビ同様「食事というより格闘」であると感じました。
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その後もどんどん新鮮でとにかく美味しい海のものがいくつも&大量に出てきます。例えば、こんな新鮮で美味しい刺身は食ったことがないと思えるほどのお刺身。
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ソフトシェルクラブのように殻ごと揚げられたカニ。バリっと噛むとこれも今までに経験がないほどの旨さ。
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塩焼きはタイの尾頭付きが一人1尾。正月にはちょっとだけしか食べられないけれど、鯛ってやっぱりこんなに旨かったんだぁ~! と改めて感じました。
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全ての海産物がすべて新鮮だからとにかく旨い。おまけに食べ終わったタイミングを見計らってで次の料理が運ばれてくるので、湯気でわかる通りの調理したての熱々の食材はとにかく最高!
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「もう、そろそろ終わりかな?」なんて思っていると、まだまだたっぷりと次の料理が出てきます。
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「えぇ~! まだ出てくるの? まるで拷問だぁ~!!」と悲鳴を上げながらも口をつけると、またまた新しい味のあまりの旨さに圧倒されてしまい、結局どれも完食してしまうのです。
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結局、最後の”あら汁”が出てきたのは3時頃、食事開始からは2時間以上が経過し、ビール以外にも日本酒もたらふくいただきました!
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とにかくこんなに旨いものは私の人生でも味わったことはないくらいの最高の贅沢、これで1人5,000円はどうにも信じられない安さです。ネットに書かれている「都会では絶対に1万円以上はする食事」などではなく、「離島でしか絶対に食べられない、最高の時間」でした。本当にこれだけ苦労しても十分に価値があった真鍋島訪問、満腹でありながら「必ず、また来るぞぉ~!」と早くも再訪を誓ったのでした!

とにかく満腹状態のお腹。船の時間まではまだまだ時間があるので、観光客としての本能というよりも少しでもお腹を減らすために、真鍋島を散策します。温度計を見てはいませんでしたが、この日の気温は恐らく35℃を超えていると思われます。真鍋島は”猫の島”と言われ、とにかく野良猫がたくさんいるのでとても有名な島なのですが、この日のあまりの暑さには猫もすっかり参っていると思われ、見かけた猫はたった数匹のみ… 見かけた猫も、とにかく暑そうでした。
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船着き場のすぐ後ろはすぐに高台になっており、その高台を超えた島の反対側には昔憧れたユースホステルがあり、いまも宿としては営業しているようですが、この島の高台を超える階段の道が私には無理そうだったので、元ユースホステルの宿泊を断念しています。(元、学校というYHらしいので、階段などの設備も大いに不安だったので…)でも、散策するこのあたりは離島の風情たっぷりです。
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狭い道の上にはお寺があり、離島らしい旅情を感じます。
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「瀬戸内少年野球団」等の映画のロケ地になった現役の中学校。確かに、離島の学校として見覚えがある気がします!
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今日の宿は隣島北木島。北木島は、お笑い芸人千鳥の大悟の出身地として近年多少名が知られるようになった島だそうです。行きと同じ各駅船で北木島に渡りながら、遠く離れていく真鍋島に「また、食べに来ます!」と再訪を誓います。
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本日の宿は、「食事が美味しそう」という理由で選んだ宿「グルメ北木島」。確かに、新鮮な海産物をさまざまな調理方法で出してくれたのですが… 残念ながら、私も妻も昼の漁火の食事の満腹状態から抜けられず、結局美味しそうな夕食には殆ど手をつけられず、「一生懸命料理を作ってくれた宿の方にひたすら謝る。」という申し訳ない結果に終わってしまいました。
この2つの組み合わせは厳禁ですね!

6日目:8月9日(水)

前日の満腹状態はある程度想定していたので、この日のために胃腸薬も準備して予定通り飲んだものの、前日昼の漁火が予想をはるかに超える爆食だったためか、朝になってもまだ全くお腹は空きません。とりあえずお腹を空かして朝食だけでもいただくために、朝早く北木島の散策に出かけます。
笠岡諸島は隣島とはすぐ近く。隣の白石島までは連絡船で僅か10分です。
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北木島の主要産業は石。「石材の島」と呼ばれているようで石の会社(作業所)はたくさんありました。
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何と、「売地」の看板まで墓石のような立派な石でした!
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北木島のシンボルとしてパンフレット等に載っているモニュメントです。
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名も知らぬ神社。朝から参拝して引き続き安全祈願をします。
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観光局資料にも載っている笠岡ラーメンのお店。ここでの昼食も検討したことがありました。
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朝食後、宿の車で送ってもらい船着き場まで。船の待合室はこれだけですが、これだけだと「風情がある」とか「寅さんがいそう」と思うより、「ここに、本当に連絡船来るの_?」とちょっとだけ不安になります。
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でもちゃんと船は来てくれて、我々は無事に笠岡まで帰り着くことができました。

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