６、長野・岐阜から北陸へ＜その４：福井県＞

６日目：８月１８日（火）　つづき

福井のホテルの予約を間違えたことは、今回の日本一周の（今のところは）最大の失敗です。改めて書くのも恥ずかしいので、以前に書いた恥ずかしい話にリンクを貼らせていただきます。

間違って翌日の予約していた東横インさんには申し訳なかったのですが、場所を借りて自分のノートパソコンを開いて別のホテルを予約し、とりあえず事なきを得ましたが…　

元業界人としては、許されざる単純ミスでした！

急遽予約したホテルに落ち着いた後には、夕食はそっちのけで改めて今後の全てのホテルや交通機関の予約にミスがないかどうかを確認します。（当然のことですが）こんなポカミスは今回だけだったのですが、「もう一度こんなミスをしたら、旅を辞めよう！」と自分で自分に誓うことにしました。

改めての確認を終えた後には、ようやく夕食に出かけます。今まで、ずっと海から遠いエリアを旅していたので、海沿いの町での宿泊は、今回の旅では初めてです。妻共々身体が海産物を欲していたので、新鮮そうな海産物居酒屋に行きます。

福井市は、県庁所在地にしては小ぶりな夜の繁華街でしたが、海産物は安くて美味でした！

７日目：８月１９日（水）

福井県と言えば、５月の「山陰～山陽大周遊の旅」で敦賀市をスタートの地に設定して、三方五湖や小浜などの敦賀以南の福井県の観光は済ませている（記事はこちら）ので、今回はこの日１日で福井市から北の方を観光することにします。

福井市内を８時前には出発し、最初に目指したのは”越前岬”。特にガイドブック等で有名観光地として紹介されている場所ではないのかも知れませんが、川中美幸さんの曲の最後の”え～ちぜんみさぁきぃ～”というフレーズが何故か強烈なインパクトを私に与えていたようで、地図でこの地名を発見した途端、「行かねば！」と、強く思ってしまっての訪問です。

７月の北海道以来久し振りに、この旅では初めて見る日本海は、変わらず豪快に我々を迎えてくれます。

「越前岬」の歌碑もあったらしいのですが、迂闊にも見逃してしまったようです。でも、しばらく海岸線を走り、日本海の眺めを久し振りに満喫させていただきました。

再び内陸に戻り、次に訪ねたのは「一乗谷朝倉氏遺跡」。ここでは戦国大名朝倉氏の遺跡を発掘して、当時の町並みを再現しているとのことです。

受付では、「朝倉氏を大河ドラマに！」という地元の運動を紹介しています。朝倉氏と言えば、「浅井・朝倉連合」として有名ですが、ドラマなどでは浅井はその子供たち（茶々や江など）などの関係もあり、重要な役どころとしてよく登場するのですが、朝倉氏の扱いは決まって、「ただの（特徴のない）同盟者」。確かにそんな朝倉さんにもさまざまな歴史があるし出来事もたくさんあったのでしょうが…　

「でも、スター的な人がいないので、大河でやるのは厳しいのかなぁ～？」とは思いましたが、”朝倉大河”の署名運動には、喜んで協力させていただきました！

復元された町並みを散策します。復元された昔の町並みはよくあるパターンですが、ここは周囲がとにかく田舎で、本当に雰囲気が良く本当に戦国時代にタイムスリップしたような気にさせられ、素晴らしい雰囲気です。

ここで大河のロケが出来そうな気がしました。

ここには、本当に信長と闘った朝倉義景などの屋敷があったようです。日本史の勉強で覚えた”一乗谷”を本当に見ることが出来て、歴史好きとしては大いに満足させていただきました。

次に向かったのは曹洞宗の大本山である永平寺。一乗谷からは割と近く、朝倉の余韻が消えないうちに永平寺に到着です。

永平寺には、大本山として今でも全国から曹洞宗のお坊さんがたくさん修行に来ているとのことです。永平寺には国宝クラスの歴史的な価値のある建造物はないとのことですが、それだけではない”多くのお坊さんが大本山で修行する重み”があるように感じられました。館内を見学していると、確かにおごそかに修行をしているらしいお坊さんを何人も見かけます。

妻は個人的にはクリスチャンなのですが、実家の宗派が曹洞宗なので、永平寺に来れたことが結構嬉しかったようでした。

福井県と言えば恐竜も有名で、福井駅前のロータリーにも恐竜のモニュメントが目立っていました。「子供騙しかな？」とも思いましたが、その象徴である福井県立恐竜博物館にも行ってみることにしました。

夏休み期間中なので、恐竜博物館には凄いちびっこの数です。博物館の中に入ってみると結構見どころがあり、「子供だまし」のレベルではありませんでした。

復元された恐竜も、あたかも生きているように動くので、子供たちは大喜びです。大人が見ても、「本当に、こんな恐竜いたかも？」と信じたくなるような精巧な作りで、結構満足です。

復元模型だけではなく、恐竜の勉強になりそうな展示もあり、たくさんある展示物は１日かけてゆっくりと見たいと思えるような素晴らしい展示でしたが、今の私は１日で福井県の県北地方を満喫しなければいけないので、先を急がなければなりません。一乗谷といい、このあたりにはもう一度のんびりと来たいと思いました。

福井県最後の見どころは東尋坊です。遊覧船に乗ろうと思って行きましたが、時間的な余裕もなくなったので、眺めるだけで満足することにしました。

でも、東尋坊のこの場所を見ると、どうしても２時間ドラマの犯人逮捕のラストシーンと船越英一郎さんを思い出してしまうのは、私だけでしょうか？？

５月の旅と２回に分けた福井県にも十分満足して、いよいよ北陸の中心地である金沢に向かいます。

北陸新幹線人気で大混雑の金沢。果たしてどんな混雑が待っているのでしょう？？

期待と不安が交錯しながら、北陸道を走りました。