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【2018年GWの旅】道南&桜紀行<最終回:下北半島と仏ケ浦> [日本二周目]


9日目:5月4日(金)

今日は悲しいけれどもう北海道を去らなければならない日。3年前と同じ函館発9時半のフェリーに乗り、最も近い本州である大間崎を目指します。

函館での最後の朝ごはんは当然のように函館朝市にて。3年前にも朝市をぶらりと散策して、特にあてもなくよくある食堂に適当に飛び込んでそれなりに満足した記憶があるのですが、今回ばかりはGWど真ん中の日なので"ぶらぶら"なんて贅沢は出来ずに、6時にはさっさと店を決めて入ってしまわなければ、「北海道最後の朝ごはんを食べ損ねる!?」なんて危険性すらありそうです。
なので今回は「函館朝市どんぶり横丁市場」に狙いを定めて、6時前には市場に到着。ここには海鮮丼などを出すお店が十数軒並んでいますが、当然評判のいい店もそうでない店もあるのでしょうが、GWの人出は想像以上で食べログ高評価のお店にはまだ6時なのに既に大行列が!!
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(これでまだ、朝の6時!)
とは言え、食べログでほんの0.1点も変わらないすぐ横のお店に席があったので、迷わずに入店。あの混雑のお店が人気の原因は謎のまま。(TVででも紹介されたのかな?)
我々が入店したお店も、食べログ3.4点台なので人気店の筈。その証拠に我々が出る頃には行列が出来ていました。北海道最後の食事は定番の海鮮丼。私のオーダーはウニとホタテとイクラ。どれもとれとれの最高級品質とはいかないけれど、最後の朝ごはんとしては十分に満足。
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ホテルに戻って休憩する妻と別れて、鉄ちゃんの血が騒ぎだした私は函館駅へ。入場券を買い求めてホームに立ってみます。
今の時代、「新幹線リレー号(列車)」はここにあったのですね!?
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私が仙台に赴任したのは昭和58年、まだ東北新幹線は大宮始発で、上野からはいつも「新幹線リレー号」に乗車していたことを、懐かしく思い出しました。
サラキ岬でちょっとだけその元気な姿を見せてくれた「道南いさりび鉄道」。さまざまな経営努力をしていると聞いています。
"次こそ、乗りに来るぞぉ~!!"
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北海道を出るとなると、やっぱりいつもの定番のお土産が欲しくなるもの。土産は奥尻で十分に買った筈なのに、結局いつも通りの六花亭やロイズを函館駅の売店で買ってしまいました。

これで今回の旅の北海道でのすべての予定は終了。今回の旅で訪問することができた観光地などをGoogleマップで塗りつぶしてみたのがこの地図です。
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「道南(渡島半島)塗りつぶしの旅」見事達成と言っても良いですよね!?

大間崎行きのフェリーを選んだ理由は、とにかく価格。本州~北海道間のフェリーがこぞってGW期間中の価格が高騰するのに、この「津軽海峡フェリー」だけにはGWでも通常期と同じ"海割"という割引があり、大間崎までなら何と奥尻への片道分よりもずっと安いのです!! 
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車を降りずに自動チェックインができるところも、この津軽海峡フェリーが日本有数の進歩系フェリーである証。おまけに駐車場から船内にはエスカレーターがあり、足の悪い私には何とも嬉しい限りです。 1時間半の船旅は地上波TVも見られて全く退屈せず、大間崎から関東までの距離が遥かに遠いのが大きなマイナスポイントですが、長距離運転が苦にならない運転好きな私にとってはベストのフェリーなのです。

この旅のプラン作りに没頭し、このフェリーの予約をしたのが3ヶ月前。その段階では桜前線の予報はまだ出ておらず、例年であればGWには下北半島と十和田市の桜が正に見頃な筈でしたので、大間崎到着後の観光こそが”桜紀行”のもう1つのメインイベントと考えていましたが、今年の桜前線は例年より大分早かったため、そのお陰で北海道では本当に満開の桜と出会えた訳ですが、さすがに下北半島や青森の桜はもうすっかり散ってしまっているようです。
ということで下北半島の桜観光はきっぱりと諦めて、今回はこちらも悲願だった「仏ケ浦」に行くプランを選択。下北半島をはじめて訪れたのは、19才の大学1年生の夏。尻屋崎や恐山を満喫し、当時はまだマグロでなんか全く有名じゃなかったただの最果ての岬である大間に立ち、すぐ目の前に”憧れの大地”北海道が見えた瞬間、19才に少しだけあった理性を完全に失い、その後のプランも何もかも忘れて函館行きのフェリーに飛び乗ってしまったのです!!
その時に19才が忘れた翌日のメインイベントこそが、この"仏ケ浦の遊覧船"。"秘境中の秘境"と言われるように本当になかなか行けない地なのですから、よ~く冷静に考えてみればあの時に函館に行ったのは絶対に愚かな誤手だったと後で激しく後悔しても後の祭り。正しく"若気の至り"でした。
今回、ようやくその39年前の忘れ物を取りに行きます。

3年前にも来ているものの、やはりここに来たからには大間崎の地に立つのが観光客の最低限のマナーと考え、大間崎のマグロのモニュメントを見に行きますが、さすがにGW。凄いマイカーの行列で、駐車場に車を停めるまでには数十分はかかりそうです。もとよりここに来た目的はさっき車の中からちょっと眺めた大間崎に立つだけなので、とりあえず最低限のマナーを守らないことを神様にお許しいただき、方向転換して仏ケ浦への船が出る佐井村を目指します。
仏ケ浦への遊覧船はこんな僻地(失礼!)からでも人気が高いらしく、満員になることもあるのだとか。次の船は1時間ちょっと先の1時発なので、まずは船の乗車券売り場へ。ところが係員の女性曰く、「波が荒いので、1時の便の運航は未定。30分前に出航が決定するので、その時間にもう一度来て下さい。」と言われ、とりあえず昼食を。北海道ではずっとラーメンを食べたい気持ちもあったので、迷わずラーメン屋さんの暖簾をくぐりますが、「やはり、ここは近くても北海道じゃない!」ということを今さらながらに思い知らされました!?
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ところが、予定通り12時25分に再度船の乗車券売り場に行ったところ、さっきとは別の係員さんが「1時の船は出航はするけれど、満席です!!」と冷たい一言。「さっきは満席とは言われずに、12:30に来いと言われた!!」と猛抗議します。「ここで引き下がったら、一生仏ケ浦には行けないかも??」と思い、39年前の宿題を抱えた私も必死。すると裏からさっきの女性が現れ、抗議している我々の顔を見て"ヤバい"という顔になり、慌てて船長に連絡、結果何とか乗れることになり、一件落着。

ところがこの船の揺れが想像を遥かに越えた凄まじい揺れ。
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乗船前に「今日は波が高いので、仏ケ浦に上陸できないかもしれません。」とは言われていたものの。予想を遥かに上回るスピードと高い波で、「この小さな船、本当に沈没するかも??」なんて真剣に思える程の恐怖の時間が続きます。外の写真を撮るなんて余裕は微塵もなく、体が持っていかれないように掴まるだけで必死。満員の客席のあちこちからは「ビニール袋ください!!」という叫び声が。今回もトラベルミンを飲み忘れた私ですが、この激しい揺れには酔う余裕もないのか奥尻へのフェリーとは違って大丈夫だったのが摩訶不思議。

ようやく仏ケ浦付近に着いたのでスピードダウン。窓が開けられて凄い景観が目の前に!
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残念ながら「やはり今日の上陸は無理です。」ということで仏ケ浦には上陸出来ずに海からその偉容を眺めることに。 
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「あの39年前に、函館に行かずに仏ケ浦の遊覧船に乗っていたら、果たして上陸出来ていたのだろうか?」なんてことをぼんぼりと考えていました。
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帰りも、激しい波と揺れは相変わらず。でも、慣れたからなのか帰りは行き程の恐怖はなく、少しずつですが外の景観を楽しむ余裕も。いずれ、仏ケ浦には「三度目の正直」でリベンジしようと思います。
いつか、必ず!!

再び大間を経由して、下北半島をドライブ。大畑地区にある「来さまい桜ロード」。完全に葉桜になっていましたが、噂通りずっと立派な桜並木が続いていて、「ここが満開だったらさぞかし壮観だろうなぁ!?」ということが容易に想像できる凄い場所でした。ここも今度こそ桜の時期に来なければ… ですね!?

横浜町の菜の花の観光もプランには入っていたのですが、朝5時代からの疲れが出てしまってスルー。でも、高速道路から一瞬だけ見事な菜の花畑が見えて、スルーしたことを激しく後悔しました。
やっぱり下北半島は北海道の行き帰りにちょっと立ち寄るのではなく、それ自体をメインイベントにしなくては超一級の観光地下北半島に対して失礼ですよね!?

この日の泊まりは十和田湖ではなく十和田市。ここを選んだ理由も桜なのですが、当然のように桜はもう終わっています。宿泊地の変更も考えましたが、さすがに5月4日の宿泊を間際に変更が出来るほどGWの日本列島は甘くはありません。
でも、十和田市には是非一度は本場で食べたいB級グルメ「十和田バラ焼き」があります。何かのイベントでバラ焼きを食べて、その美味しさの虜になった私、「いつかは本場十和田市に行って食べたい!!」と決意していて、今回桜はなくても十和田市に宿泊する大きなモチベーションがここにあったのです。
向かったお店はこのB級グルメの代表店である「司バラ焼き大衆食堂」。混む前にと思い6時前に行ったのですが、既に待ち客が数組。でも案内がとても丁寧で好印象。待っている我々をオープンテラスの席に案内してくれて、一杯500円の生ビールを飲みながら,中の席が空くのを待ちます。「もう少しです。すみません。」などとフレンドリーな応対で待つ苦痛を全く感じさせない素晴らしい対応。
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「函館のあの高級旅館の接客訓練、ここでやったらどう?」と、クチコミに書こうか真剣に考えてしまいました。

ちょうど生ビール一杯を飲み終わったタイミングで席に案内いただきます。メインディッシュに行く前に、まずは地元の名産品を居酒屋のように何品か味わいます。
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"B級グルメの同士"である「なみえ焼きそば」もメニューにあったので注文。うどんのような太い麺を久しぶりに懐かしく・美味しく味わいました。
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次は、復興後に浪江にも必ず食べに行きますね。頑張れ!福島!

いよいよメインディッシュである十和田バラ焼きの登場。
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北海道では魚介類ばっかり食べていて肉に餓えていたからという訳ではないのでしょうが、このバラ焼きは本当に美味。
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個人的には日本中に数多あるB級グルメのグランプリは、この十和田バラ焼きではないかと真剣に思っている程です!
十和田市の宿泊、大正解でした!

10日目:5月5日(土)

ここまでで、この旅の観光的なレポートはすべて終了です。後は自分の備忘録として記載しますのであしからず。

このホテルでも朝食は頼んでいません。何となく"たまにはマックで朝ごはん"という気分になるような予感がしていたので、一応近くにマクドナルドがあることは調査済。当然の如く予感通りの展開で、久しぶりの朝マックをいただきます。
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そのマクドナルドのすぐそばに、朝からやっている銭湯のような温泉も見つけて、ここも十和田市最後の観光として楽しみます。
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約400円と値段も銭湯並みで嬉しい限りなのですが、シャンプーやボディーソープの備え付けがないのが、旅行客には不便。とは言え、お客さんはほぼ全員地元民で朝からローカルの話題で盛り上がっています。我々だけが完全な異邦人というかエトランジェ。

十和田市を抜けて八戸方面へ。高速道路に乗るまでの時間は意外とないようであります。今日1日で埼玉に帰ろうと思えば全然OKな距離ですが、渋滞予想では連休最終日の明日よりも今日の午後の方が混雑するという予測が出ているので、今日のドライブは渋滞を回避して仙台までの予定。

一時間程度走って八戸道へ。この八戸道が開通した当初の1980年代後半には、まだ存在していた私の青春の地であった岩手県野田村のユースホステルに行くために何度も利用した経験があるのですが、当時は本当に交通量が少なく、追い越す・追い越される車が全く無いのは当たり前で、対向車線の車でさえ5分に1台程度しかすれ違うことはありませんでした。
その後交通量が順調に増えた故なのか今日がGW渋滞のピーク日なのかは不明(恐らくは後者)なのですが、下手をすれば渋滞になるくらいの交通量。
野田村に一番近い軽米ICが思い出の地。"降りちゃおうぜ!?"という誘惑の声を振り払ってドライブを続け、9日振りの東北道に合流。
今日も曇天ではあるのですが、岩手山は何とか見えそう。岩手山のビュースポットである岩手山SAで休憩しようと考えていたのですが、岩手山SAに入る車で渋滞が起きています。私がスルーしたのは言うまでもありません。
渋滞が起きそうで起きない程度の交通量の東北道。サービスエリアはどこもかなりの混雑のため、トイレだけ小さなパーキングエリアで済ませて、ひたすら仙台を目指します。勿論お昼ごはんも高速道路では取らずに我慢。

泉ICで東北道を降り、早速レストラン探し。我々の胃袋が求めたのは昨晩に続いて"肉"。インター近くのステーキファミレスに飛び込みました。よっぽど、北海道では肉に餓えていたのでしょうか?
午後はお見舞いと妻の実家でのんびり。夕方、次の夏の旅行に大きな貢献をしてくれた友人を呼び出し、奥尻土産のワインを手渡します。前の会社の同期であるこの友人が、「さすがに無理だろう…!?」という町の超特定日の宿を取ってくれたのです!
詳しくは、夏の旅の後のブログにてご報告ができると思います。

11日目:5月6日(日)

GW最終日のこの日は、少しでも早く帰らないと渋滞に巻き込まれる可能性が高いので、仙台は8時前には出発。
昨日の高速に比べると渋滞の香りは少しは薄らいだものの、(さすがに最近の渋滞予測は正確?)相変わらずちょっとすると今にも前の車のブレーキランプが点きそうな感じがずっと続くドライブでしたが、結局一度も渋滞に巻き込まれることなく、昼前には埼玉に帰ることができました。
今回の走行距離は2356キロ。前回、北海道を一周した時には4000キロ走った記憶があるのですが、やはり道南だけなのでその半分。GWの旅の割には,結局渋滞に巻き込まれたのは北海道の大沼公園近くだけ… というプランニングの優秀さが実証される結果になりました。(という自己満足でした。)
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これで、今回の旅行のレポートを終わります。次回は「夏の旅」の予定で、今年の夏は個人的なあることがなければ贅沢にも2回旅に出る予定です。旅行とブログのタイトルだけはすでに決めています。
”2018年熱い夏”です。。

でも、来週プチトリップに出るかもしれません!?


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