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東北旅行記<その4:黒石つゆやきそば> [回顧録]


旅行記の続きを書こうと思います。

9月9日(金) その2

五能線の「リゾートしらかみ」は16時少し前に予定通り終点の弘前に到着しました。途中十二湖の観光途中下車を挟んだ列車の旅は、30年ぶりに「鉄ちゃん」に」戻った私を大いに満足させてくれました。
これで私の今日のハイライトは終わり、これからは25年ぶりに友達と再会する妻のハイライトの時間です。

とりあえずホテルにチェックイン。今日のホテルは弘前の駅前に立つビジネスホテル、「ルートイン弘前駅前」です。まずはホテルにチェックインし、荷物を置きます。
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妻は既に気もそぞろ、荷物を置いたら早速携帯で友人に電話し、「行ってきま~す!」とばかりにいくら近所に住んでいるとはいえ、ホテルに迎えに来てくれるという友人が、こんなに早く来れるわけないのに… と思うぐらいに早くからロビーに出て待機するようです。

この旅で初めて一人になった私は、早速この旅唯一の短い一人旅を満喫することにします。妻より15分ほど遅れてロビーへ降りましたが、既に妻の姿はありません。無事に25年ぶりの再会、出来たようです。

今回の唯一の一人旅の行先ですが、懐かしの弘前の街は翌日妻と観光する予定にしていましたので、この時間を使って隣町黒石に行ってみようと思っていました。目的はいくつかありますが、黒石には一度も行ったことがなかったことと、元鉄ちゃんとしては弘南鉄道に乗ってみたかったこと、風情あるという黒石の「こみせ通り」を歩いてみたかったこと… そして最大の目的は黒石で最近注目を集めているB級グルメ、「黒石つゆやきそば」を賞味することでした。

早速、JR弘前駅の裏側にある弘南鉄道の弘前駅へ。いつもはSuicaなので、久しぶりに自動販売機で終点の黒石までの切符を購入します。
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弘前から黒石までは約30分、30分に1本の運行です。やっぱり一番のお客さんは高校生らしく、列車を待つ人も高校生が多くいました。また、駅名にも高校名の着いた駅名が多く、学生の積極的な乗降りが予想できます。
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乗り込んだ列車は、何となく懐かしい2両編成のロングシートの列車です。何気なく社内の広告を眺めていると吊革の広告が「東急のれん街」。「何処にあるんだろう?」と考えながら眺めていましたが、よくよく見ると「渋谷」の文字が…
ということは… この列車、東急かどっかのお古で、広告は差し替えても、吊革の差し替えはコストがかかるので、そのまま走らせている電車のようです。確かに風情としては昔親戚の家に行く時によく乗った「目蒲線」の風情です。「何となく懐かしい。」のは恐らくそのせいなのでしょう。

黒石駅到着は5時半過ぎ。少しずつ夕暮れが早くなってきたこの頃なので、もう夕景です。
人通りの淋しい駅前通りをとぼとぼと歩き、風情のある中町こみせ通りまで20分ぐらいのんびりと歩きます。(普通の人なら10~15分で歩けるでしょう。)

こみせ通りは雪対策のための「木造のアーケード」がある商店街。頑丈な作りの昔ながらの店が多くありますが人通りはなく店も結構閉まっている感じです。
観光用の「こみせ駅」という商店がありましたが、お客はおらずに店じまいにかかっています。この店でもつゆ焼きそばを出しているようですが、もう終わっているのかレストランの雰囲気はありません。
「つゆ焼きそば」について情報収集はしていたものの、「どの店で食べる」ことははっきり決めていなかったので、この人通りのなさと現地の情報の少なさに大いに不安になり、閉まりかけた「こみせ駅」の店員さんをつかまえて、「今からつゆ焼きそばを食べられるお店を教えてください。」とお店を紹介していただきます。

いくつかの店の情報を親切に教えてくれましたが、「どの店が美味しいですか?」という質問は観光産業に従事する方のタブーとして答えてくれそうにありません。私もあえて聞かずにお紹介されたお店の中で、近くて好意的な書き込みがあった「蔵よし」を選択して玄関をくぐりました。

入った店は料亭の様な作り。すべて仕切りのある個室の作りのお店です。6時過ぎなのでまだお客さんは誰もいないようですが、「つゆ焼きそば」だけでも勿論OKで、早速個室に案内され、料理の到着を待ちます。

割と早く料理が到着し、仲居さんからは「まず、スープを飲んでください。」との案内が。
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スープを飲むと、この味は普通の「日本そば」のような風味です。海老や舞茸の天ぷらも乗っており、「天ぷらそば」と言われても違和感なく食せます。
食べ始めると、ソース味の焼きそばのソースがかつおだしのつゆに滲み込みはじめるようで、だんだんスープの味が変ってきます。仲居さん曰く「2つの味が楽しめる」つゆ焼きそばの2つ目の味です。
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これ以上の味の感想は、「不思議な味」と表現させていただけます。決してまずい訳ではありませんが、上手い表現が見つかりません。やっぱり、是非ご自身で体験してください。
因みに、同じ黒石でもつゆ焼きそばの味は店によってかなり違うようで、私の入った店は「正統派日本そば風」なのだそうです。少なくとも、何年後かに別の店の味に再チャレンジをしてみたくなる味ではありました。

夕食後、再び黒石から弘南鉄道に揺られ、弘前に戻りました。
コンビニで飲物を買ってホテルに帰ったのは8時半頃、妻は友人との感動的な再会を堪能し、10時過ぎにようやくホテルに戻ってきました。

本当に妻も私も満喫した2日目でした。



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