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プチドライブ紀行 首都高で横浜へ<その2> [プチ旅行記]


先週の日曜日の、横浜へのドライブについての続きです。

自宅発8時半、ナビで示す道を無視して裏道をスルスル抜けて自宅至近の蓮田SAのスマートICに向かいます。蓮田SAまでは5分とちょっと… 
あっという間にスマートICから高速に乗り、自宅から10分でもう高速道路の上にいます。
初めての蓮田スマートICからの高速へのアクセスで、妻は自分たちに起こったことがまだ理解できず、呆気にとられて目を白黒させています。

朝9時前の東北道は順調。対向車線の栃木方面は渋滞間近の雰囲気ですが、東京方面は車の数もまだ少なく極めてスムーズです。
東北道の自分なりの制限速度は90~100キロ。でも80キロ前後でゆっくり走っている車はやっぱりあり、すかさず抜きたくなりますが、「今日は我慢!」と私も80キロ前後に減速して後ろにつきます。(でも我慢の限界が来る前に、次の出口で出てくれました。)
いよいよ川口ジャンクションを過ぎて、首都高に入ります。予定通り自分の速度を80キロ~90キロに落として(保って)、左側車線をゆっくりと確実に走ります。
3年振りの首都高… 正直嬉しいというか感動的な瞬間ではあったのですが、感傷に浸ったり涙を流す余裕はありません。この瞬間にも朝のすいている首都高をビュンビュン飛ばして私を追い抜いていく車はたくさんあり、ゆめゆめ油断はできません。

最初の難関は小菅ジャンクション。左側からの常磐道方面からの道と合流し、その僅か100メートルくらい後には、左右の分岐を左に行かなくてはならないので、左への車線変更を短い間に2回行わなければならず、首都高ならではのプレッシャーのかかる第一関門です。
ナビは合流後の左右の分岐を右、つまり首都圏中央部の銀座方面に行くように指示しますが、ナビには申し訳ありませんが、3年振りの首都高でいきなり銀座というか中心部はちょっと辛いので、(というより、昔から私の横浜方面への定番ルートだったので、恐らく元気な頃でもこっちを選択したでしょう。)ビュンビュンと飛ばしてくる車をうまく避けながら、何とか2回の車線変更を行い、引き続き荒川沿いを進む首都高中央環状線を80キロのペースを守りながら確実に走ります。

次は湾岸線。昔は成田やディズニーランドに行く時にはこの葛西の分岐を左折したのですが、今日は久しぶりに右折し、国際展示場やお台場を通って湾岸の海底トンネルを通ります。本来なら久しぶりの湾岸の景色を満喫したいところではありますが、3車線になった湾岸道路には超高速の車も多く、正直景色を楽しむ余裕はありませんでした。
横浜勤務時代(平成元年から6年間)、本当によく通った懐かしの首都高「横羽線」には乗らずに、そのまま湾岸線を走り、こちらも車では数年振りの羽田空港へ。時計を見たらまだ9時半前で、自宅からジャスト1時間以内です。来年の(マイルを貯めての)旅行にはマイカーで羽田に来れるなぁ…と思いながら羽田を通過します。

神奈川県に入り、東京湾アクアライン・海ほたるへの分岐を過ぎると車の量もぐっと少なくなります。でも私は「今日の誓い」を遵守して、アクセルを踏み込むことはありません。

今日のドライブ(車窓)のハイライト、横浜ベイブリッジに入ります。今年3月に娘の車で行った明石海峡大橋以来の久しぶりの大きな橋のドライブです。10年振りぐらいにベイブリッジを渡ったという妻は、私の運転でも満足して橋からの眺めを満喫してくれているようです。私も久しぶりの眺めを満喫したいけど、残念ながらそんな余裕はなく、横目でチラっと見るだけでひたすら車を前に走らせます。

横浜に入ると、懐かしの中華街や横浜スタジアムの横を通って首都高「みなとみらい」の出口へ。出口を出てすぐに右折をしたら、ランドマークタワーの駐車場はもう目の前です。
元気な頃なら近くの安い駐車場を探したのかもしれませんが、今回はランドマークタワーの巨大な地下駐車場に車を停めることにします。でも、まだ10時前だというのに、地下駐車場には結構な車の入り。初めての者にとっては迷路のような駐車場の中で空きスペースを見つけ、何とか車を駐車します。時間は9時59分。ちょうどナビ通り1時間半の快適な首都高復活ドライブでした。
(でも店内入り口横には、空車の身障者用Pがありました!)

息子の働くお店でランチを食べるのには、いくらなんでもまだ早すぎます。とりあえず1時間半の緊張ドライブ(私だけではなく、3年振りに運転に復帰した私の運転の助手席に乗っている妻にも、恐らく気疲れするドライブだったのでしょう…)だったので、まずは喫茶店でコーヒーを飲み、気持ちと体を落ち着かせます。

その後、すごく久しぶりのランドマークタワーをブラブラと散歩。この「みなとみらい」地区の再開発には、実は大きな思い入れがあるのです。
この地区の再開発が始まったのは、1989年に開催された横浜博覧会の後から。ちょうど私が横浜の支店で勤務していて、この海外の再開発先進事例を視察するツアーを担当させていただいていたので、欧米の先進事例を(添乗員としてですが)何回か一緒に見に行って、「こういう街を作ろう!」という動きに(ほんの僅かでも)参加させてもらった実感があるからなのです!

久しぶりに見るランドマークタワー。すごくいい天気ですが、やっぱりスマホでは全貌は撮ることはできません。
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ショッピングモールは先進事例で見に行ったアメリカ各地に、何となく似ているように見えるのは私だけでしょうか?
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天気が良いので、ランドマークタワーの展望台に昇ってみたくなりました。確かこのタワー入場料が結構高く、貧乏な我が家がオープン当初家族で来た時には、家計の都合で私は下で待っていた記憶があります。(妻も覚えていました)
受付で聞くと「身障者割引」で本人と付添者は半額の500円になるようなので、エレベーターで最上階へ昇り、横浜の風景を満喫します。
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みなとみらい、本当に順調に開発されているようです。
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パシフィコ(国際会議場)とインターコンチ。仕事で、よく来たなぁ~
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大観覧車。上から見るとこんなに小っちゃいの??

お昼になったので、いよいよ息子の勤めるお店へ。お店は1階の一番端の方にあります。

息子が以前の「料理の鉄人」を見て、実際にその麻婆豆腐を食べて憧れた、陳さんの店に何とか入れていただいてから、もう7年ぐらいになります。
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入口近くのテーブル席に案内され、料理を待ちながら厨房を覗いていると、息子の忙しそうに働いている元気な姿を見ることができて、夫婦共々とりあえず一安心します。
オーダーした麻婆豆腐を食べていると、忙しくなってきたのか何故か息子が出てきてホールを手伝い始めたので、結局目が合ってしまいました。
その後僅かながら息子と会話する時間があり
「元気か?」「うん」
「たまには帰ってこいよ!」「うん」
どこにでもありそうな、他愛のない親子の会話ですが、久しぶりに会話ができて妻は満足そうでした。(私は、勿論満足です! 麻婆豆腐も美味しかったし!)

帰りは首都高を通らず、関東を周遊して都心部を通らずに帰るつもりにしていましたので、12時半前にはランドマークタワーを後にします。
次の目的地は横浜市瀬谷区の三ツ境。我が家が8年半暮らしていた会社の社宅があったところを久しぶりに見てみたくなったのです。
高速に乗らず一般道で行こうと思っていたのですが、駐車場に出口を出たらすぐの道がもう高速に通じる道で、結局またもや首都高に誘導されてしまいました。でもナビを「高速を通らない」設定にしていたため、とにかく出口があるたびに出口に誘導するように案内します。
結局15年以上振りなので道を間違えて随分遠回りをしてしまいましたが、何とか懐かしの地に15年振りに行くことができました。
右側の今はマンションになっているところに昔団地タイプの社宅が2棟ありました。
正面は、昔私も借りていた駐車場です。(昔のまんま! 懐かしい!)
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徒歩1分の小学校。長女は5年生まで通っていました。
運動会とかによく行ったものです。
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満足の横浜ドライブを満喫し、いよいよ帰宅の途につきます。保土ヶ谷バイパス⇒東名横浜ICを通過⇒16号で相模原・八王子へ。
このまま16号をずっと走っても帰れるのですが、今後お世話になることが多いであろう「圏央道」を今のところの開通区間を端から端まで走ってみたくなり、八王子の大学キャンパス街(驚くくらい何にもない! 勉強に打ち込める環境!?)を抜けて高尾山入口の高尾山ICから圏央道に入ります。

圏央道、今の開通区間といっても非常に長く感じました。
今の開通区間だけでも55キロあるのだそうです。
途中唯一ある狭山のPAで狭山茶アイスを食べて休憩しました。
埼玉側の今の終点は「桶川北本IC」です。次のICが我が家に近い「白岡菖蒲IC」で、もう白岡菖蒲IC~東北道の区間は開通しています。桶川とここがつながると、高尾山も本当に近くなります!

夕食の買い物をして帰宅したのは5時ちょっと前。大満足の一日ドライブになりました!


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プチドライブ紀行 首都高で横浜へ<その1> [プチ旅行記]


先週日曜日に、久しぶりのドライブでのプチ旅行に行きました。
忘れないうちに投稿しようと久しぶりに通勤途中に携帯に少しづつ書き始めましたが、いつも通り長くなりそうなので、前段ですが一旦投稿させていただきます。
続きは明日の定期ブログ更新日に書き込みます!
 

先週の日曜、また運転の練習での新しいステップにトライしました。
少し運転に慣れたら、どうしてもクリアしなければならない目標、そうそれは首都高速なのです!

首都高、以前は慣れていたのであらゆるルートを縦横無尽に走り回れるようになっていましたが、やっぱり日本中で一番運転に気を使わなくてはいけない道路であることには間違いはありません。

ましてや、私個人的には大きなトラウマがありました。
私の子供時代の偶像的なアイドルは、当時のボクシングの世界チャンピオン大場政夫。
5度目の防衛戦では強烈な初回のダウンで足を捻挫したにも関わらず、その後猛烈な反撃をみせ、終盤に大逆転KO勝ちで当時小学生の私を狂喜乱舞させたものです。

その防衛戦の数日後、自慢のスポーツカーで首都高で大事故を起こした大場チャンピオンは、帰らぬ人となり、そのまま永遠のチャンピオンになってしまったのです。

その翌日の新聞の一面は、恐らく一生忘れることはないでしょう。首都高で無残にも大破した大場チャンピオン自慢のスポーツカー。一緒にこの不幸を嘆いた父親が「やっぱり首都高は怖い!」とつぶやいた事などのイメージが子供ながらに非常に強く、免許を取ってからしばらく、首都高には乗るのが実は怖かったのです。

今は東京の周囲に都心部を回避するルートも徐々に出来てきていますので、「じゃぁ、そんな首都高なんて通らなければいいじゃん!」と言いたくなると思いますが、逆にそれだけ思いがある首都高だからこそ、「復活しておかなくては!」という思いも強くあるのです。
今後も「首都高をどんどん通ろう!」とは決して思ってはいませんが、とにかく一回は「復活の証」として通っておきたいと考えた次第です。

首都高に乗っていく行先についてですが、今年4月に息子が転勤した横浜みなとみらいのランドマークタワーに決めました。
中華料理のシェフを目指している息子は、4月に都内木場のお店から、みなとみらいのお店に転勤しており、久しぶりに息子の元気な顔を、遠くからでも眺めに行きたいと思っていたところでした。

「車で行くのが無理そうなら、電車ででも行こうかなぁ…」とも考えていましたが、順調に車の運転にも慣れて来ているので、「トライしてみよう!」 と決意をしたのは約1週間前ぐらいのことです。

息子には事前に言うと嫌がるので、勿論内緒です。休みでお店にいない確率があることはあるのですが、オフィス街というより観光地であるみなとみらいのランドマークタワー、平日より土日のお店がが混むのは間違いなく、そんな土日に下っ端の息子が休む確率は低いだろう!?と考えてリスクを承知で行って見ることにしたのです。
まぁ、休みでお店にいなかったら、この5月に息子が引っ越した横浜市内のアパートに行ってみることも考えていました。

予定では、午前中の混まない時間に首都高にチャレンジして横浜へ。久しぶりのみなとみらいを満喫、息子のお店で自慢の麻婆豆腐をいただいた後は、首都高を避けぐるっと関東半周ドライブを楽しみ、埼玉に戻るプランを考えていました。

出発は日曜の朝8時半過ぎ。ナビの到着予定時刻は10時を指しており、いささか早すぎる出発時間ではありますが、渋滞する前に都内を抜けてしまおうと考えるとこの時間が理想的だと昔からのドライバーとしてのカンでこの時間を選択したのです。
今回、3年ぶりの首都高のプレッシャーは相当のものがありましたので、「絶対に事故を起こさない」ために以下のことを固く自分に誓っていたのです。 それは

・絶対に無理はしない。兎に角安全第一
・首都高では基本80キロ以内で走る
・遅い車が前にいても今回は絶対に追い越さない。

特に3つ目の条件が、自分の性格を考えると難しいような気がしていましたが、とにかく今回だけは絶対にこの条件をクリアしなければいけなと、固く心に誓って片手でハンドルを握り、エンジンをスタートさせました。

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神戸・淡路島旅行<その7:淡路島観光と明石の玉子焼き> [プチ旅行記]


旅行終了後の3月4日から書き始めた今回の旅行記、1カ月近くかかってようやく最終回になりました。

3日目:3月2日(土)

早朝から温泉を楽しみ、ワゴンを借りて朝食バイキングを楽しんだ快適な3日目の朝の風景は、前回の投稿でご報告した通りです。その後も旅館でゆっくりとお土産を選んだりのんびり過ごして、9時半には娘の車でいろいろな意味で満喫させてもらった旅館を後にします。

3日目の観光は、「鳴門なども見たので、淡路島内の観光をしたい」と思い事前にガイドブック「るるぶ」を買ってあれこれ見ていたのですが、正直小さい子供のいるファミリー向けの観光地は豊富にあるようですが、私が「ここに行きたい!」と思うような観光地はどうも見つかりませんでした。なので2月中に娘が仕事で帰って来た時に、「土曜日の観光スケジュールはお前に任せる。」と宣言して、事前にamazonでガイドブック「まっぷる」を娘の自宅宛に送って調べて決めてくれることを期待していました。
「明日の観光、どっか行きたいところ見つかった?」と娘に聞いても、「あんまりガイドブック見る時間なかったし、特にないよ。」との回答です。本当にガイドブック見る時間がなかったのかそれとも私同様一通り見たけれど「ここに行きたい!」という観光地がなかったのかは不明ですが、やはり「花の島」淡路島の観光はまだ冬である3月はじめには、見どころは私同様見つけられなかったようです。

「じゃぁ、どこ行く?」と聞いてみましたが、本当にノーアイデアのようです。でもやはり娘はある程度下調べはしていたらしく、職場の仲間には聞いて回ってくれていたようなのですが、何人かは「淡路島と言ったら淡路島牛乳。淡路島牧場に行った。」という話を聞いたそうです。「この牧場、牛乳が飲み放題!」という情報も仕入れて、小さいころから大の牛乳好きだった娘は満更でもないようです。地図を見ると割と近くでもあるので、まずはこの「淡路島牧場」を目指すことにしました。

牧場に着いたのは10時過ぎ。高速に乗ることなく一般道を走っても勿論渋滞などはないので30分ちょっとで到着してしまいます。この日の天気は昨日の雨はほぼ上がってくれたものの、晴れ間が見えない曇天で、その後日中には何度かのにわか雨に遭遇する天気でした。気温は徐々に上がってくれているようですが、一昨日のような暖かい日ではまだなく、埼玉からはダウンを着てきてちょうど良い気候です。
入場無料の牧場は、今日は土曜日だから午後からはファミリーなどで賑わうのでしょうが、まだ10時過ぎなので人影もまばらです。関東から来た我々夫婦にはあまり馴染みはありませんが、娘曰く「関西の人には馴染がある」淡路島牛乳のパックをデザインした看板があり、このいつも飲んでいる馴染みの牛乳パックの原産地であることをPRしているようです。
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牛乳好きの娘と、早速飲み放題の牛乳を探します。牧場と言えば「しぼりたての牛乳」が楽しみではあるのですが、「そのしぼりたて牛乳が無料? 本当かなぁ?」とちょっと疑っていましたが、見つけた「飲み放題コーナー」には関西人には馴染みのある淡路島牛乳のパックが無造作に置かれていて、どうも「飲み放題」の正体はこの牛乳パックだったようです。勿論、「飲み放題」と言ってもそこはパックの牛乳ですから、みんな一杯だけ牛乳を味わい、毎朝飲む牛乳と同じような味。この牧場に来たモチベーションには、この「飲み放題情報」につられた部分はあったので、特に娘には微妙な感情があったようです。」
結局、お目当ての「しぼりたて牛乳」は飲み放題どころか販売もされている気配はなく、牧場と言えば「ミルクの濃いソフトクリーム」が定番でもあるのですが、まだ寒いこの時間ではとってもソフトクリームの気分にもなれません。
牧場のアトラクションとして「牛の搾乳体験」などのメニューがあり、早くも子供が群がっているのですが、さすがに我々は行く気にはなれません。「でも、せっかくだから何か体験したら」と娘に言い、娘はじゃぁと「仔牛のミルク飲ませ体験」にチャレンジ。仔牛に哺乳瓶に入ったミルクをあげる体験でしたが、仔牛と言ってもくわえる力は無茶苦茶強く、26歳の娘が哺乳瓶を離さないように結構真剣になるひと時で、童心に帰って楽しむことができました。
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とは言え、「入場無料」の牧場にそんなに多くのアトラクションがある訳は無く、広い敷地内であっても30分も歩くともうやることは無くなります。車に戻って次の訪問箇所を探し、すぐ近くにテーマパーク「淡路ファームパーク イングランドの丘」があるので、午前中はファーム尽くしにしようとの思いもあり、行ってみることにしました。
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今度は入場料をちゃんと払っての入場です。神戸方面から来る車の数も徐々に増えてきているようで、このテーマパークにも家族連れもかなり来ているようですが、思ったより若いカップルでの入場も多いようです。
このパークの目玉はまずコアラ! ということで我々も最初にコアラ舎を目指します。
コアラを見るなんて本当に何年振りでしょう? 10年以上前にオーストラリアの添乗でコアラを抱っこして以来のような気がします。思ったより爪が鋭利だったことを思い出してしまいました。(その後、人間の抱っこはコアラにとって大きなストレスになるということで、この「コアラ抱っこ」も多くの州で禁止になっているのだそうですが…)
でもコアラは基本夜行性なので、コアラ舎の中のコアラは殆どが眠っているようす。少なくとも活発に動くコアラを見ることができなかったのは予想通りでした。
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その後園内で各種動物を楽しんだり、温室植物園で咲き誇る花々などを楽しんだ後は、イギリスの湖水地方を模したエリアを散策したりします。イギリスの湖水地方にはあまり良いイメージを持っていない私でしたが、この日も寒い上に散策中に雨が降り出し、まさに「夏でも油断すると寒い」イングランドのような気候で、イメージアップにはなりませんでした。
でもこのテーマパーク、神戸在住の娘のデートコースにはいいかな? と思いました。

そろそろお昼の時間です。昼だけは娘のリクエストがあり、「淡路島バーガーが食べたい!」のだそうです。淡路島バーガーはこのテーマパークにもあり、昨日昼食を食べた道の駅など観光施設にはみんなあるようです。でも折角だから「るるぶ」と「マップル」という日本が誇る2大ブランドのガイドブックにそれぞれ結構大きく取り上げられていて、スマホで検索してもあの「食べログ」の淡路島バーガー第一位である洲本市内の「ONE」という地元でも人気の店に行こう! と決定し店をナビにセットして走り始めます。

洲本市は淡路島の中心都市であり、人口も5万人を超えているそれなりに大きな街です。大学生当時のバイト仲間で、洲本高校野球部出身者がいたことをすごく久しぶりに思い出しました。(因みに、この学校は甲子園にも何回か出ている名門校なのだそうです。)本当に街には結構な繁華街があり、島にいることを感じないそれなりに大きな街で、活気を感じながらドライブしていました。
でもナビが示すあたりにはどうもそのお店が見つかりません。でもこのあたりは洲本市内の中心地であり、ガイドブックによると駐車場もないお店のようなので、とりあえず近所にあるコインパーキングに車を停めて、再び地図を見ながらこのあたりを歩いてみます。
でも、何度もそれらしいあたりを歩いても見当たりません。ガイドブックを持っているので電話番号にダイヤルしてみますが、「現在使われておりません…」 どうも潰れてしまったようです!
最新の2大ガイドブック+食べログを信じたのに… 世の中の早い動きに唖然としたひと時でした。
(因みに、本日<3月24日>には食べログには「閉店」の2文字が記載されています。この情報があと1か月早ければ無駄な時間を使わずに済んだのに…)

とは言え、それ以外に「入りたい」という気持ちにさせるレストランもなかったので、とりあえず再びパーキングに戻り、とりあえず高速にまた乗って昨日観覧車に乗った淡路サービスエリアに戻って昼食にしました。でも「観光地だから、当然淡路島バーガーはあるだろう!?」という予想に反して、淡路島バーガーの文字は見当たりません。でも、時間はもう2時を過ぎていますので、再度高速を降りて探しに行くのはいささか面倒です。なので娘待望の淡路島バーガーは次回の楽しみにしてもらうようにして、何の特徴もない麺類で遅めの簡単なランチにしました。

そろそろ埼玉に帰る時間が近づいてきていますが、もう1カ所ぐらい、どっかには行けそうです。昼食を食べながら3人であれこれと相談しますが、もう淡路島は十分に堪能したので、見るところはありません。でも神戸の舞子近くにも「ここだ!」という観光地はありません。
あれこれ話し合ううちに、この3日間何度か話題に上っている「明石」には3人とも誰も行ったことがないことが判明し、「よし、じゃぁ明石に行って明石焼き(たこ焼き)を食べに行こう!」ということで話がまとまり、そうとなれば急いで再び明石海峡大橋を渡り、娘のアパートとは反対側に降りて、一路JR明石駅を目指します。道案内はいつもの通りナビに任せて、その間私はスマホを操り明石焼きのお店の情報収集に努めます。

短い時間でわかったことは、
・明石のタコ焼きは「明石焼き」と言われるが地元では「玉子焼き」と言われている
・明石ではソースをかけて食べるのではなく、「だし汁」に浸して食べる
・玉子焼きを食べられるお店は、明石駅前にかなりたくさんある
などの情報収集を済ませ、行くべき店までの特定はできなかったものの、短い間にちょっとした「玉子焼き」の基礎知識を十分に身につけて、明石の駅前に降り立ちます。

とにかく駅前通りを、特に玉子焼きを食べられる店が多いという地区を目指して歩き始めます。5分もすると、私の琴線に触れたとっても美味しそうなお店が見えてきます。外側にたくさんある椅子には誰も坐っていないのでガラガラかなぁ?と思い、でもこの古く伝統の香りはきっと名店に違いないと思い、とりあえず近づいてみます。
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入口を開けると何とこの時間でも店内は満席! 外側の椅子は「待ち」用の椅子だったようです。でも3時過ぎだというのに、この満席にはなんかいい予感がします。店内をじっくりと見ると芸能人やグルメレポーターのサインが所狭しと並んでいます。(落ち着いてゆっくり見ると、関西ローカルのグルメレポーターのサインが圧倒的でしたが…)

「玉子焼きは1人前800円ですが、2人で1人前の人もいますよ。何人前にしますか?」と親切そうな店員さんに言われますが、3人とも1人前(20個)はとても食べられそうにありません。なので、「とりあえず1人前だけ下さい。もっと食べられたら後で追加します。」と言ってとりあえず1人前だけ注文しました。
たった1人前の注文ですが、お椀に入った透明なだし汁はちゃんと3つ用意してくれました。
初めて食べる本場の玉子焼きは、その名の通り玉子がたっぷり入っていてやわらかめのお味、でもやっぱり個人的には「いつものたこ焼きの方が好きだなぁ~!」と思ってしまいました。
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おかわりしても食べられるとは思いましたが、3人ともとりあえず満足したので、追加注文をせずに出てきてしまいました。
でも、その時はそこまで気が付きませんでしたが、このお店のもう一つの名物がおでんのタコ。本場の「明石のタコ」を食べとけばよかったぁ~! と今更ながら後悔しています。

その後明石の繁華街を散策。一昨日貸切タクシーの運転手さんに薦められた「魚の棚」商店街も歩いてみました。玉子焼きのお店や海産物のお店もたくさんあるアーケード街でしたが、もうこれ以上街を味わう余裕もなく、ただ散策するだけで楽しませていただきました。
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そろそろ埼玉に帰らなくてはいけない時間です。「新神戸まで送ろうか?」という娘のありがたい申し出を固辞し、娘のアパート近くの地下鉄駅まで送ってもらい、新神戸からはのぞみの指定券を買って、満足しながら帰宅の途に着きました。

また少し成長した娘と過ごせた至福の3日間でした。

ようやく旅行記が終わりましたので、来週からは通常のブログに戻ることにします。
気付けば、家の前の桜がもう満開です!


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神戸・淡路島旅行<その6:淡路島の温泉を満喫!> [プチ旅行記]


2日目:3月1日(金)つづき

本日の宿泊は、淡路島の南端にある「南あわじ温泉郷」にあるホテル、「ホテルニューアワジ プラザ淡路島」です。HPを見る限り温泉も充実していてしかもリゾート色もしっかりあるホテルのようです。HPから予約をしておいたのですが、HPで予約した決め手が「部屋指定」。親子3人の宿泊なので、「ベッドが3つある部屋で宿泊できる温泉旅館がベスト!」と考えてHPなどをあれこれ探していたのですが、このホテルの「ジュニアスイート811号室指定プラン」が気に入ったため、HPから予約を済ませていました。

この部屋、ベッドがちゃんと3つ並んで設置されている上に、3人がくつろげるソファーセットもある部屋で、TVはソファーセットで3人で寛ぎながら見て、眠くなったら各々のベッドに移動すればいいという正に願ったり叶ったりの部屋のように見えます。
おまけに、この部屋は一応”ジュニアスイート”なので、プライベートバスの1時間無料という特典がついています。この特典が18時~なのがこの811号室だったため、喫煙室ではあったのですがそこは少し我慢して、この部屋を予約したのです。
本来ならば勤務する会社(グループ)のプランを利用すれば補助金も貰えたりするのですが、この部屋指定は(当然部屋番号を指定できるプランは1部屋しかないので)ホテルのHPに提供され、旅行会社のプランには提供されていません。なので、今回は長年世話になった会社には申し訳ありませんが、会社のプランを使わずにホテルのHPのプランで行くことにしました。
(でも、宿泊代金は会社の発行しているクレジットカードで払いました。やっぱり愛社精神は強いようです!?)

ホテルが近づくにつれ、降り出した雨はその激しさを増してきます。ホテルの近くは、インターネットなどを見る限り非常にリゾートっぽい雰囲気があり、ホテル近くの漁港の街「福良」は、海産物のお店なども立ち並んでいるようで、ちょっと車を停めて1時間ぐらい散策したいような街のようでしたが、今や横殴りの暴風のような雨で、景色を見る余裕なんてある訳がなく、ひたすらナビに指示される通りに視界が殆どない中でのちょっとスリリングなドライブです。
娘の運転には、免許を取った最初の同乗者として乗ってからもう8年近く乗っていますので、昔ならばかなり恐怖を覚えたシチュエーションだったと想像しますが、さすがにドライバーとしてもかなりのベテランになったため、安心して乗っていられます。こんなところでも娘の成長を感じてしまいました。

ようやくホテルに到着しますが、我々は濡れずに車を降りられたものの、駐車場に車を停めて歩いてきた娘は、たった10m程度の距離なのに強風でそこそこ頑丈な(ホテルの)傘があっという間に壊れてしまい、一瞬でずぶ濡れになってしまったようです。

案内された811号室はイメージ通りの部屋でした。とりあえず3人の寝るベッドを決め、まずは妻と娘が温泉に向かいます。HPを見る限り、露天風呂にはちゃんと手すりがついているようなのですが、室内のお風呂に手すりがついているかどうかが不明なため、とりあえず女湯ではありますが下見をしてもらおうと考えた訳です。
女性らしい長風呂から帰ってきた妻と娘曰く、「風呂内にも手すりはあった。でも風呂に行くまでに結構手すりのない階段があるよ!」とのことでした。

でもそんな情報に怯んでいるわけにはいきません。覚悟を決めて温泉に向かいますが、妻の言うとおり「風呂入口」の暖簾をくぐってから、片方(左側)にしか手すりのない登り階段が出現し、」帰りが俄かに心配になります。最後の方はご丁寧に両方の手すりともなくなってしまいますが、何とか上ることができたようです。
温泉に入るとショックなことが一つ。確かに風呂に入る手すりはあるにはあるのですが、この手すりのある浴槽がなんと大きな浴槽ではなく、隣の本当に1人用の小さな浴槽なのです…!! つまり皆は手すりのない普通の10人ぐらいは入れる大浴槽に入っているのですが、手すりが必要な私が入れるのは本当に一人用の小さな浴槽のみ…(イメージはサウナによくある水風呂のように風呂場の隅に申し訳程度についている小さなお風呂)これで先客がこの場所に浸かっていたら完全にアウトですが、とりあえず先客はいなかったので何とか浴槽を独占することができましたが、入っている風呂としては、去年岩手の花巻温泉で入った部屋の露天風呂よりもまだ狭い感じでした…
本来であれば露天風呂には手すりがあり、温泉を満喫できるのですが、一向に小降りになる気配がない雨は降り続け、この天気ではとても外に出て露天風呂に入ろうとする人はいません。
でもヌルヌルとした温泉は、滑るので危なかったけれどまあまあのお風呂でした。

でも私的には今日の温泉には満足ができていません。なので一旦は諦めていた本来部屋の特典として無料で入れる”プライベート露天風呂”に入れるかどうか、雨の中だけど見せてもらうことにしました。
プライベート露天風呂には、豪雨の中プールの脇を通って辿り着きます。本来は人気の施設なのでしょうが雨と寒さで淋しい状況です。本来は満天の星が見えるような設計になっているのでしょうが、雨なので屋根をかぶせて半露天にして我々を待っていてくれます。この状態ならあまり雨に濡れることもなく、出入りも問題なさそうだったので大浴場にフラストレーションが溜っていた私は、この悪天候でもトライしてみる気になり、「では、時間になったら来ます!」と宣言して部屋に戻りました。

妻には申し訳ありませんが、雨天の露天風呂にはやっぱり妻の協力が不可欠です。「こんな天気だけど、露天風呂入るから付き合ってくれ!」と言った時の妻の心境はどうだったのか… 考えると大変恐縮してしまいますが、妻は半ば予測していたかのように粛々と準備してついてきてくれました。(勿論、娘は留守番です。)

18時になったので再びプールサイドを通って露天風呂に向かいます。ホテル側も準備していてくれて、脱衣場には暖房器具をたき、風呂は冷めないように覆いを掛けておいてくれています。係員が「ごゆっくり」と出て行った後は、とにかく寒いのですぐに衣服を脱ぎじゃぼんとさっき入った「大浴場の中の小浴場」よりは大きい温泉は、体が伸ばせて快適です。でも斜めにも降る雨が全く防げるわけではなく、雨粒が顔面をちょっとだけ襲い、風呂から出てしまうと寒くってとっても寛いだり体をゆっくり洗う訳には行きません。なので結局20分も風呂を楽しまないうちにさっさとあがってすぐに衣服を身にまとい、「上がります。」と連絡をして部屋に戻りました。
妻には大変申し訳ない激寒の中の露天風呂体験でした。

ホテルでの温泉の次の楽しみは、何と言っても夕食。今回も少しだけ奮発してちょっと上のメニューをオーダーしています。レストランで我々を待っていたメニューは品数はちょっと少なめに見えますが、内容は結構充実していて十分に満足出来るメニューでした。
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特に三人前が一皿で出てきた刺身の豪華さは圧巻。鯛とイセエビは本当に姿で出てきて、それ以外にもアワビ・ウニなども豪華で、トロなどもとっても美味でした。
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淡路島というか明石名産の鯛しゃぶも美味しく、本当に海の幸を満喫、淡路牛のステーキもいい味で、運転で苦労を掛けた娘にもよろこんで貰えたと思います。
淡路の名物の玉ねぎも、鳴門の名物のワカメも本当に美味で満喫することができました。
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翌日、雨はすっかり上がったので昨日はとても入れなかった露天風呂にトライしようと、6時の一番風呂に入ります。無人の露天風呂で手足を伸ばせば、露天風呂からは昨日楽しんだ大鳴門橋が見え、まさに極上の瞬間でした。
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朝食はビュッフェでしたが嬉しい心配りが一つ。片手で料理があまり持てなくて苦労している私に、ホテル側が何とワゴンを用意してくれて、「このワゴンを使って好きなものをたくさん取って食べて下さい!」との嬉しい計らいです。お言葉に甘えてたくさんの料理をワゴンで運んでたくさんご馳走になりました!
こういう心配りが我々には本当に嬉しいのです!


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神戸・淡路島旅行<その5:淡路島と鳴門のうず潮> [プチ旅行記]


ようやく1日目が終わり2日目のレポートに突入できました。
これからは少し先を急ぎたいと思います。

2日目:3月1日(金)

神戸のホテルで快適に目覚めた私は、昨晩の決意通り7時のオープンを待って大浴場に行くことにしました。大浴場は温泉ではないとのことですが、大きなお風呂へのチャレンジに飢えている私にとっては、絶好の機会だと考えているからです。いずれにしても現状の私の場合、浴槽に手すりがなければ入浴するのは難しいのですが、その場合は諦めてシャワーだけにすればいいわけなのです。(その状況は今晩の温泉大浴場でも同じことです。)

ホテルの別館にある大浴場まではかなり距離はありましたが、とぼとぼと歩き7時のオープンの第一号の客として入場します。慎重にそろそろと浴場内に入ります。妻の情報通り(女湯と同じような作りで)大きな浴槽の左端には手すりがついていて、入る時にはこの手すりを掴めば全く問題ないようです。でも上がる時は右側なので、普通に上がる場合は手すりを掴むことができません。でもあれこれ考えているだけではどうしようもありません。最悪の場合、反対を向いて左手で手すりを掴んで後ろ向きに歩けばいいじゃないか… と思って、とにかく大浴場にざぶんと入ることにしました。
数カ月振り(鹿児島以来)の大きな浴槽を満喫して、出る時は結局カニのように「横歩き」をして左手で手すりを掴んで、何とか出ることができました。
いずれにしても、また少しだけ自信がつきました。

ホテルでの朝食は普通の和洋のバイキングでしたが、流石にシティホテルだけあって嬉しいことが2つ。1つは”Egg Chief”ではないものの、オムレツ専門のシェフがその場で卵を焼いてくれること! アメリカの”Egg Chief”は要望を言えばその通りの要望であらゆる卵料理を作ってくれるのですが、日本の”オムレツ係”さんは決められた材料(しかも卵だけ!?)のオムレツしか作ってくれないことが少々不満ではあるのですが、でもシェフが”私のために”焼いてくれた焼きたてのオムレツはやっぱり格別な味です。
もう一つの嬉しかったことはデザート。何とBuffetラインの端には、「ソフトクリームマシン」が置いてあり、今が旬の「とちおとめソフト」までもが食べ放題です。バニラアイスまでは時折見ることがありますが、朝食からストロベリーミックスのソフトクリームまでが食べられるのは貴重な体験です。勿論、ダイエットは気になるもののこのデザートを満喫させていただきました。
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さて、今日から2日間は待望の娘との親子3人での淡路島旅行です。娘は予定通り9時半にはホテルに迎えに来てくれて、久しぶりの娘の愛車(FIT)でのドライブです。最初に神戸市内でガソリンを満タンにし、倒れて以来3年振りに使う私のETCカードを挿入し、昨晩幻想的な風景を見せてくれた明石海峡大橋をゆっくりと渡りはじめます。
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ただ、この日の天気予報は「午後から雨」という最悪の予報。この天気予報は1週間前から殆ど変わっておらず、昨日祈りながら見た天気予報でも変わることはありませんでした。「何とか、この日の観光のメインである午後の鳴門の渦潮観光まで持ってほしい!」と祈っていますが、この「午後から雨」の予報、珍しくこの日の日本列島の予報はほぼみんな同じ予報で、鹿児島から東京までほぼすべての地域が「午後から雨」なのです! そして、勿論徳島も神戸も「午後から雨」の予報です。
「じゃぁ、真っ先に鳴門に行って渦潮をみればいいじゃん!?」と思われるかもしれませんが、鳴門の渦潮には見える時間と見えない時間とがあります。そう、渦潮がきれいに見えるのは満潮または干潮のピーク時間から前後1時間前後とのことで、この日の干潮時間は午後2時半なので、1時半~3時過ぎまでが見どころの時間というのを、旅行を計画した頃から調べてていたのです!

私が鳴門を訪れるのは2回目です。1回目は2005年頃、仕事でのホテルとの打ち合わせで鳴門まで行き、その後勿論渦潮の観潮船にも乗りましたが、当然仕事メインですので、渦潮の時間を配慮した予定になっていなかったのは当たり前でした。観潮船から穏やかで凪の鳴門海峡を見ながら、「次に来るときはちゃんと時間を合わせて来よう!」と思ったものです。

なので午前中は淡路島で時間を潰して2時前には四国に上陸、2時半の干潮のピークには船に乗り、渦潮を満喫する予定にしていました。

最初に立ち寄ったのは明石海峡大橋を淡路島側から見られる淡路のサービスエリアです。ここには懐かしい観覧車があるので、車を停めた我々は久しぶりに3人で観覧車に乗って、淡路島側からの橋の風景と神戸の遠景を楽しみました。
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でも風が強く上に上がるとゴンドラがかなり揺れます。ジェットコースター好きの娘はスリルを楽しんでいるような状況です。でも、我々が観覧車を降りて暫くすると、スタッフがバタバタと動き始め、「強風のため運転中止」になってしまったようです。我々が降りてからたった数分での運転中止、どうも我々はついていたようです…
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淡路島で特に「見たい」とか「降りたい」というところもないので、とりあえず高速道路を進み淡路島を横断します。淡路島の最南端のICで高速を降り大鳴門峡記念館というところへ行ってみます。
お土産屋さんとレストランが中心の施設のようですが、中に入ると「不思議体験ミュージアム」というトリックアートの施設があり、何と「今日3月1日オープン」とのこと。でも平日なので観光客は少なく、天気が下り坂の今日は特にガラガラです。暇そうなスタッフの方が「どうですか? 入ってみませんか?」としきりに勧誘してきますし、特に予定のない暇な我々ですので、断る理由もありません。800円×3の入場料を払い入場しますが、このミュージアムは「最初だけ説明がつく」ということで丁寧に説明してくれましたが、結局暇だったからなのか、スタッフの方が最後まで案内・説明してくれました。
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(案内してくれたスタッフさんです)
展示されているのは、人間の「目の錯覚」を利用したトリックアートですが、ゆっくりとみるとそれなりに楽しめるモノでした。我々夫婦だけではこういった施設にはとっても入らないであろうと思いますが、やっぱり娘が一緒にいるとつられて入ってしまう楽しい瞬間でした。これもオープン初日というラッキーなタイミングでした。
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次に向かったのは淡路島最南端の「道の駅うずしお」。鳴門大橋が見える道の駅で、まず鳴門大橋をゆっくりと眺めます。妻と娘は四国初上陸でもあるので、上陸前にまず四国を眺めることも必要と考えたためです。
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ここで少し早目の昼食をいただきます。3人が選んだのはバラバラですが、それでも人気NO1~3と記載のあるやっぱり人気のメニューを選んでいます。
私が選んだのは、人気NO1と記載のある 「あわじ牛一尺丼」1470円也
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別料金で淡路島名産の甘い玉ねぎが中心のサラダバーも楽しみました。
娘が選んだのが人気NO2の淡路島御膳。鯛茶漬け+お刺身がふんだんにあり、これもかなり美味しそうでした。妻が選んだのは人気NO3のたこ天丼 ¥1.260 観光地でありながら値段も安くみんな味も良いメニューで、3人とも満足したランチでした。
もう一度行きたいレストランで、今度は娘の食べたメニューを食べたいなぁ~ と思いますが、何故か今HPを見るとこのメニューだけ載っていません。何年後かはわかりませんが、次に行く時には復活を願いたいものです。

いよいよ大鳴門峡を渡り、四国に上陸します。天気は予報通り徐々に悪くなってきて、風も強く強風での観潮船の欠航が心配になってきましたので、とりあえず1時を過ぎたので乗り場へ行き、状況を確認します。
欠航の心配はなさそうですが、「波が荒くて、渦潮がきれいに見られない可能性があります。」とのこと。でもそれは仕方ないので観潮船の切符を3人分購入します。この会社の観潮船には大型と小型があり、小型の方が水中の渦潮も見られる船とのことですが、小型はやはり階段などが急で、私にはお薦めできない様子です。なので妻と娘には我慢していただき、大型の船に乗ることにしました。
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我々の1本前の観潮船は本当にガラガラでしたが、今回は時間を調べてきた人が多かったと見え、それでも3~4割程度の乗船者でしょうか? 平日だし天気も悪いのでまぁこんなもんでしょう。幸いにしてまだ雨は降り出さないようです。
渦潮の中心地は正に大鳴門橋の真下あたりらしく、船は徐々に大鳴門橋に近づいていきます。最初はデッキ内で大人しく座っていた乗客も、いよいよ渦潮が見えそうになるとデッキの外に出て行きます。我々3人も、勿論外に出ます。
確かに、風が強いため海面が激しく波立っており、一体どれが渦潮なのかわからない状況ですが、そのうちに、一瞬見覚えのある「渦潮」がはっきりと見え、あっという間に消えてゆきます。そこそこ長い時間渦潮が見えている景色を想像していましたが、渦潮は我々が想像していたよりも出現時間ははるかに短く、あっという間に消えてゆきます。
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「あ、あっち、渦潮だ!」「どれ」と思ってカメラ(スマホですが)を向けてももうその渦潮はもうその姿を消している… 非常に儚いものなのだというのが良く分かりました。でも見える回数は想像よりも多く、その意味ではたっぷりとは見られたと思います。
7年前(ぐらい)には見られなかった念願の渦潮がともかく見られたので、満足です。
(シャッターはたくさん切ったのに、結局写真には納められませんでした。スミマセン)

その後、鳴門側からの観光を… と思い、今度はエスカレーターで上に登り海峡を上から眺めようと「エスカヒル鳴門」という施設に入場し、上まで登りましたが、ちょうど船を降りた頃からポツポツと降り始めた雨が徐々に激しくなり、上に上がっても(屋根のない施設なので)雨と風でとても眺めを楽しむ状況ではありません。
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なので、下のお土産屋さんで鳴門のお土産を仕入れた後は、再び淡路島に戻って予約してある温泉ホテルを目指すことにしました。車に乗っているうちに予報通り雨はさらに本格化します。雨が降り出す前に渦潮が楽しめた我々は、本当にラッキーでした。


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神戸・淡路島旅行<その4:娘の職場とアパートへ> [プチ旅行記]


1日目:2月28日(木) つづき

本日予約していたホテルは、舞子駅にほど近いホテル「シーサイド舞子ビラ神戸」。ホテルが気に入ったなどの理由では全然なく、単に娘の職場&自宅に近いことがこのホテルを選択した唯一最大の理由です。
ビジネスホテルではなく、ツインもそれなりの広さを持つシティホテルですが、朝食つきで会社の補助金を使うと二人で12000円台と結構リーズナブルなので、あまり期待はしていませんでした。
でも、運転手さん曰く「部屋からは明石海峡大橋が見え、眺望は抜群のいいホテルですよ!」とのことなので、ここに来て期待が膨らみます。
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実際に案内された部屋からは、夕景の明石海峡大橋が見え、通る車のライトが幻想的で素敵な眺めです。部屋も広く風呂もそれなりに広いので、料金を考えると文句のつけようがありません。
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おまけにチェックインの時のフロント氏の情報では、このホテル内に200円で入れる大浴場があって、夜は11時まで、朝は7時から入浴が可能とのことです。
すかさず、妻はフロント氏に「手すりはありますか?」と質問してくれて、親切なフロント氏は電話を掛けて聞いてくれたのですが、「なし」との回答だったので、大浴場への入浴はいったんは諦めました。

部屋に入り宅急便で送った荷物を整理しながら7時過ぎまで少しだけくつろいだ後は、いよいよ娘の職場を訪問します。ホテルからはタクシーで2000円程度と言うことでしたが、ホテル前から乗ったタクシーは当たり前ながら全く知らない道を通るので、何となく不安な気分に包まれましたが、まもなくネットでは見慣れた鮮やかなショッピングセンターのネオンサインが見えてきて、2000円に届く寸前に到着となりました。
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娘の勤める店はセンターのHPによると二階の奥の方にあるとのことです。娘の仕事が終わるまではこのショッピングセンターをウロウロして時間を潰す積もりでしたが、やはり早く娘の仕事場がみたい親バカの我々夫婦はとりあえず一目散に娘の店を目指します。
思ったより広い娘の城を初めて見て、何となく涙が出そうなくらいに嬉しい気持ちになりました。 赤ん坊時代の想い出が走馬灯のように甦り、そんな赤ん坊だった娘がこんな大きな立派な店の店長として活躍しているなんて… 本当に感慨無量のひとときでした。

娘とは、「内緒で」「あまり店内をウロウロしない」約束だったのですが、妻は少しでも売上に貢献しようと思ったらしく1000円程度のものを近所のおみやげにと買い込み、あっさりと娘に見つかってしまいました。(商品は埼玉にもあるであろうと思われるので、「神戸のおみやげ」といって知人には渡せないような気もするのですが…)
お互いに「仕方ないなぁ~!」という顔をして苦笑しています。

ともかく、無事に仕事終わりの娘と合流し、予想通り店内をウロウロしていたことの皮肉を一通り言われた後は、久しぶりの家族3人での夕食に向かいます。今回の旅行での唯一の神戸での夕食なので、豪華に「神戸牛」とでも言いたいところですが、神戸に来てまだ半年の娘には残念ながら全くあてがないようです。また、大都会神戸でも限りなく住宅街のこの辺には、そんな高級なレストランも無さそうです。
昼前のタクシーの運転手さんにもおすすめのお店の情報収集はしていましたが、「この辺のおススメレストラン?? ここまで来れば明石が近いので、明石駅前に『魚の棚』という新鮮な海産物が集まっている一角があるので、そこへ行ってみてはどうですか?」と明石を薦められますが、もう夜も8時という時間を考えると、ちょっとその気は起きません。

「近所の手軽な店でいいよ!」と方針を変更して娘が案内しようとしたのはこの辺りでは人気の焼肉チェーン店でしたが、平日の夜なのに順番待ちの行列が半端なく続いています。
仕方がないので近所のファミレスが並ぶ「レストランセンター」に駐車場所を見つけ、神戸のもうひとつの名物が「粉もん」なのでとりあえず関東では見ることがないお好み焼きのチェーン店に入ることにしました。
食事中の話題は、娘の部屋を見せるかどうか。我々夫婦の計画では、朝が弱い娘に配慮して、明日の朝タクシーで娘のアパートに行き、部屋をゆっくり見てから娘の車で淡路島に行こうと思っていましたが、娘は部屋を片付けるのが面倒という理由で、「部屋は外観だけ見せる。今日の帰りに寄る」と言い張り平行線です。節約家の娘的には、明日またタクシーを使うのが勿体ないのだそうです。
でも部屋を見なければ我々夫婦としては何のために神戸まで高いお金を出してきたのかがわかりません。渋る娘を必死に説き伏せて、ようやく今日の帰りにちょっとだけ部屋を見せることで決着したのです。

関東でも食べられそうな、チェーン店のお好み焼きですっかり満腹になった我々は.いよいよ娘の住むアパートに向かいます。会社が用意してくれた娘のアパートは、最近本当に増えた大東建託の割と新しい風のアパートで、最近の流行りで玄関は全部屋一階に付いていますが、娘の部屋は二階で、玄関を入るとすぐに手すりのない階段が現れます。「この階段が私には危険」というのも、娘がアパートの訪問を嫌がった理由の1つでもあったのですが、この階段を登らないと娘の部屋が見られないとあれば、必死&慎重に階段を上ります。

娘の部屋は、予想通りある程度きれいにまとまっていて、思ったより広くて快適そうな部屋でした。驚いたのは部屋の一角に「くまもんコーナー」があり、くまもんグッズがところ狭しと陳列されています。最近、更にくまもんにはまっており先日もわざわざ熊本にグッズを仕入れに旅行したと聞いてはいましたが、想像以上のグッズには少なからず驚きました。

娘の無事な暮らしぶりを見て安心した反面、何でも揃っている暮らしぶりを見ると、「これでは、埼玉に帰って来ても自宅には帰って来ないんじゃないか?」と、新たな不安が押し寄せて来ます。
いつまでも子離れ出来ない駄目な親バカです。

娘の職場と部屋を見て、今回の旅行の目的をほぼ達成した我々は、満足してふたたび娘の運転する車で、ホテルに戻ります。娘は明日また9時半にホテルに迎えに来る約束をして、あのアパートに帰って行きました。

ホテルに帰って、妻は早速200円を握りしめて大浴場に向かいます。私は手すりがないという大浴場を諦め、それなりに広い部屋の風呂でのんびりと入浴を楽しみます。
でも、大浴場から戻って来た妻からの情報では、「女湯の浴槽にはいちばん端にだけど手すりが付いていた!」という貴重な情報が…
男湯の情報はありませんが、女湯にあるのならば男湯に全くないとはあまり考えられません。また、いちばん端というのはちょっと気になります。端だと入るときか出るときのどちらかは手すりが持てないということになるのですが、やはりここは回復を目指す私としてはトライすべきではないか? と考えた次第です。無理だったらシャワーだけ浴びて戻って来ればいいわけですし…

今晩は入浴後だったので、明日の朝トライしてみよう! と決心して一日目の床につくことにしました。

長かった初日のレポートがようやく終わりました。
それにしても、冗長ですねぇ~!

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神戸・淡路島旅行<その3:神戸市内観光 六甲・異人館・スイーツ> [プチ旅行記]


先週は、通勤途上に入力を続けて、久しぶりに2回の記事を投稿できました。
でもゆっくり書いているのでまだ初日の半分しか書けていません。
このままでは、健忘症も少しづつ進行しているので、書き終わる前に忘れてしまいそうですね!?

1日目:2月28日(木)続き

ようやく妻の念願でもあった修道院での知人訪問も終わり、いよいよ神戸市内タクシー観光の開始。本来なら12時半の新幹線新神戸駅到着時間からスタートの予定でしたが、時計を見ると2時近くになっていて、予定より1時間以上遅れた観光のスタートです。
今回、予約したタクシーも長崎の時と同じく個人タクシーです。「やっぱりタクシーは個人に限る!」と固く信じたわけではありません。今回はいくつかのタクシー会社にメールを送り料金を比較した結果、個人タクシー協同組合が最安値だったためです。
因みに、個人タクシー組合が中型で6時間で26,400円。私的には神戸というか関西では価格破壊と運転手さんのマナーで有名な某M×(伏字のつもりです)タクシーが第一候補と思っていましたが、最初に料金を問い合わせたM×さんが今回問い合わせた最高値(同条件で30900円)だったのはちょっと意外でした。
(他の会社さんは、全てこの料金の範囲内でした。)

事前の連絡で「どこを観光したいですか?」と聞かれていましたので、妻のたっての希望である北野の異人館に神戸の定番港エリアと六甲山をちょこっと… と回答していました。
運転手さんとの最初の打ち合わせでも同じことを申し上げ、その他の要望に関しては、以下のような会話をしたことを覚えています。(D=運転手さん)

D「灘は?」 私「お酒が飲めなくなったので、興味はありません。」
D「震災記念館は?」私「時間があるようであれば行きたいですね」
私「もし時間があればですが、古戦場の”ひよどり越え”をちょっとだけでも見たいのですが…」
でも結果的には、残念ながらそんな時間は全くありませんでした!

観光のスタートが修道院のある六甲登山口になってしまったので、観光の最初は当然のように六甲山を目指します。
非常に細長く、海からすぐ山になってしまう神戸の街、修道院の道を右折するとすぐに長い長い登り坂が現れます。そして、その上り坂に沿うようにびっしりと人家が密集しています。足の悪い私のような者には本当に車がないと不便な街のように思えます。坂の途中には神戸大学の他にも女子大もあり、運転手さんによると阪急六甲駅からタクシーの相乗り女子大生も多いとのこと。「お嬢様学校ですか?」との問いに「それもそうだけど、歩いたら大変だし相乗りすると意外とバス代と変わらないため」なのだとか… 確かにとっても歩く気にはならないような道に見えます。」
途中に見える高級そうなマンション、運転手さん曰く「発売当初は、億ションだった」そうです。でも、坂が得意でない私にとっては、安くなっても住めそうにないと考えてしまいます。でも、ここから見る日本三大夜景の一つである神戸の夜景はさぞかし美しいのでしょうねぇ~!?

ようやく人家が途絶えて本格的な山道が始まります。まるで「日光のいろは坂みたいでしょ?」と運転手さんが言う様に、かなりカーブと勾配のきつい坂道です。私的には、「六甲山と言えば神戸のすぐ後ろにある手軽な山」というイメージがあり、ちょっとナメていたような部分があります。こんな本格的な山岳リゾートとは想像とは大きく違っていました!!
そういえば、今回六甲山に来るまで、六甲が「瀬戸内海国立公園の一部」であることを恥ずかしながら全く知らなかったのです! ”六甲”と言えば知っているのは阪神タイガースの「六甲おろし」ぐらいで、リゾートとしては東京の高尾山ぐらいの気軽なリゾートだと思っていましたので…

山道を登り終えてようやく六甲エリアの本格的な観光が始まります。最初に下車した展望台は「天覧台」。以前、昭和天皇が立寄られてこの名前になったのだとか…
この日は非常に良い天気で暖かだったため、暖かさで景色が全体的にかすんでいて、冬晴れのような鮮やかな景色が見えません。寒くないのは観光には何よりなのですが、逆に暖かすぎて鮮やかな風景が見られないのはちょっとだけ残念です。本当に我儘な我々ですね。
展望台から見える風景は、神戸というより大阪あたりが中心のようでした。
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次に、もう少し大きくバスも停まれて売店もある展望台(恥ずかしながら名前を失念してしまいました。「凌雲台」かな?)にも行きましたが、ここから見える風景も神戸ではなく芦屋付近~大阪が中心のようです。この日は平日なので人も少なく、珍しく中国人以外の外人が目立った程度でしたが、運転手さん曰く「夏休みや夜景観光などの時は渋滞が凄いんですよ!」という人気のスポットなのだそうです。
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でも、ここに来て私の中にふと疑問が持ち上がり、またまた頭の中がごっちゃになりました。それは、日本三大夜景は「函館、長崎、神戸」で、「神戸の夜景スポットと言えば六甲山が有名」なのに「でも、六甲山から見える景色は神戸ではなく、阪神エリアであり、少なくても神戸の街ではない!?」 「であれば、日本三大夜景の神戸とは何?」
と謎は深まるばかりです。
もうすぐ(翌日から)3月だというのに、このあたりにはまだ雪が結構残っていました。
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「せっかく六甲に来たのですから、六甲牧場に行ってとりあえずソフトクリームでも食べましょうか?」という運転手さんの提案に乗って、続いて六甲山牧場に行ってみましたが、まるで休業日のように閑散としています。「休業日は火曜日の筈なので、大丈夫!」と言って入口に向かいましたが、案の定何故か休業日でした。(今、改めてHPを見ても営業していないのは謎です!?)

諦めて六甲に別れを告げ、再び神戸の街中に戻るべく坂を下ります。でも、やっぱり下りにもかなりの時間がかかり市内に戻った際には3時を過ぎていました。「六甲の観光には時間がかかる」というのを、今更ながら勉強になった次第です。

市内に戻った我々の観光の最初は、妻が一番に切望してた「北野の異人館めぐり」。私的には昭和の時代に仙台の某高校の修学旅行の添乗員として同行し、このあたりのホテルに宿泊してたっぷりと異人館を生徒たちと一緒に訪問して以来25年振りです。
最初に訪問した異人館は「風見鶏の家」。神戸異人館でも一番有名ともいえるドイツ風の趣深い施設です。
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でも、昨夏に長崎のグラバー園をじっくり見た我々には、何やら似たようなものに思えてしまいます。確かに江戸末期~明治時代に日本に来た外国人(欧州人)が建てた豪華な家… なので確かに似ているのは当たり前ですよね…!?
入場料金@500円ですが身障者手帳で介護者(つまり妻)とも無料でした。折角なので(勿論エレベーターなどはない)2階までにも慎重にのぼり、楽しませていただきました。
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続いて訪れたのはお隣にある「萌黄の館」。風見鶏の家よりは派手さはないものの、何となく住みやすいような印象を受けました。どっちかというと、「住むんならこっちかなぁ~?」と、あり得ないことを考えたりしたものです。
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この2つの異人館、前回も当然のごとく訪れており、おぼろげながら記憶もあります。その後、神戸ではご存知の震災があり、このあたりは被害もそれなりに大きい地域だったようで、この2つの異人館も被災したとのことですが、修復してこうやって再び公開していただけることは本当に嬉しい限りです。
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次に訪れたのは「運転手さんのイチオシ」の異人館で、細い坂をスイスイと車で上って行く「イタリア館」という異人館です。こちらの異人館ではお客さん毎に案内がつくという珍しいパターンの博物館のような異人館でした。
この異人館、正直今まで見た異人館とはパターンが全く違い、度肝を抜かれました。まず入り口にある有名作家のデッサン、ミレーやコローなどルーブル美術館クラスの作家名が並んでいますが、デッサンとはいえまず全部本物なのだそうです!
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その他家具の中にもマリーアントワネットの愛用した家具などもあります。これも、昔のオーナーが蒐集した超豪華なコレクションで、それ以外にもびっくりするような贅沢なコレクションが所狭しと並んでいます。
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(マリーアントワネットのロゴのある家具)
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(バスルームも超豪華!?)
地下には100年以上前のコニャックのコレクションや同様に超貴重なワインコレクションがあり、マニアではなくとも「本当に泥棒に入りたい」ぐらいのコレクションが並びます。
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庭にはプールとテラスがあり、イタリア料理のレストランとして営業しているとのことです。次に神戸に来るときには、是非ここで夕食を食べてみたくなりました。(試食したお菓子が凄く美味しく、早速買って娘への土産にしました。このお菓子の味なら料理の味も十分に期待できると思います!!)
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この異人館、25年前には訪問した(調べた)記憶が全くありません。当時の生徒さんに紹介し忘れたとしたならば、添乗員としては大いに怠慢の誹りは免れない!? と思い、案内してくれた方(オーナーのようです)にお伺いしてみましたが、この異人館のオープンは震災後とのことで、昭和の時代には公開されていなかったとのことで、ちょっとだけ安心しました。

北野の異人館はまだまだキリがありません。でももう4時を大きく回っており、とりあえず神戸初めての妻のためには車の中からでも神戸を案内する必要があります。北野を後にしてとりあえず神戸中心街をタクシーで回ることにしました。
まずは藤原紀香の結婚式で有名になった生田神社。こんな駅の近くにあるなんて知りませんでした!
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神戸の港には豪華客船が停泊していました。
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神戸の中華街”南京街”。横浜・長崎に続いて日本の3大中華街をとりあえず眺めました!
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5時近くなり、11時過ぎにお弁当を食べただけの我々も、さすがに空腹を覚えます。神戸と言えば「スイーツ」の本場としても有名なので、運転手さんに「どこかスイーツの美味しいお店をご存知ありませんか?」と聞いてみますが、どちらかというとスイーツよりも灘の酒蔵の方が得意そうな運転手さんは、「美味しいかどうかはともかく、とりあえず、一応有名で内装が豪華なお店にご案内します。」ということでご案内いただいたのは、「レアル プリンセサ・リカルディーナ 磯上邸」というお店。勿論、名前はその時に覚えたわけではなく、帰宅後に調べて知ったものです。
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お店の場所は三ノ宮駅に近く、病気になる前に神戸出張で停まったことのあるホテルのすぐ近くでした。
私が食べたのは確かデザートセット1200円也。ケーキやアイスクリームが味わえこれだけでかなり満腹になった贅沢なメニューでした。
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観光の最後に神戸名物スイーツも味わえたので、満足した我々は予約してある娘の自宅&職場に近い舞子にあるホテルまで高速道路で向かいます。
ホテル到着は予定通り6時15分頃。6時間のタクシー観光は無事に終了となりました。

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神戸・淡路島旅行<その2:神戸市内観光前のぶらり散歩> [プチ旅行記]

 
1日目:2月28日(木) つづき

12時20分過ぎ、のぞみ21号はダイヤ通り正確に新神戸駅に滑りこみました。さあ、これからは楽しい観光のスタート… なのですが、心の中には小さな不安がざわざわと蠢いています。
実は駅には、私にとって最初の難関というか関門が控えていて、私はちょっとだけ心穏やかではない状況だったのです。
その難関とは… そう関西のエスカレーターなのです!

ご存じの通り、関東ではエスカレーターに乗るのは左側で、急いでエスカレーターをかけ降りる(またはかけ上がる)人の通路として右側を開けるのがマナーとなっています。右半身に麻痺がある私は、左手で手すりを掴んで左側に立つ体制が一番安全で安心な体制なので、この関東地方の暗黙のルールは私にとっては願ったり叶ったりなのです。
でも何故か関西のエスカレーターのマナーは全く反対で、右側に立ち左側を急ぐ人に開けるのがマナー。左麻痺の人にはこっちの方が良いのでしょうが、私にとって右に立つという動作は慣れない動作で、この関西のルールで乗るエスカレーターは倒れて以来初めてなので、不安とプレッシャーでドキドキしてしまっているのです!

でも「郷に入っては郷に従え」ですし、関西のマナーですから慣れなければなりません。見方を変えれば、左に立つのはイギリスのロンドン風ですが、右に立つのは華の都のパリ風なので、パリに行ったと思えば良いわけです。

なので、決意を固めて「いざ、エスカレーターへ!」と颯爽とエスカレーターに向かいますが、改めて新神戸駅のエスカレーターを眺めると、何故か全員が左側に立っているではありませんか!?
よくよく考えると、東京駅を朝に出た新幹線ですから、乗ってきた?乗客の大半は地元民ではなく関東エリアの住民。つまり何の疑いもなく自然に左側に立っているのでしょう。
なので、私もみんなに従って左側に立つことにしました。
でも、関西の東京風エスカレーターはこの一回だけでした。その後の旅行では全て右に立つルール通りに何とか乗ることができ、鬼門のエスカレーターも何とかクリアできました!

さぁ、いよいよ待望の神戸市内観光です。観光手段は、今回もタクシーを6時間チャーターしており、魅力たっぷりの神戸市内を満喫する予定にしています。
この市内観光、神戸を初めて訪れる妻が特に楽しみにしていた時間なのですが、観光の前に、ちょっとだけ妻の知人がいるカトリックの修道院を訪問することにしていました。

これは妻の希望で、先週この神戸の修道院の知人にアポイントの電話を掛けて決めた予定です。
「30分ぐらいの訪問だからいいでしょう?」と言われていましたが、元々神戸のタクシー観光は妻のリクエストで設定したスケジュールなので、私に異論があろうはずはありません。訪問する修道院の場所を調べたところ、市内中心部で新神戸駅からも比較的近く、六甲の登山口にあるので、六甲も観光の候補に入れていた我々には好都合です。
なので新神戸駅でミートした人の良さそうな運転手さんに希望と場所を伝え、まずその修道院を目指します。

修道院には予想通り20分ぐらいで到着。函館のトラピスチヌ修道院のような観光で訪れるような修道院ではないのですが、この修道院の本部らしく市内にありながらそれなりに大きな施設です。
誰よりも地元に詳しいはずの今日の運転手さんも、 この建物はご存じだったようですが、ここが修道院だったのはご存じなかったようです。こんな市内中心部で、神に仕える方々が人知れずにひっそりと暮らしている…なんて、ちょっとおごそかで神聖な気持ちになりました。
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でも私はクリスチャンではないので、妻と一緒には修道院に入らずに、車の中で待つことにしました。でも折角初めての街に来たのだから、これは「30分でもぶらり旅を楽しもう!」と思い歩き出してみます。

修道院から5分も坂を降りると、阪急電車の六甲駅があるよといわれて、とぼとぼと坂を下って行ってみることにしました。

ここ六甲駅は、あのノーベル賞を取った山中教授の母校である国立神戸大学の最寄り駅で、六甲山の中腹にある神戸大学へ行くバスが出ていると言われて、不思議と懐かしいような気持ちが湧いてきました。
高校時代、旅先で知り合った神戸大学の先輩に何故か憧れ、一時は真剣に神戸大学の受験を考えたことがあったからです。
もっとも、その夢は学力の問題や経済的な理由もあり、早々に諦めざるを得なかったのですが…
でも、高校生の時にこの六甲駅に降り立っていたら、私の人生はどうなっていたんだろう? とちょっと感傷的な気分にもなりました。
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でも、さすが坂のまち神戸、行きは下りなのでよいよいでしたが、帰り道の登り坂は駅へのアクセス道路としては東京にはない急勾配です。
もし神戸大学を受験したとしても、学校に落とされる前にこの急坂にモチベーションを奪われていたかも知れない…
と、一人で考えながらも必死に坂を上ってようやくタクシーの待つ場所までたどり着きました。

妻も話が盛り上がったのか30分の予定を10分以上もオーバーしましたが、満足そうな顔をしてタクシーに戻ってきました。
予定より一時間ほど短くはなりましたが、いよいよ神戸の市内観光を始められます!


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神戸・淡路島旅行<その1:新幹線のぞみで神戸へ> [プチ旅行記]


先週木曜日~土曜日まで、神戸と淡路島に旅行に行きました。そのレポートを日曜日の定例のブログから開始するつもりだったのですが、日曜日は旅行疲れと写真の整理などで結局ブログまでには進めず、初めて定例のブログ投稿をサボってしまいました。

なので、今日以降久しぶりに列車の通勤時間を利用してボチボチと2泊3日の旅行記を綴って行きたいと思っています。
今は月曜日の通勤列車ですが、今日は月一回のリハビリセンターの定期診察日なので、普段よりは投稿の時間が取れると思います。(待ち時間次第ですが…)
一日一回か数日間の書き込みをまとめて、ブログにアップしたいと考えています。
撮りだめした写真は、既にパソコンに保存してしまっているので、携帯からの投稿では掲載できません。なので、週末にまとめてアップしたいと思います。

今回の旅行の最大の目的は、昨年秋に神戸に転勤になった最愛の娘の職場とアパートを見に行くことでした。折角行くので、娘に休みを合わせてもらい、金曜・土曜は三人で一泊二日の久しぶりの親子旅を満喫することにしていました。

前回の旅行から半年しかたっていないものの、親バカの我々夫婦は娘に会いたい気持ちを我慢することができずに、予算も十分に取れないままに旅行を決行してしまいました。
時期はまだまだ2月の終わり… もうちょっと待った方が旅行としては楽しめることは十分に知っている筈なのに… 
本当に我ながら親バカですよね!?

一日目:2月28日(木)

今日は待望の旅行の初日、9時半ののぞみの指定券を早々と買っておいたので、この列車で一路神戸を目指します。
いつもの通勤電車に乗れば、十分に間に合うという理由でこの新幹線に決めたのですが、予想通り早く目覚めた我々は、結局いつもより20分も早い宇都宮線に乗ってしまいました。
でも、早く家を出た理由はただ単に早く目が覚めたからだけでは実はないのです。今回の旅行の最初の楽しみが、東京駅での駅弁選び… なので予定より20分早く東京駅に着いてからは、駅内の「グランスタ」を早速探検を開始。

このグランスタには日本各地の有名駅弁と駅弁とは言えないような都内の有名なレストランが出店しており、もちろんお弁当用にテイクアウトも充実しています。
予定時間以上に悩んだ末に妻が手にしたお弁当は、築地のお寿司屋さんのちらし寿司。保冷剤を駅弁に入れて貰ったのは、初めての経験でした。

私のこだわりはやっぱり駅弁。有名店のテイクアウトもいいけれど、やっぱり旅行で電車の中で食べるのは、やっぱり少し冷たい駅弁に限る! と旅人歴37年目の私なりの拘りがあります。
グランスタの名物駅弁のコーナーには、昔食べたことのある懐かしの駅弁も販売されていましたが、これも個人的なポリシーで「やっぱり、駅弁は地元(その土地)で食べるべき!」という変な拘りがあるために、懐かしの駅弁は見るだけにしておいて、選ぶのはやっぱり東京ローカルの駅弁です。

東京駅といえば34年前の定番は「チキン弁当」。実は大学一年生の夏休みには、旅費稼ぎのために東京駅の日本食堂で一ヶ月アルバイトした経験もあります。
その時からの一番の売れ筋弁当がチキン弁当だったのです。
でも、そのチキン弁当は少なくともグランスタの名物売店には見当たりません。(もしあったとしても、買っていたかどうかは?ですが…)
今回私が選んだのは、HPなどでも力を入れて宣伝している「東京駅新名物」の「賛否両論弁当」1500円也。名前に釣られて買ったような気もします。
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駅弁と妻の知人へのおみやげを買い、3年以上振りに東海道新幹線のホームに。のぞみとの久しぶりのご対面なので、懐かしさのあまり顔を見たさに先頭まで歩いてみます。
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東京駅新幹線ホームの先頭といえば、あの「巨人の星」の名シーンを今でも思い出します。
甲子園に行く青雲高校の見送りに、ホームの先端にいた星一徹がVサインで見送る場面ですが、あれから40年以上、東京駅から新幹線に乗るたびに、ホームの端を凝視してしまうのは私だけでしょうか?
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久しぶりのN700系は快調に走りはじめます。母校のグラウンドをかすめ、横浜時代の懐かしの我が家のすぐそばを通り、一路西を目指します。最後に東海道新幹線に乗ったのは、忘れもしない倒れるちょうど1週間前のことでした。名古屋に出張したその日が、40代最後の日だったのです!

N700系は本当に快適。座席の広さは東北新幹線などとは比べ物にならない快適さです。おまけに携帯が充電できるのは、電池の減りが異常に早いスマホを持つ私には何よりです。
今回の旅行の心配事のひとつがこのスマホの電池だったので、昔のスマホをカメラとして使おうと決意し、贅沢にもスマホを二台持って来ています。N700系のようにスマホが充電できる環境は夢のようです。
移動中にスマホが充電できるなんて、何て素敵なのでしょう!!

静岡県に入りました。今日は好天なのに何故か富士山はあまりきれいに見えてくれません。冬ならではの鮮やかな真っ白な富士を期待したのに、ちょっとガッカリです。
(なので写真は撮れませんでした。)

名古屋を過ぎたので、妻は東京駅で買ったお寿司を食べはじめました。
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何も言わないけれど、食事中の笑顔を見て安心し、私も「賛否両論弁当」の包みをあけて一緒に食べはじめます。
賛否両論弁当の賛否は…
1-DSC_0015.JPG 
う~ん、駅弁では賛辞を出すのも批判を出すのも難しいですね!?
1500円はちょっと高いような気がしますが…

新大阪を過ぎると乗客も大半が入れ替わり、車内放送のアナウンスの関西弁訛りでぐっと旅情が深まりますが、急に増えたトンネルをいくつか越えたら、あっという間に新神戸駅に到着です。

ということで、今日は新神戸到着までで一旦投稿することとします。
 

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日暮里舎人ライナーでの都内散歩 [プチ旅行記]


今週の木曜日の午前中は、2カ月ぶりに慶應病院の診察日でした。
朝10時の予約でしたが、列車の乗り継ぎ等がスムーズにいき病院に着いたのが9時半で、何と到着の10分後には診察室に呼ばれるという超スピーディーな診察でした。
初めて紹介状を持って行った時2年前には、3時間以上待たされたことを考えると、本当に予約さまさまです。リハビリの世界では超有名(らしい)F先生直々の診察なのに…

診察はというと、手の状況を見て予想通り来月には手の緊張をやわらげるボトックス注射を打つことになりました。前回は昨年6月に打ったので、約9カ月ぶりの注射になります。
また治療費5万円近い高額の注射です。身障者手帳の医療費補助で半年後には戻ってくるとは言え、それなりに痛い金額です。でも慶應病院はクレジットカードで支払いができるので、医療費を払うたびにマイルが貯まるのです!
なので、今回もしっかり来たるべき旅行に向けてマイルを貯めさせていただきます。
勿論、ボトックスの注射はマイルを貯めるためにだけ打つ訳ではありません。手の緊張をほぐしてリハビリの効果がより上がるための治療なのです…
なので、注射を久しぶりに打ったら… また更にリハビリ、頑張ります!!

慶應病院ですが、その後相変わらずスムーズに会計までが進行し、10時半過ぎには終了してしまいました。
この日は1時から天王洲の本社ビルにて打ち合わせがあるため、終日会社にはいかず慶應病院から直接本社ビルに向かう予定にしていましたが、普段より1時間近く早く診察が終了したお陰で、中途半端に時間が余ってしまいました。会社に戻っても良いけれど、戻っても会社にいられるのは10分程度しかありませんので、会社に戻るのは非効率です。
とは言え、中途半端な1時間と少し。「どうしようかなぁ~」とさまざま思いを巡らせます。本屋に行っても仕方がないので、久しぶりの秋葉原散策でもするか… ととりあえず電車に乗って秋葉原を目指しながら、「次のプチ旅行はどこ行こう?」とぼんやりと電車の路線図を眺めています。

路線図を何気なく見ていて目に飛び込んできた地名は、従来仕事も私生活でもほとんど縁のない駅名の「日暮里」。ここで、倒れる前にオープンして「そのうちに乗りに行くぞ!」と思っていながら、結局病気になってまだ未訪問だった新交通システム「日暮里舎人ライナー」の存在を思い出しました。
駅は間もなく秋葉原で、乗り換えれば日暮里はすぐそこ。1時間ちょっとの時間はこの短い路線を往復するのにちょうど良い時間のようです。
「よし、秋葉原をやめて日暮里舎人ライナーに乗りに行こう!」と決意を固め、秋葉原では電気街口には向かわずに山手線に乗り換えて日暮里を目指すことにしました!

あまり馴染みのない日暮里で下車。日暮里なんて京成に乗り換える時ぐらいしか降りる機会がないので、何年振りでしょうか? 新しい乗り換え口を歩きながら、日暮里舎人ライナーの乗り場を目指します。
オープン時のニュースなどでは、「日暮里舎人ライナー」は東京都が運営する新交通で、全線高架線を無人運転で走る、「ゆりかもめ」のような列車だったと記憶しています。「ゆりかもめ」と違い海沿いを走る訳ではないので、レインボーブリッジのような風景は期待できないけれど、都内でありながら馴染みの少ないエリアの高いところをさほど早くないスピードで走る訳ですから、それなりの眺めを期待できると思っています。天気はどんよりとした曇りではありますが、期待する風景が「街並み」なので天気にはあまり左右されそうにはありません。

ホームに上がり、列車を後ろから眺めながら先頭まで4両をゆっくりと歩きます。
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車輛は通常の鉄道よりやはり小ぶりで、ゆりかもめと同じくらいの大きさです。でもホームドアがしっかりついており、列車の全景を撮影できるポイントはなさそうです。
先頭まで行きましたが、運転席の場所にある先頭の展望席には既に先客がしっかり乗車していますので、せっかくなので1本列車を見送り、7分後の次の列車に一人だけ並んで、しっかりと展望席を確保します。改めて見るとゆりかもめ同様にレールがなく、ゴムタイヤで走っているようです。
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ゆっくりと走り出した列車は、都会らしくビル街の中を走り始めます。思ったよりスピードを上げたと思ったら、すぐに減速し次の駅へ。
最初の駅は京浜東北・山手線と並走し、西日暮里です。
西日暮里の直前からJRの線路と別れを告げて、東北の方向に向かっていきます。
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単独路線になった次の駅は、「赤土(あかど)小学校前」。駅名もバス停のような名前です。でも、この小学校のOBだったら、密かに誇らしいだろうなぁ~!? と少し羨ましかったりします。
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車内放送では、駅名に続いて「○○病院へはこちらでお降り下さい。」と、バスのような放送が流れています。毎日乗っている都電荒川線と同じパターンですが、あっちは一両のチンチン電車で、こっちは無人運転とは言え4両… ちょっと不思議な気分です。

その都電の乗り継ぎ駅「熊野前」。都電との立体交差が味わえるので、「都電、来ないかなぁ~?」と願っていましたが、そうは問屋が卸してくれず、写真は撮れずじまいでした。

隅田川・荒川と東京の大河を2つ続けて超えるところあたりが、車窓のハイライトなのでしょうか? 荒川の先には、東北道に直結する首都高速6号線の懐かしい風景が見えます。駅名は「扇大橋」 昔このあたりは車で散々走った沿線で唯一土地勘のあるエリアです。
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次の駅は「江北」。大学生時代、都立江北高校出身の同級生がいたことを思い出しました。でも、その同級生が誰だったかが思い出せません。もう34年前のことなので…
何故か学校の名前だけを突然思い出した… そんな状況。 もう健忘症が始まっていますね!?

「舎人公園」駅。その名前の通り大きな公園が見えています。陸上競技場が見え、2人だけでトラックでジョギングしています。まるでマラソン最後に競技場を1周する時のような雰囲気です。その先には、工場というか倉庫街が見えています。
ようやく、すれ違いの列車で列車の外観を撮影することができました。
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周囲は、マンション以外の高層ビルが殆どなくなって、完全な住宅街です。生まれて以来22年間東京都民で、その後も20年近く都内勤務していましたが、そんな私が初めて訪れた馴染みのない街並みが続きます。
遠方の高層マンションに見覚えが… よく見ると毎朝宇都宮線の車内から見ている川口の高層マンションです! もう少し行くと川口、埼玉県のようです。

終点の駅名も「見沼代親水公園」。「見沼」といえばさいたま市にも見沼区という区名があるように私的にはきわめて埼玉です。
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駅の先には終着駅に相応しい車止めがあり、終着駅らしい風情があります。
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そのまま折り返し駅で帰る人が多いのか、「折り返し禁止」の表示が見えます。勿論私は終着駅に敬意を表して改札口を出ます。
周辺の地図の写真を撮っていたら、ボランティアガイドのおじいさんが近寄ってきて、日暮里舎人ライナーのパンフレットと地図をくれました。

時間があればこのあたりを「ぶらり旅」でもしたいところですが、さすがに仕事中なのでそろそろ帰らなくてはなりません。終着駅の外観をパチリとカメラに収めた後は、折り返しの電車で日暮里に戻ることにします。
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今度も先頭の展望車に乗ろうとしましたが、既に先客により座席は占有されています。今度は一本待つほどの余裕もなかったので、一番後ろの展望座席に乗り、過ぎ去っていく風景を名残惜しく眺めてゆくことにしました。
行きはガラガラだった日暮里舎人ライナーですが、帰りは徐々に客席が埋まりかなりの立客も出ています。この分なら経営も順調だろうと、ちょっと嬉しくなりました。

今度は終点ひと駅前の西日暮里で下車しますが、西日暮里は同じ駅名とは言いながらJR駅からは結構遠く、歩くのにそれなりに時間がかかり、ちょうど良いリハビリになりました。

たった1時間の散歩でしたが、見慣れない風景を楽しむことができ、大満足の時間になりました。最近、少し「遠くへ行きたい」という気持ちが強まっていましたが、良い息抜きになりました。

宮脇俊三先生の名言通り、「旅情は近くでも味わえる。」ものですね…


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